うつわやブログ

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March 2, 2007 8:10 PM

伊万里青磁?

たまには大皿も。

imariseiji01.jpg

伊万里青磁大皿
口径 37.5cm 高さ 8cm

imariseiji02.jpg

古唐津系統にはキズは付物。
完品、伝世品は庶民の手の届く所では滅多にお目に掛かれません。
近場にあるモノはキズはあって当たり前、古唐津は人気があるので
値段もそんなに下がらないという感じですが・・・

青磁の場合はキズは許されない、青磁のキズは嫌われます。
キズがある青磁の値段はガタ落ち
だからキズを隠そうとした修理が施されます。

その隠されたキズ跡は長い年月が過ぎると、変色して表に現れ
それを見た持ち主は
「お前はキズものだったのか!」とこの皿を嫌い

そして、庶民(私)の元へと数年前に収まりました。

ちょうど一週間前になりますが、
伊万里で行われたやきもの研究会に参加してきました。
顕微鏡で古陶の表面をみて現代陶器と比較したり
(↑やってみると面白いですよ)
現代作家さんの工房見学などいろいろと盛り沢山な内容でした。

imariseiji03.jpg

その中で、鍋島ギャラリー見学もあり、
解説をお聞きした後、図録をパラパラとめくっていると
この大皿と同じタイプを発見!
中央の花図だけが違ってましたが、高台内側に塗ってある鉄錆も同じ。
研究会参加者は、その道のプロの方々。
お聞きすると「これは伊万里青磁で、高台の内側に鉄錆を塗っているのは、中国青磁の赤土を模倣したからです。」とお答えいただきました。

今思えば、もう少しつっこみが必要でした。
何時の時代で、同じ陶片が発掘されたかどうかなど・・・
甘かった~又次回のお楽しみにしときます。

もし、お分かりの方いらっしゃいましたら
是非に宜しくお願い致します。


2009年5月16日 追記

昨日、波佐見のほうにこの皿を持参しましたら・・・
波佐見焼の木場山窯 (17世紀中頃)とわかりました。
http://www.hasami-kankou.jp/rekisi/1650_teisyou.html

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Comments (6)

越前屋平太さんところに似たような?皿が出ておりますよ。
http://blogs.yahoo.co.jp/ko0214/36898688.html

くらいけさん、\(◎o◎)/ありがとうございます。
改めて、ネットって凄い!

こんにちは~、伊万里と聞いてやって来ました(^_^)
これは良い青磁大皿ですね~。九州陶磁文化館の「柴田コレクション」にも同種の大皿が多く収蔵されています。この時代の青磁は裏側の錆付けなどの特徴から、かなり細かな時代区分が可能で、ご所蔵の大皿は1650~60年代の作品と断定できます。
私の龍文大皿よりやや古い手で、兄弟皿ですがこちらが兄貴になりますね^^
良い物を見せていただきありがとうございました。

越前屋平太さん、嬉しい回答ありがとうございます。
「柴田コレクション」にもありますか~(^_^)v
的確な時代判断さすがです!
兄貴も弟と再会でき、さぞや喜んでいる事でしょう。

こちらこそ、ありがとうございました。
また、ブログのほうにおじゃまさせて頂きます(^-^)。

平太さん、参上いただけましたか!有難うございます。よくわからなくて勝手に振りました~(汗)
この手の皿を以前所持していたのですが、価値が判らず下取りに出してしまった!う~ん、残念_| ̄|○

くらいけさん~下取りにだしましたか
残念~三兄弟になれたのに・・・(:_;)
私は価値が判らないまま持ってました。平太さん感謝ですm(__)m

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