うつわやブログ

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July 22, 2007 1:00 AM

古陶磁の呼名って複雑

普段は、何も考えず適当に呼んでいる陶磁器に関する名称ですが
これを人に説明するとなりますと、
ややこしくって、とても複雑で紛らわしい。

例えば、「高麗」と名の付くところでいうと

高麗茶碗」は
朝鮮茶碗で高麗時代の青磁よりも李朝時代のものを指す。

kourai001.jpg

やきもの事典より

「奥高麗」といえば古唐津。

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〈とんぼの本〉 唐津 やきものルネサンスより

「絵高麗」でも、
面白い事に「絵高麗梅鉢」といえばは中国(磁州窯)を指す。

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中国・磁州窯陶器名品展図録より

高麗茶碗とは

李朝時代の朝鮮で焼かれ、わが国に舶載された茶碗。高麗時代のものは僅かで、わが国で朝鮮を呼ぶ名称として高麗が用いられた。村田珠光によって侘茶が提唱される室町後期の16世紀末、それまで主流だった唐物茶碗に替わって茶湯の世界の登場、大いに賞賛された。


奥高麗とは

唐津焼きの茶碗のうち、高麗茶碗の特徴を採入れた初期の茶碗をいう。

 

絵高麗とは

高麗とは朝鮮半島における一時代を指すが、日本では李朝やきものを高麗と呼ぶ。そのうち、絵付のあるもの、例えば絵刷毛目・絵粉引・絵御本などを絵高麗と呼ぶ一方で、中国明代に華北の磁州窯系で焼かれた鉄絵物をも絵高麗と呼んだ。

やきもの事典より抜粋

古陶磁を好きになり、自然に耳慣れてきた言葉ですが
これを一度に説明するのは難しいですね。

他にも

「古染付」はただの古い染付とは違い、中国明末期(1621~44)景徳鎮民窯で焼かれた粗製の染付け(虫喰いと称する口縁部の釉禿が特徴)を指すらしい。

日本の染付けは、初期伊万里(1610年~40年代)古伊万里(1647年~1866までかな?)と呼ばれる。

では、何時の時代だと「古」が付くかといえば、
それも産地によって異なるので、分かり難い。

六古窯(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)で
日本初の施釉陶器、瀬戸の場合は

古瀬戸:近来一般に中世(鎌倉・室町時代)瀬戸窯の施釉陶器を指す言葉で、無釉の椀・皿・鉢類(俗に山茶碗)は含めない。また元来陶祖藤四郎作の茶入れ及び同種の黒色の天目釉を指す。古瀬戸(ふるせと)とは全く別の概念。

とありました。そういわれれば、美術館で見かける「古瀬戸」は茶入れや壷が大半だったように記憶してます。

ふと、他の産地でも頭に古を付けて呼ぶのか?と気になり呼んでみると

古常滑(ことこなめ)は言いにくく
響きが妖怪ぽいような・・・
(ことこなめ って名前だと、なんだか壷とかが欲しくなったりもしますがw)

どう読むか検索してみると、ありました。
"ことおなめ" と読むの は本当だろうか?


道具屋、茶人、作り手の間でも
地域によっても呼び方に多少の違いがあり
最近では「○○焼」と言われたのもが「○○様式」になったり
呼名(定義)も変わりつつあるようですね。

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Comments (3)

やきものは博物学のような綿密な分類がされておらず、地域性や人々の間によって呼び名や定義が微妙に異なる場合があるので、呼び名に関して考えることは本当に難しいと思います。

「古常滑」は本当に”ことおなめ” と読むのでしょうか?これはぜひ知りたいですね!

desafinadoさん、ホント難しいです。
”ことおなめ”って↓ここなんですけど、どーでしょうか?
http://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/kurashi/shisetsu.php?id=49
もしかして、誤字?

”ことこなめ”と書いてある所もありましたが
室町・桃山の常滑と言うのが一般的のようで
耳にもやさしいですねw

誤字なのか?このような呼び名があるのか?上記のリンク情報だけでは即断が出来ないかもしれませんね。

うつわやさんがおっしゃるように「室町・桃山の常滑」と呼ぶ方が良いかもしれないですね。

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