February 26, 2007 8:08 PM
唐津の呼継
とびっきりの皮鯨です~家にはこれ以上の皮鯨はありません。
この茶碗の修理は一瞬"共継"(ともつぎ)かと思えるぐらいピッタリと合った"呼継"(よびつぎ)です。
そして偶然にも、この呼継をしたのは「唐津の金継」で紹介した茶碗を修理した人と同一。しかも以前の持ち主は、辿っていけば同じ所有者でした。w
この2つの茶碗は全く別の場所で購入したのに、世の中(骨董世界)狭いものです。
よくお話をお聞きすると、修理をしたのは芦屋ではなく萩の方でした。
持ち主が変わるごとに話も変わっていったのでしょうね。
古陶磁って同じものがないから、キズの位置や釉の掛かり方など特徴を見れば、元の所有者でしたら直ぐにわかりますね。
しかし、本当に見事な呼継!しつこいですがホント~にキレイな呼継!
ってキズ(欠陥)を自慢してるのもおかしな話ですね。w
呼継とは:陶器が欠損したとき、全く別の破片でこれを補修することをいう。
共継とは:陶磁器が壊れた時、当該の破片だけで修理すること。
(共繕い、共直しともいう)
皮鯨とは:茶碗や皿の縁に鉄釉を掛けて焼くと茶褐色に焼き上がり、その色が鯨の皮身に似ているところから付けられた名称。唐津から始まった手法だが、その後各地に広まった。鯨手、鯨口ともいう。
↑やきもの事典より抜粋
この茶碗を拝見させて戴いたとき、
欲しくて欲しくてしょうがなく、しかし現金は無いし(借金は有りマス^^;)
どーしても欲しかったので、思い付いたのが以前買ったモノを売ることでした。
親切な方の協力によりまして、以前持っていました絵唐津の皿を売却し
この茶碗を購入!
小振りながらも、健康的でとても力のある茶碗です。
2006.3.16 追記
この茶碗、小森谷窯かと思ってましたが、
詳しい方から「100%間違いなく甕屋の谷窯」のモノだとアドバイス頂きました。
別の方からは、「100%間違いなく小森谷窯」と言われるので
とりあえず両方書いときます^^;
何時の日か真相を突き止めたいですね~
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Comments (8)
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こんにちは お邪魔いたします。
しかし陶芸、骨董というものは、拝読すればするほど奥が深いものですね。
ウチの拙ブログとは違い、奥深く、また大変興味深く拝読させていただいております。
もっと勉強し、出直してまいります。それまで探さないでくださいねw
ろこおさん~って呼ぶの変な感じですがwそれは置いといて。
ブログ見て下さってたんですね~ありがとうございます。
何故かいつの間にやら骨董おたくのような人間になってしまいました。
わたしは、愛犬と愛妻に囲まれ楽しい食事をしてる
ろこおさんのブログに憧れております。
そんな生活したかったなぁ~どこで間違えたんでしょ。
最近幸せを感じたのは、よい茶碗を見た時っていうのは
なんだかちょっと寂しいですばぃw
でました!お宝。こんなの見たことありません。仰るとおり直しも絶品。皮鯨の口造りがまたいいですねぇ。「これさえあれば何もいらない」と思わせます!これ以上は望むべくもありません。もうひとつ無いですか~~~(^^;ゝ
そーでしょ、そ~でしょ~褒められると浮かれてきます~
私も過去にこれほどまで欲しいものはありませんでしたよ
「これさえあれば何もいらない」とさえ思いました。
骨董って怖い↑過去形なのも怖い
もうひとつあったらご報告しますね...^^;
これいいね~~><;。
今度そちらに遊びに行きますので、お茶を一杯馳走してけれ^^
番茶でええだよ~~^^
66さん、マジですかぁ~
ウチに展示室はないのですけど作業場で宜しければ...
もしお越しのさいは、必ず3日前にご連絡下さい。
掃除しないとね。それと番茶の用意をっと。
展示室で、うつわやさんの作品をたくさん拝見したかったなぁ~~。
年内には行けると思います。
また、行く前にはお知らせします?
今度って年内でしたか~
今の作業場は窯詰前のすごい状態なので焦りました^^;。
展示室は、50才過ぎてからぐらいには作りたいですね。
それまでは、できるだけいろんなモノを吸収し、よいモノ作りに励みます!
それと、ろこおさんを探しに行きやすいようにアドレスを。
↓ウチの皿もたまに登場しております、胃ブログ
http://ibulog.exblog.jp/
↓こちらは、ろこおさんのHP(犬マンガ面白いです)
http://casalocabar.boy.jp/top/index.html