April 13, 2008 12:51 PM
アイデアをいただく
1月に鎬盃を作ってくださいと電話依頼がありました。
料理屋さんで自作の器をみかけ気に入っていただけたらしく
同手(鎬)の盃が欲しいとの事。
それから、詳細の打ち合わせなど、何度となく電話でやり取りを繰り返しておりました。
お客様「鎬盃を注文してた者ですが、ふと思いついたのですが鎬を中に入れて作ったらどーでしょうか?」
私「えっ!中に鎬ですか~鎬は触った感触がよいので外にあった方がよいと思うのですが・・・」
お客様「いや~酒飲というものは盃の中の酒を眺めながら飲みますから、中がさみしいとね・・・」
これには一理あります!
私「上手くいくかわかりませんが、作ってみますよ」
お客様「でも私買わないかもしれませんよ~笑」
私「大丈夫ですよ~他で売りますから・・・笑」
お客様「いや~冗談ですよ~冗談。笑」
と、このような会話の末、出来ましたのがこちらの盃。
想像していたものより面白いできあがりとなり
めでたくお買い上げいただきました。ありがとうございす。m(__)m
内側に鎬とは非常に面白い発想でした!
そこで!
何かこんなのあったらいいな~のアイデアありましたらください。
御代(アイデア料)は払えませんのが、もし製作した場合は出来上がりの写真UPします~
(とんでもない井戸や奥高麗のような名器は無理ですけど^^;)
その他、土や釉薬、形を変えた鎬盃
写真だと微妙な違いが分かりませんね^^;
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Comments (6)
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なるほど、中に鎬というのは一つのアイディアですね。
アイディア、なかなか思いつきませんが考えてみます!
あたしの持ってる明治ぐらいのガラスの猪口は内側にしのぎがはいってます。
デルフトの菓子型をぐい呑みにみたてるのも見たことがありますが…。
desafinadoさん、催促しているようで申し訳ないです、
気長にお待ちしますので、思いついたら是非にm(__)m
四月亭さん、ガラスであったのですね~知らなかった・・・
先を越されてた感じです、それも明治時代に(笑)
デルフトの菓子型とは面白い発想です!
文中にあった依頼者さんのアイデア、こういうのを具現化するのってなかなか難しいものです。それをここまで成し遂げるとは!さすがっす!いつか私もオーダーしてもよいですかぁ?
そういえば魯山人は刷毛目を指で塗りたくったといいますが、どんなんになるのかなぁ…と思ってます。
Moneyさん~それほどでも・・・^^
是非オーダーお待ちしております!
それまでに腕磨いておきますよ~でも、期待はしないでくださいね(Moneyさんの要求レベル高そうです)
四月亭さん~今、魯山人展の図録5冊をざっとみましたら、乾山風の銘々皿(塩田コレクション 北大路魯山人 世田谷美術館所蔵目録① P16)が指で塗った刷毛ではないかと思われました。鉄絵の背景として描かれております。
他、刷毛を塗った(多分筆跡あり)ものも大半が色絵の背景とされていました。上に絵があるので塗り付けても抽象的で雲を思わせるような感じです~でもこれが指塗り刷毛目だけだったら・・・難しいです^^;