うつわやブログ

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June 8, 2006 11:29 PM

白磁壷

大阪市立東洋陶磁美術館 にあります白磁壷

sirobakama.jpg

「別冊太陽101人の古美術」抜粋 「朝鮮物第一流のものは焼物、百万中に一つなり」と称して、青山二郎はこの壷に「白袴」と銘を記した。とありました。多分この写真のもの。

sigasan.jpg

「心のやきもの李朝」抜粋 「志賀さんの壷」作家の志賀直哉から友人の東大寺別当の上司海雲師に送られ、長らく東大寺塔頭の観音院に飾られていた。しかし1995年に盗みに入った賊が追い詰められた末、壷を地面に叩きつけ粉々にしてしまった。その破片が大阪市立東洋陶磁美術館 に寄贈されることになり、驚異的な修復を経て、以前と変わらぬ姿がよみがえった。

先日いろいろみてましたら面白かったので、エントリ-してみました。
ブログ御覧の方でお気に入りの壷ありましたらコメントください~
私もいつか愛蔵のお気に入りの壷みつけたいですね(もちろん買えるものとなると限られますけど)

 seikatubo.jpg

浅川伯教旧蔵の「青花辰砂蓮花文壷」
コメントより追加致しました。

2008年 6月25日 追記

mingeikannotubo.jpg

こちらが民芸館の白磁壷

「心のやきもの李朝」抜粋 本品ほど姿と釉調に趣があるものは稀である。口は工具によって削り落とされ、緩やかな屈曲をみせている。胴裾も外反し、優美ながらも緊張感のある曲線を形作っている。・・・・

kotubo.jpg

わたくし所有の迷品小壷^^;

Comments (7)

そうでした。私が好きと言っていたのは、「袴」ではなく「白袴」でした。
ちょうど私が持っている、「李朝白磁抄選」創樹社美術出版という本の巻頭を、この二つの壷が飾っています。李朝白磁ではこの二つが傑出してますね。
他の染付けなどでは、浅川伯教旧蔵の「青花辰砂蓮花文壷」がやはりいいですね。

「青花辰砂蓮花文壷」の写真を追加してみました。
すごい一流の名品ばかり並びましたね~

おまけで私の10年前に購入した迷品も追加してみましたw

これに民芸館の壺を加えて

「李朝五人男」とでも名付けましょう。

立原正秋所蔵のも捨てがたいのですが、あれはただでかいのが甲斐性で…なんていったら怒られるかな…。

「李朝五人男」と名付けるなら、民芸館の壺と立原正秋所蔵の壷でしょう!
http://www.coherence.co.jp/binonagori.html
↑この中央ぐらいにありました。傾き加減といい、胴から腰、高台際へと絞られた曲線は素晴らしいですよ。
私の壷は10cm足らずの赤子です(笑)
(これらの名品と並べるとは、我ながら恥知らずもいいとこですね)

李朝白磁の良さと、その時代性の基準値となるのが、浅川氏の持ち帰った白磁にありましょう。

李朝時代に入り、白磁が多く作られたのは、焼きに手間が掛からず大衆性に富んだという点があります。

染付けをすれば、高級感を待たせて少々高値で売れた事情もあったのです。

李朝に関して骨董店では、きれいな作品だと分院であるとか、傷が多いと民用であるとか、どうも勘違いしてる筋が多い。

分院とは、貴族・王族の注文によって、染付けを要したり、無地を注文したりの気ままな要求であったに過ぎず、長く使用したものに傷が無いわけがない。

ほとんど傷が無く、成功に出来た無地の面取りつぼを分院の作品と思い込んで、高値で仕入れている骨董店を見かけた。
見る限り、全くの贋作なのに、最高の値段を強調しているのには呆れた。

李朝の作品で、時代性の痕跡が何一つ無いのは、ほぼ贋作と思うべし。
しかも、李朝の白磁に仰々しい桐箱をつけているのは、ほとんど疑ってよいだろう。

白磁は、手に持って触った瞬間、真贋を見極めることが出来る。本物とは、そういうものです。

コメントいただきありがとうございます。

>白磁が多く作られたのは、焼きに手間が掛からず大衆性に富んだという点があります。

一瞬疑問が浮かびながらも、よくかんがえれば、白い衣(染色の手間を省く)と同様に、白磁に適した原料があり、それを効率よく使ったと考えられます。

確かに、ご指摘されているように、ここにUPした写真の壷には微細な生活キズが無数に入っています。

コメントを拝見しとても参考になりました。真贋を見極められる感覚をみにつけたいと思います。

ノッポリ から への返信 ( November 16, 2009 10:20 AM ) 返信

コメント読みました。時代の見方で、痕跡とありますが、もう少し詳しく教えてください。よろしくお願いいたします。

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