うつわやブログ

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December 30, 2007 7:23 PM

お茶の稽古

数日前、今年最後のお茶の稽古を終えました。
稽古の時、先生にお聞きした話のなかで印象に残った事柄を忘れないように書きとめます。

2007.8.jpg

稽古に通う道(夏)

茶席の掛軸には、よく禅語が用いられます。
その日の掛軸も禅語でした。
八角磨盤走空裡(はっかくまばんくうりをはしる)

磨盤の材質は大宰府の観世音寺にあります 梵鐘 のようなもので作られた、牛やロバが挽く大きな八角の臼(うす)のようです。
この八角形の巨大な磨盤が空中を飛んでゆく(走る)というのですから、それは凄まじいものです。

茶の世界も、禅宗(臨済宗)と同じく本来は厳しく凄まじいものであるとの教。

甘ったれた事を言うと、このような軸が掛けられます。

ちょっと覚えている事柄を補足。

2007.6.jpg

稽古に通う道(梅雨)

当時、様々な宗派が誕生し、宗教間での争いが耐えなかったらしく

元々日本にあった宗教(忘れました)の僧が、
傍らにある花瓶(お茶の先生の中では宋代の青磁)を指し
「我々は之を水瓶(すいびょう)とする、あなた方は之をなんとするか?」と、新興宗教に対して問うたところ

新興宗教はここで、同じく水瓶とすれば、
なんだぁ~我々と同じゃないかと、太刀打ち出来ず
同じ解釈では新興する必要は無くなります。

そこに現れたのが、宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう、後の大燈国師)

その傍らにある花瓶(宋代の青磁?)を叩き割り、

「八角磨盤走空裡」を言われたそうです。

現代、こんなことやると大問題になりそうですが・・・凄い心境ですよね!

宗峰妙超 (しゅうほう みょうちょう、弘安5年(1282年) - 延元2年/建武4年12月22日(1338年1月13日) )は、鎌倉時代末期の臨済宗の僧。一般には大燈国師の名で知られている。
諱は妙超、道号は宗峰。播磨(兵庫県)の出身。同国浦上荘の豪族で、守護・赤松氏の家臣・浦上氏の一族・浦上一国の子として生まれた。朝廷から興禅大灯、高照正灯の国師号が与えられた。京都の大徳寺の開山(初代住職)。

Wikipedia 宗峰妙超 より
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