うつわやブログ

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November 4, 2007 6:54 PM

州浜の茶碗

生まれは向付として作られたのしょうが、ウチにくれば茶碗として使います。

suhamagatamukouzuke00.jpg

州浜形っておもしろい形ですよね

この形を見ていると
以前、出光美術館で荒川氏の講演をお聴きした時
この州浜形についてふれていた事を思い出します。

海辺や川辺の中にできる三角形の州(島)や浜辺を州浜というのですが

昔はこのような場所(州浜)に神仏が降りてくるとか
(本当に降りてきたのかは別としてw)
州浜はものを清める所であり、清浄な場所とされていたようです。

平安時代には白木で州浜形の台を作り
神仏がそこに降り立つように、
昆布や米、塩といったようなお供えものが置かれたのだとか。

元々、自然の中にあった清浄な場を
室内の生活の場にとり入れようとして
このような形になったのではないか 

といった内容の大変興味深く、面白いお話でした。

ちょっと州浜形を検索してみますと
お菓子、家紋、建築用語などにもあり

本来、使い捨てだった白木の州浜台は・・・
http://sujyu.kachoufuugetu.net/sub07.html
http://japan.park.org/Japan/Kyoto/culture/hinadan/item/d3-8.html
↑このように 多少用途や素材が変わっても形は受け継がれているようです。

suhamagatamukouzuke01.jpg

絵唐津州浜形向付
口径 13.2cm 高さ 4.2~5.5cm

suhamagatamukouzuke02.jpg

胴部のロクロで押さえられた凹凸は
波で削られた浜の線を表したようですね

他に、記憶に残っている州浜の話といえば

江戸時代、貨幣が一般に流通するようになった頃でしょうか
お金は不浄のものとされていたらしく、
そのお金を清める為に、清浄な場(州浜)に両替屋を置いたのだとか・・・

州浜の話で終わってしまいましたが
とてもよい平茶碗です!

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Comments (13)

良い、欲しい・・・。

では 差し上げますよ・・・って
言えたらいいのですが、無理です!!

 Ю\(^0^*) おじゃまします。

がらん堂と申します(m--)m

時々寄らせていただきます。

よろしくお願いいたします(m_ _)m

がらん堂さん、はじめまして。
コメントありがとうございます^^

こちらこそ、宜しく御願いいたします。

うつわやさんは本当に素敵な器をお持ちですね。
州浜形の向付をお茶碗に用いるのも新鮮で良いですね。
うつわやさんが点てられたお茶の画像を拝見すると、私も茶道を習いたいなあといつも思います。

desafinadoさん、ありがとうございます。
お茶を習いには行ってますが、家でお茶をいだく時は全く作法を気にしてないですw
美味しく飲めるのが一番ですよ。
茶道を習ってよかったと思うのは視野が広がった事でしょうか。

いや~、ほんとにこれは素敵です。うらやましいぃ。

bion5555さん~素敵と言われると嬉しいです。
とはいえ支払いは結構大変でした~w
先日やっと全額払い終えて、やっとわたしのモノに^^

おお、いい唐津。
向こう付けにも、茶碗にも使えますね。向こう付けだと、どんな色も映える器になりそうですね。

お茶の緑がきれいです。

ぼんぼんさん、ありがとうございます。
向付としても使いたいですね~
しかし、家庭内には危険が溢れてまして、姉に見つかると漂白されそうだし、へたすると捨てられしまいそうなのでこっそり隠れて使ってますw

ちゃちゃ ( November 9, 2007 8:24 PM ) 返信

素敵な向付ですね。茶碗になると何ともモダンでオシャレです。
寸法のおかげで、大きさが想像できました。画像ではかなり小さく見えてしまっています。
重さも教えて頂けると、「手取り」も妄想できて嬉しいのですが…。

確かに、支払い大変でしたでしょうねぇ。
魅入られたんだから(笑)、仕様がないですけどね^^;

ちゃちゃさん~お褒めいただき光栄です。
画像小さくみえてましたかぁ~
重さはご勘弁下さい~手元に量りがありません^^;


bion5555さん~この平茶碗の為なら頑張れました。
借金が仕事への活力ですよ!(笑)

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