うつわやブログ

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January 5, 2007 11:05 PM

わびすけとうずくまる

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今朝、侘助(わびすけ)の咲いてる姿があまりにも愛らしかったので生けみました。
調べてみると、椿には日本産の品種だけでも2000種以上。
侘助のなかにもいろんな品種があるようですね。
これはハツカリ(初雁)=ショウワワビスケ(昭和侘助)。

花入れは信楽の蹲(うずくまる)。
蹲って形が人がうずくまっているような姿なのでこの名称がつけられたみたいですね。元々は農家の種壷や油壷に使用されていたものを茶人が花入などに用いるようになったらしく、花とよくあいます。

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uzukumaru4.jpg

この信楽の蹲はお世話になっております古美術店で7~8年前購入したもの。
古信楽に対する知識も無く、只々純粋で作為のない姿に魅入ていたら
古美術店の社長さんは「よかったら持って帰れ~」と
その言葉にあまえ(代金後払い)で持ち帰りました。
この度胸だけ(知識無し)で買うのって今考えると怖いですね~
借金払うのは私なんで自業自得ですが・・・今年は知識増やします!

この蹲の底、下駄印について検索してみました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/88/8802/880211b.htm

室町時代以前の古い壷は全て平底ですが,古信楽には,俗に「下駄印」と呼ぶ,下駄で踏んだ足跡にような筋が2本底にあるものがあります。壷を作るには「板おこし」という方法に拠ります。轆轤の真ん中に灰を撒き,その上に土を据え,形ができたら底に箆ヘラを当て,轆轤を1回転すると底に灰が当たるため壷が容易に取れます。


http://www.novas-net.com/yougosuu.htm

信楽や伊賀等の高台に、下駄跡のように二条の跡を残すものを呼ぶ。
凸凹の具合によって出下駄とか入下駄と呼ばれる。これらの下駄印は、
轆轤(ろくろ)台のつくりが不完全だったために器底に残ったものである


しかしこの蹲、時代がどーなのか分からないのが骨董の怖いとこ
この蹲に花を入れ楽しめればいいかなぁ~と思いながらも多少は気になるこの頃です。

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Comments (8)

下駄印というものは知ってましたが、どうやって出来るかは初めて知りました。有難うございます。信楽はわかりませんが、造形に力が有りますね。これも、おはぐろ壷だったのかな。侘助が引き立つ蹲るですね。

さすが!いい眼をお持ちです
どう見てもこの細かく入り込んだ黒い汚れは、おはぐろ壷のような気がしますが、壷の中は・・・sotoyorikirei-.-;。
やはり、時代付けされてると考えるのが妥当でしょうか。

侘助も引き立つし、見る眼が進化したとゆう事で
よい方にとらえましょw

底に灰を敷いたのは、轆轤の凹凸により下駄高台となるがゆえに作品が取り辛らかったのでしょうね。

この技法は古備前の大きな壷、甕の底に見受けられます。

信楽の蹲、欲しいのですが手も足もでません><;

それでは、本年もよろしく^^

この技法、備前にもあるのですね~参考になります!

この蹲、66さんには軽く手も足もでる価格(←想像)でした。
桃山の金額は出してないです~^^

かなり危険ゾーンと知りつつ
現代作家物より安いし、現代物よりいいしで
ついつい手をだしてしまいます。

66さん本年も宜しくお願いします。w

明けましておめでとうございます。
中国陶磁、中世古陶、知識乏しく難しいです(^^;。
花が映える良い壷ですね。
今年も宜しくお願いいたします。

bin_sukiさん、おめでとうございます。
同じく私も中国陶磁、中世古陶、知識乏しいです^^
でも、ブログを通じいろんな方と交流がもてて
知識は増えてるような気がしてます~
本年も宜しくお願い致します。

よっし~ ( August 1, 2009 9:48 AM ) 返信

侘助の生けてある「蹲」はいくらしたのですか?

よっし~さん、はじめまして。
家族にも内緒な秘密を、こんなところには書けません・・・ごめんなさい。

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