うつわやブログ

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April 30, 2008 1:28 PM

書道の時間 道を究める

数日前、書道稽古がありました。平均年齢60歳は軽く超えます。

あいも変わらず"いろは"を練習している私をみて
(毎回数枚の新しい手本をもらいながらも未だに"いろは"を練習していますw)
先生は「同じ事を繰り返し練習することは実力に繋がりますよ。毎日欠かさず写経(般若心経)していた武原はんさんという人がいて・・・」と
"はんさん"は最近読んだ青山二郎の話 (中公文庫)なかに登場し、とても気になっていた方で「武原はんさんって青山二郎さんと3年間結婚していた"はんさん"ですよね!」とお聞きしたところ
先生は"はんさん"の大ファンで~公演に何度も足を運び、字まで書いていただいたとか
その舞は魅力的なもので、舞といってもじわ~っとしたゆっくりした動きですよ、そのなかに"はんさん"の生き方まで表されてるような美しい姿ですよ。と熱く語られてました。

本を読み終えてからは、はんさんの地唄舞がみたくて検索してみるものの写真だけしか見ることができず「その舞姿みたいですね~」といったところ
ビデオが沢山ありますよ!今度なにかもってきてあげましょうと
先生からビデオを借りる約束を!^^
この日、書道の時間は"はんさん"の話で大盛り上がりとなりました。

syodou11.jpg

書道の時間に拝見させていただいたもの
(個人蔵のため画像は拡大されません)

余談ですが・・・
「青山二郎の話 」のなかで宇野千代さんが"はんさん"のお宅に伺った時、掛けられた軸や器使いのなかに青山二郎さんが生きていたということが書かれていました。
このあたりも面白かったのですが、もう一つ

この本の中に青山二郎の観音さまというのがでてきます。
青山二郎さんには何かを見通す力があったとか

ものが見える目というのは、肉眼では見えないものまで見通す力があるようにも感じます。

お世話になっております美術商の方と話をしていて
自分の心の内を全て見抜かれているのではないかと度々感じることがあります。
ささいな目の動き、わずかな動作などから読みとっているのでしょうか・・・

また思い出した余談ですが・・・
聞くところによると鍋島などの磁器ものはニュウ(ヒビ)一本入ってしまうと価値が半減するらしく、
その道のプロになりますと、見た目では全く分からないニュウを感覚だけ(叩いたりしません)でよみとる事ができるらしいです。

道を究めるってこのようなもんなのでしょうね~

といいつつ満足できる"いろは"が書けるようになるのはいつになることやら・・

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六本木の交差点から飯倉のほうにむかって左に入るところに「はん居」というのがあって、昔は「粋な黒塀見越しの松に~」なんて感じですが、ビルとなり、なかには能楽堂のような舞台があって、呉服や工芸の展示会がありました。
黒板塀のころは朝方、はんさんの般若心経勤行の声が外まで聞こえたようです。
今は、養女の方が武原舞踊研究所として衣鉢を継いでおられます。
幸いにして何度も舞姿を拝見することができたのは望外のよろこびでした。
実際は手のものすごく大きな人で、それを隠そう、あるいは藝の力で小さく可憐に見せようという努力のあった人で、衣裳から着付け、鬘の形の細部に至るまで、工夫をこらした方でした。

名碗の茶溜りみたいなもので、一見轆轤の力で外へ外へベクトルが放散されているようにも見えますが、実は縁から底に向かって力が凝縮されてゆくような舞です。

※私の個人的思い出とまったくの印象批評ですので、参考にしないでください。
※画像upありがとうございました。とくに粉引徳利が気になってます。

四月亭さん、思いっきり参考にしてます。
おかげさまで視野が広がっており、宇野千代さんの「青山二郎の話」も読んでてよかった、と。

おはんさんのビデオみるのがより楽しみになってきました。
実際の舞台を見るのとは違うでしょうが、そのへんは頂いたコメントと先生からお聞きした話で補います。

※ちょうど粉引徳利の注文が入っており6月に焼きます。
5月半ばに制作予定です。(気合入れて作りますよ~)

以前NHK教育TVで武原はんさんの貴重なVTRを放映していて、その佇まいに惹かれたことを思い出しました。
非常にエネルギーを感じる舞踊でした。

desafinadoさんもご覧になられたのですね~
画面をとおしてエネルギーを感じられるなら
ビデオも期待できそうです!^^

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