February 19, 2007 8:04 PM
修理の失敗
この茶碗を久しぶりにだしてみたら・・・
ニュウ(縦ヒビ)に沿ってその周りだけ、染みが入らず白くなっていました。
購入してすぐ、とても親切な方が
「この入(ニュウ)はこのままにしておくと、どんどん深くなるから接着剤で止めた方がいい!私が止めてあげましょう!」と入の間に接着剤を流しこんでくれました。
その時は、バッチリ!叩いた時の音もヒビの入ってない高音。
私も嬉しくて何度もお礼を言い、その後安心して何度か使ったのを覚えてます。
そして、7年ぐらい経った今見ると・・・
接着剤の跡が、バッチリでてます!しかもズレてる!
貫入のあるものには、接着剤は避けた方がよいようですね。
無地刷毛目とは
やきもの事典より一部抜粋
高麗茶碗の一種。刷毛目の一種であるが、白泥土(化粧土)を刷毛で刷かずにずぶ掛したものをいう。腰から高台へは掛残し、腰のあたりは素地上の釉色がみられる。
貫入とは
釉面に現れたひびをいう。釉と素地との収縮の違いから生ずる。
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Comments (3)
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良い無地刷毛目です。
この程度の入なら、なにもしなくても良かったような気もしますが・・・
この茶碗、美は損なわれていないと思いますね。
66さんと同感。この様に接着剤(瞬間接着剤かな)が滲みるなんて考えもしませんでした。貫入部分だけにしか入らないと思ってましたから@@
66さん、やはりなにもしないほうが良かったかな~
くらいけさん、これは瞬間接着剤です。
私も滲みるなんて考えもしませんでしたよ@@。
そこで!金修理講座の先生から聞いたやり方は、
ニュウが深く広がりそう、ちょっとの衝撃で割れそう、安心して使いたいなどの場合、
染みが入りやすいものは糊(ご飯でつくったもなど)を水溶きし
マスキングしてから、ニュウに透明漆を薄いものから段々と濃くして入れていくのがいいらしいです。
時間はかかりますけど、時間をかけただけの長い耐久性が得られるとの事でした。