June 3, 2007 9:23 PM
三島の茶碗
決め手は高台でした。
この茶碗が地元の収集家と交換したものです。
収集家宅で、いろいろなヤキモノ(唐津、李朝)を拝見させて頂いてた時、その中の一つにこの茶碗がありました。
一見、ロクロ目がないものの李朝井戸茶碗を思わせるような形・・・
はて・・・?
現代モノ・・・?
いや・・まてよ~これは違う!
などと心の中で呟きながら
ふと・・・高台を見ると・・・なんと
か・か・か・ら・つ~~~
この高台は武雄系らしき古唐津ではありませんか~
この形で三島唐津!
このような高台を見せられたらね・・・好きな者にはたまりません。
その収集家が、以前私の持っている茶碗をかなり気に入ってたのを思い出し(なぜかこのような状況の時だけ頭の回転が速いんです)
即座に「私の持っている茶碗と交換しません?」と申しましたら
先方も即座にOK
商談成立!
商談成立したものの・・・
さて これは いったい どこの窯なのか?
確か三島を作った窯は少ないはずと思って調べました。
そして単純に消去法でいきますと
百間窯、まず違います
弓野山窯、これも違います
川古窯の谷下窯、違うみたいですね
小峠奥窯、これも違うでしょう ~
大草野窯、いい三島作ってますけど土が違うみたいです
小田志山窯、全く知らない?
庭木山窯、聞いたことありません???
焼峰窯、全くわかりません?
椎の峰窯は可能性ありそう~な感じがして陶片探してました。
(消去法になってないですけど)
自分ではやはり判断できず、何人かの方に見ていただいた所
尊敬しております二人のかたから大草野窯、坊主町窯、椎の峰窯あたりじゃないかとのご意見を頂きました。
私の感としては椎の峰窯ですよね~
私の感って当てにはなりませんので
またそのうち旅にでます・・・
6月7日 画像追加
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Comments (16)
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実物、素晴らしいの一言!
これを「朝鮮もの」、とか「時代のないもの」と言い切る人の気が知れません。
間違いない、三島唐津。
欲しい、まじ欲しいっす!
Moneyさんからそう言われると嬉しい限りです。
只その方の交換条件は「この茶碗は絶対死ぬまで手放すな」でした。
この茶碗から何かを学べって事だと思ってます。
その方か、私があの世に旅立つ時には、お譲りしますよ。棺桶には持って入れませんからねw
↑こうやって人から人へと渡っていく骨董というものはいいものですね。
時代ニュウといいキリッとした高台の出来といい手放せない茶碗ですね。たっぷりとした見込みでお茶が美味そうです^^
いや~ありがとうございます。
このキリッとした高台が特に好きでして、
そう言って頂けると・・・
(画像追加しましたw)
うーん。難しいなあ。あてずっぽうを言わせてもらうならまず、模様は確かに三島に見えますけど、厳密にいうと李朝の写し、とは私には見えません。また釉薬のかけかたもちょっと違うような気がします。
これは、私の推測ですが、特徴のある釉薬のかけ方や模様から1650年代以降、武雄市あたりで焼かれたものだと推測するのですが。
F.Nakajimaさんの武雄市というのは鋭いです~妥当な感じがします。
私もつい最近までそう思っておりました。
しかし、松浦系のなかでも椎の峰窯やある一部の窯には武雄系と見間違うというか、ほとんど区別が付かないものがありました。
それらのモノを実際目にすると、明らかに可能性が高いという事をご理解頂けると思われます。私にとってそれらは本当に驚くようなモノでした。
直ぐにお見せ出来ないのが残念ですが、また画像を入手できましたら紹介致します。
これは逸品ですね!
確かに画像だけでは何とも言いきれないところがありますね。
九州訪問時には、ぜひ拝見したい器です!
宜しければ是非に。
九州訪問時には、ご批評してやってください。
・・・・・・若いと思うのは私だけ|ω・)ぶひっ
そう思ってるのはBuhiさんだけではないと思います。多分・・・
すみません。
この感じの高台と釉調の李朝17世紀初を見ました(^^
わざわざありがとうございます。
李朝でした?これと同手の沓茶碗を見たことがあるのですが・・・
それは絶対李朝ではないです。
紛らわしいコメント失礼致しました。
ワシが見たのは、同手削りの高台は李朝粉引平鉢、高台上の器の形状等は瀬戸唐津す。
いや~どーも。李朝にこの手があったのかと思ってドキッとしました。
李朝粉引、瀬戸唐津、ありそうですね。情報ありがとうございます。
なみ模様みたいな線は、いっちんに、みえるけど、
わんわんさん、はじめまして。
いっちんに、みえるけど、よーくみると象嵌です。
写真三枚目の上部(縁)のところ、凹んだところが確認できます。(さわるとすぐに分かります)
この茶碗のその後は↓このような結果となりました。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2009/01/post-36.html