うつわやブログ

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November 17, 2006 8:52 PM

陶磁研修会のご報告

久しぶりの更新です。
パソコンが壊れてもうダメかと思ったのですが
知人が「ちょっと診てやろう」と言ってくれたので預けたところ、
なんと!?復活してもどってきました。嬉しい限りで感謝しております。
しかし、まだ完璧ではありませんので写真は後日に追加します^^;。
この更新してない間、結構いろんな出来事がありました。
まずは、日曜にありました陶磁協会の研究会のご報告から

今回の展示は「会員持ち寄り」?となってましたので、
いったい何があるのか全くわからず、期待もせずに行ったところ・・・
現代作家の三輪龍作氏の「卑弥呼」から川喜多半泥子の茶碗、李朝、古唐津など、かなり楽しめました。

toujiK1.jpg

李朝(鶏龍山窯)絵刷毛目壺

toujiK3.jpg

古唐津 片口鉢

他に古高取内ヶ磯窯の発掘の州浜形茶碗と伝世品で同窯の同形の茶碗などもあり
双方比較できるのも面白く、発掘品の方はキズが多くかなりの呼び継ぎでしたが
その釉の発色は伝世品にも負けない見事なものでした。
発掘品って欠陥はあっても、なかには おっ!これは!
というすごいものがありますから驚かされます。

toujiK2.jpg

古高取(内ヶ磯窯)州浜形茶碗

あと印象に残ったのは、黒田氏の講演のなかで、現代陶芸の三つの審査基準という「用、美、創作(オリジナル)」このバランスが時代や審査員によって変わってくる。今の伝統工芸や他の展覧会も創作(オリジナル)が重視され「用」というものが取りいれられていない という話にはもすごく納得してしまいました。そして毛利氏のストレートな解説も面白く、こちらはかなりの笑いを呼びました。

陶磁研修会で名品を実際に手に取って観れる事は、作り手にとっては学べることが多く、とてもよい機会です。

11月20日 画像を追加しました。
残念ながら古高取(内ヶ磯窯)州浜形茶碗の発掘品の色のいいところの写真を撮り忘れていました。

ちょっとおもしろい削りでしたので、もう一つ追加を。

この高台を見てやってください。

toujik4.jpg

上画像 古唐津 片口鉢の高台

滅多にないような削りのようですが、
実は少し前にこれと同じ手の大振りの片口を見ました。
削り方まで同じだったので驚いています。

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Comments (6)


研修会お疲れ様です。
実物を手にとって見れるのが一番ですよね、博物館や図録では分かりづらいし、下手すると間違った知識がはいってしまうので・・・。
普段使えればさらに深く分かるのでしょうが、
一般人には無理そうです(^^;。
現代陶芸の用が重視されていない事に同感です。
奇をてらった様な品を手元に置き、愛でようとは私は思いません。
古唐津などは土、造、釉、歪等に”無駄、無理、矛盾”等が感じられず気持ちが良いです。
そのような突詰めた用から滲み出る美にこそ、創作(オリジナル)の美を感じてしまいます。
焼物は各時代、世の中社会を写す鏡と言われるくらいなので、
用を切とせず目新しい物ばかり評価される現代社会この時代から生まれた焼物は将来後世の人達にどの様に評価されるのか気になります(^^)。

いや~ほんと、手に取ってみると印象って随分ちがいますよね。
また、身近に感じたりもしますし。

現代社会から生まれた焼物って、どーなんでしょうね。
将来、焼物自体なくなってセラミックとか量産ばかりになったりすると
マニアとかでてきてかなりの評価されたり?
「豊かな時代にできた実用性のないもの特集」とかあったりするかもですよw
忘れさられるよりは、よかったりして、
勝手な想像してみましたw

古高取(内ヶ磯窯)州浜形茶碗
はおいらの好みではないが・・・^^

李朝(鶏龍山窯)絵刷毛目壺と古唐津 片口鉢には、たまらない魅力を感じる。

うぅぅ...古高取って人気ないですね。分かる気もしますけどw

この片口鉢はどっしりとして貫禄がありましたよ~
そして高台がまたいい感じの面白い削りなので
後程、高台の画像追加しますよ。

DELL は入荷しましたか??

先日はお世話になりました。
詳細はご連絡しますね。

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