January 20, 2008 7:12 PM
続 信じられない出来事
「信じられない出来事」から1年と数ヶ月が過ぎました。
その後、と言っても最近ですが、徳利の持ち主宅にお伺いした時に
「あの徳利を窯の中に入れて焼いてみようか」と言っておられたので
(あの徳利とは以前紹介した疑惑付の徳利です)
過去に焼き直し失敗例が多い私には、窯の中に入れるのはちょっと抵抗があり
「いや~もっと他の方法がいいのでは?」と言いながら、
もう一度、拝見させていただくことにしました。
お湯で煮立てれば汚れや色付けは取れそうな気にもなり
徳利を手に、そうこう言ってるうちに・・・
どこまで色付けされてるのか?などの好奇心が湧き始めるとともに、色落ちしたのは汚れの付着が落ちただけ?だったのではという疑問が浮かび、そして、気になるクレヨンのような臭いは油壷の油のニオイでは?と頭の中を過ぎり、不安と僅かな期待を抱きながらその徳利の正体を暴くべく、結局は持ち帰る事にしました。
持ち帰っても、大した結論はでませんでしたが
まず、お湯で煮てみたところ
(ストーブの上に鍋をかけ放置)
お湯は濁り高台に付着した砂などが取れましたが、
その変化は、微妙で黒味が薄くなったかな~という程度、最初のように色落ちしたという実感はありません。
色落ちしないのはおかしいという気にもなり、
(一度、疑いはじめると疑惑は膨らみます)
表面に無数の小さな傷があり、それも怪しく思え、漆を塗って着色しているのでは?という疑惑が浮かんできます。
ポケットマイクロスコープ50倍で、釉薬部分を見たところ
色の薄い所には小さな気泡があり、釉薬である事に間違いないようです。
色の濃い所は、なんか怪しい気配があります。
疑わしきは手を出さずに、見送ればいいものを
ここまでやる自分が信じられませんね。
現在5回目ぐらいですか~
徳利は、ストーブの上で湯の中に浸かり湯気をたててますw
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Comments (13)
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あの〜。。疑惑のある品でしたら、その旨を記載してヤフオクに出品するという手はいかがでしょう?最低落札価格にもよりますが、必ず入札者は有りますよ。安価ならば私も入札させていただきますしね。
ものずきさん~コメントありがとうございます。
いざとなったらヤフオクに!
ニオイがあると花入れにしか使えないですよね~
この油?のニオイがどーにかとれないものかもう少し頑張ってみますw
現在、お湯の中に油汚れとニオイを落す食器用洗剤を数滴たらしてみました。
うつわやさん、ヤフーブログのゲストに内緒で書き込みします^^
見てけろな~w
ありゃ、ないじゃんw
66さん~こんばんは。
ヤフーブログはオークションを利用(やきものじゃないです)してたので閉じました。
ブログと繋がってるし~遊ぶお金稼いでました(笑)
メールでお願いしますよ^^
今晩は、
油汚れを落とすには中性洗剤(食器用洗剤のほとんどが中性)より弱アルカリの洗剤(お風呂用に有ります)が宜しいかも。でも抵抗が有りますかね。
勿論臭いケシには塩素系漂白剤が最適ですが・・・・。
すみません、洗剤屋な者でつい気になって・・・。
むらこうさん~洗剤屋さんですか~w
ひょんなことから・・・
塩素系漂白剤(食器用)で、まず試してみます^^
プロのご意見、凄く参考になります!
茶の道のプロとは知ってましたが・・・洗剤までも極めていたとは・・・。
ありがとうございます!
写真で見る限り、いい黒釉に見えますけど。
黒釉に味付けなんてあまり効果が無いのにわざわざするのかなぁなんて思ったり。
難しいですね。
もしかして、色が落ちたのって
汚れが付いてただけなんでしょうか。微妙ですよ~難しいです。
御無沙汰してます。金海粉引のぐい呑みでコメントしたものです。
おかげで、肝臓がはれて胃を圧迫しているのか、固形物が入らず、酒呑みで生きてます。
徳利の口が盤口になりきってない盤口で、なかなかいいですね。
実は二度窯と良く聞くのですが、実際にどうなるのか見たことがありません。(ということはやって見せてくりゃれと言うことです)
日本橋の某老舗の番頭さんが、油徳利の匂い抜きの薬を発明したかたにはノーベル賞を差し上げたいなんて真顔で言ってました。
私は試したことはないのですが、パイプスルーとかいうのを使うと効果的みたいです。
四月亭さん、こんにちは。
二度窯の失敗例をUPした記事はこちらを。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/08/post_193.html#more
>油徳利の匂い抜きの薬を発明したかたにはノーベル賞をとまで
言われるのでしたら・・・かなり難しい事なのだと、今頃気付いております。
パイプスルー、了解です!何がよいのか試した後に またご報告致します。
数々の情報ありがとうございます。(密かにノーベル賞を・・・)
>おかげで、肝臓がはれて胃を圧迫しているのか、固形物が入らず、酒呑みで生きてます。
大変失礼しました~丸く収まるどころではありませんでした。くれぐれもご自愛ください。
突然、失礼します
徳利の油を抜くことはほとんど不可能だと言われてますよね。あれば本当に教えていただきたいものです。
私も、煮沸、煮沸後の熱湯の入った徳利に重曹や炭酸ナトリウム(重曹よりだいぶアルカリの強いヤツ)を入れたり、乾燥させてから薬用アルコールを入れて蓋をしたりの悪戦苦闘試行錯誤の連続------最後は半自棄で近所の焼物好きな方が窯を持っておられたのでどうでも良いヤツを二本試しました。
幸い割れはしませんでしたが二本とも油が焼けて黒くなってしまいました!(笑)匂いも取れずじまいでトホホです。
韓国の業者の方は過酸化水素水を好んで使うと聞きますがどうなんでしょうね?でも最近出回ってる李朝高麗の徳利は匂いがしませんね、やはり効くのでしょうか、でも熱めの湯を入れてみないと本当に抜けたか分かりませんね。
以前下関にいたときに馴染みだった博多のベテラン古美術商Oさんが薬(名前を失念しました、済みません。)を入れて輻射式のストーブに乗せると溶けた油が滲み出てきるから拭き取ってゆき、これを3回くらい繰り返すと90〜95%くらいは抜けると仰ってましたが、今はパイプの油詰まり除去の薬も有りますからホームセンターや薬局で相談の上、試すのも良いかも----ただし、直射式のストーブでは割れてしまうそうです。
ほとんど抜けたのなら後は根気よく煮沸すれば完全に抜けるのでは?煮沸は亀の歩みですが確実に抜けますね。良い方法が有れば是非教えて下さい。吉報をお待ちしています。
コメントありがとうございます。
わたしのほうは、重層で試した後↓、そのまま放置状態で、たまに花入として使うぐらいになってます。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2008/04/post-277.html
私も数の子の漂白にも使われてる過酸化水素がいいと聞き、買いに行ったのですが入手できず・・・結局、そこまでして使わなくても、他に使うものがあるので、保留したままです^^;
何かいい方法があるとよいですね!
そのうち誰か教えてくださる方が現れるかも・・・