うつわやブログ

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December 14, 2007 6:50 PM

生まれと育ち

どこの窯で作られたかが明記されていると、嬉しくなってしまいます。

muji12.5cm21.jpg

権現谷古窯
口径12.5cm 高さ 3.6cm

この皿には「権現谷窯」と書いたシールが貼られておりました。よくわからないのに聞き覚えのある窯というだけで「あっ!権現谷!これが権現谷窯のものですか~」と、小さなときめきが生まれます。(本当に権現谷窯かどうかは、店主を信頼するか、買う側の確かな目がないと断定はできませんw)

唐津の場合、生まれた窯によっても価格が違ってくるようです。人気があるのは最も古いとされる岸岳系の飯洞、帆柱、皿屋、山瀬などの窯でしょうか、しかしこれらの窯のものを目にすることは少なくなり、あっても高価なので手が届かなくなってきました。

それに比べ松浦系の権現谷窯などは、まだ買い易い状況ですし、
ここの窯のものは持っていなかったので参考の為にも
小皿好きなら一枚ぐらいは必要ですよね!

なんでもない地味な皿ですが、シンプルながらも口作り内側の微かなロクロのキレ、微妙な歪み、単調でない僅かな釉の深みにさえ味わいを感じます。
そして唐津には使える楽しみもあります。堅く焼きしまったものはなかなか変化しにくいようですが、ある程度器がなれてくると、いつも(乾燥した時)とは違った表情をみせてくれます。このような普段見せない表情をだし始めると、より一層艶やかさを増してきます・・・(多分)

muji12.5cm22.jpg
muji12.5cm23.jpg

↑upしたのでこのシールはもう捨てます

気に入ってしまえば、どこの窯(生まれ)のものかだとか、時代の付き方(育ち)など問題じゃない気もしますが、どこの窯で作られたかを探したり、器を使ってみるとまた楽しみが増えていくような気がしてします。

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Comments (6)

古唐津がどこの窯のものか、すぐ分かるような資料集が、あったらいいなといつも思っています。こちらの地方では、贋作の他に、京唐津が結構混ざっているので、油断大敵です。

ちゃちゃさん、すぐ分かるような資料集がないですよね~私は、いつも何冊かの本を見比べるか、陶片を参考にしてます。出光美術館選書、水町和三郎著. 古唐津,上下がよいみたいですよ~(高くてまだ買ってませんが^^;)
京唐津の存在を知ったのは最近なんですけど、福岡にも京唐津ありますよ、ほんと紛らわしいです。

なんか徒幾之川内、のような気もしますが・・・<といっても権現谷からはそこまで直線で1キロないですが>。

よい小皿ですねぇ。

Moneyさん、徒幾之川内!なんでわかるんですか~w
権現谷との微妙な(違いが分からない)違いは、私には無理です!

でも、ちょっと悔しいので、コレは権現谷窯ですよ~と言ってみたくなりますw

権現谷では何一つ落ちてなかったし、たまたま手元にひとつだけある徒幾之川内の高台とは違うし・・・さっぱりわかりません><
が、この広台はいいですね!

くらいけさん、私もよくわかってませんが
過去にみたデータの蓄積(少ないです)から想像してます!
窯ごとに分類されたものを多くを見るのが近道みたいですよ。

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