うつわやブログ

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July 30, 2006 8:55 PM

帆柱窯の斑(まだら)

先日「一昨年の今頃~仕覆づくり~」で紹介しました中身の器です。
この古唐津の輪花皿は、有光先生から仕覆を作ったお礼としていただいたもの。
仕覆作りによって貴重な 帆柱窯か皿屋窯 の斑が手にはいるとは
小皿といえども、まさかの収穫でした。~(^.^)~
斑の釉調も美しく、土味も好く、ヒマ(釉の抜け部分)も有り大変気に入っています。

madarakaratu1.jpg
madarakaratu2.jpg
madarakaratu3.jpg

古唐津「帆柱窯」か「岸岳皿屋窯」~文禄3年(1594)
この二つの窯は似ているのでどちらか区別がつきません

多分、昭和の30年代頃の発掘品だと思います(有光先生のお父様の所有品でした)
いただいた時は口部分がカケたままでしたので、
大量の陶片を所有し、金継もする K氏に修理をお願いしました。

修理する時に輪花にはせず、その部分を飲み口にできるよう
帆柱窯の陶片で、なだらかに呼び継ぎをしてもらい
平杯としても使える様になりました。
(呑めないですけど、お出かけに必要な時があります)

何気なく始めた仕覆づくりなのですが
欲しくても、なかなか手に入らなかったものが手に入り、
そしてまた他の方ににも陶片をいただく事もあり
かなりの幸運を招きました。

しかしながら、こんなところで運(時間)を使ってしまい、
常に貧乏生活は付きまとっています~^^;

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Comments (7)

素晴らしい斑唐津ですねー。
ザックリした土味と美しい斑釉の白さがたまりません。
この斑釉の味が、現代では、なかなか出せないようです。
稲藁が無農薬で栽培されていないからとか・・・
備前の緋襷に使う藁も同じことが言えるのですが・・・・
無農薬だと手間がかかりますからね~~><;

書き忘れましたが、

この平杯、一度でいいから使ってみたい一品です。

太っ腹の有光先生や直しの達人K氏、素晴らしい方々とお付き合いをしているのですね。

羨ましいです^^。

いや~ありがとうございます。
現代では原料などが変わってきてるから、なかなか難しいようですね。
以前紹介した唐津の作家、梶原靖元さんの斑はとても好きですよ。
http://www.kurodatoen.co.jp/heiseimeihin06-2.html
http://www.waizm.com/index.php?module=ShMain&action=ShMainDetail&id=1475
この↑「青斑酒盃」の釉調いいですね~欲しいです~(^.^)

それと先日はご紹介頂きありがとうございました。
今から茶碗と徳利を作りますので出来上がりましたら また紹介しますね。

間違いなく帆柱ですね。いいなぁ・・・。

ありがとうございます。帆柱でしたか、今まで確信がもてませんでしたけどすっきりしました。

私も4枚同じものを持っております。
間違いなく帆柱だと思います。

4枚もお持ちですか~それも帆柱とは、素晴らしい!
この皿は疑いのないものだと、より確信できました。
ありがとうございます。

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