January 14, 2008 7:16 PM
筑豊の土
先日、研究会(地質の学習)に参加しました。
やきものと地質は一瞬関係のない話のように感じられますが、
やきものの原料はこの地層の中に埋まっています。
北部九州地方の地質図(第三紀層の分布図)を拝見したところ
唐津(唐津炭田)と筑豊(筑豊炭田)の地層が、ほぼ同じであり、また北九州小倉も同一。
(朝鮮の北にある会寧もまた同じ地層らしい)
上野、高取古窯は筑豊炭田層に位置し、小倉にも上野(菜園場)古窯があります。
やきもの原料のある場所には、古窯跡が存在しているようです。
筑豊地区は、古窯跡との詳細な場所は照らし合わせてないものの
唐津の場合、一部の窯(山瀬など)を除き、唐津炭田層の上に古窯跡があるようです。
昔の陶工は、なんらかの形で、この原料がある場所を見極める目をもっていたのでしょうね。
それにしても、筑豊地区が唐津と同じ地層だったとは、
暗がりに(筑豊イメージ)明るい光が差し込んでくるような、嬉しい兆しが感じられます。
筑豊粘土、捨てたもんじゃありません。
希望の光が差し始めた粘土(過去の焼成テスト)
やきものになる粘土には最低限、耐火度や適度なねばりなどが必要です。
簡単な焼成テストは、10cm長さの板を作り(型を作っておくと早いです)
両端に支えをして焼成します。
そうすると、収縮率と耐火度が一度にわかります。
耐火度がないものは左下のように下に垂れてきます。
現在取り組んでいるのは、原料の精製方法。
同じ原料を使っても、精製の仕方で出来上がりは異なってきます。
追加画像
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Comments (4)
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こんにちは。
可能でしたらもう少し詳しく教えてください。
「両端の固定の仕方」についてです。
よろしくお願いいたします。
なんもりさん~こんばんは^^
両端の固定は童仙房(ヨリツチ、メツチ)を使って
端2箇所に支えをしているだけです。
明日にでも分かりやすく、写真を追加致します。
いや~ウチのブログ見ていただけて光栄です!
早速写真も追加していただきありがとうございます。
よ~く理解できました。
型を作ってテストしてみます。
ブログすごく楽しみにしています。
百間や窯の辻のしのぎは味がありますね。
またよろしくお願いいたします。
型があると、手間がかからずとても便利です!
(ただ、型を作るのが手間ですが・・・)
しのぎもいいですよね~
こちらこそ宜しくおねがいいたします。