うつわやブログ

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July 20, 2008 7:25 PM

桃の木型

数日前から大掃除がはじまりました。

今年は暑さに耐えられそうにないので、工房にクーラーを設置するにあたり、
足元(原料置いています)頭上(器を置いています)とも片付をしなければ、クーラーは取り付けられないので、まずは掃除から・・・

掃除をしていると、つでに、ここも、あちらも、と整理しているうちに、
狭い工房に置かれた大量のモノの中から懐かしいモノが出現してきます。

下画像の木型もその一つ。

momo01.jpg

落雁の菓子型

桃の木型は骨董市で見かけ、この型から向付ができないだろうかと、買ったもの。
その後、桃の向付は、確か・・・試しに作ったみたものの、かわいくなかったので止めにしたような・・・

画像左の小さな紅葉?型は、この中に粘土を入れて形をとり、さらに作りやすくする為にその粘土から石膏で型をとり(木型と同じものを石膏で作る)、箸置にとなりました。

他にも菓子型で作った兎、短冊に松の箸置もありました。
(兎と松の木型はどこに行ったのだろうか・・・行方知れず)

momo02.jpg

落雁の木型を元に作った箸置
掃除中にてできた"藁灰釉薬透文手付鉢"に入れてみる

この鉢はひしゃげてキズも多く、窯の下から発見。一部の発色が好かったので捨て切れなかったのでしょうね。(耐火度のない高取の土を使って失敗したのは覚えていますが、なぜそこに置いていたのか記憶がない)

他にも、桃を・・・

momo03.jpg

桃の水滴と豆皿の桃型(石膏)

左の水滴は、無地で作っていたものに試しで上絵の緑をいれたら、色が派手になりすぎたため、工房の奥深くに眠ったままとなっていた。(緑を入れるんじゃなかった・・・)

右側は桃形豆皿の石膏型。10年前に作っていたもの。
(板状にした粘土を型にあて、皿をつくります)

懐かしさに見入っていると掃除は捗らず、時間がかかりましたが、やっとクーラーも設置され、後は原料の片付けを残すのみ。

7月27日
箸置(藁灰釉薬透文手付鉢)の背景にある鉢の詳細を。

utsuwayamoribachi01.jpg

左 縄三島四方鉢 縦14.7cm 横17.8cm 高さ5.6~6.8cm 7000円
右 三島手盛鉢(どんぶり) 口径18.5~19cm 高さ約7.7cm 7000円

utsuwayamoribachi02.jpg

utsuwayamoribachi03.jpg


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Comments (8)

高取の手鉢ですやん(笑)
うちにもクーラーありません(´Д`;

ぼんぼん ( July 21, 2008 7:14 AM ) 返信

こんにちは。お久しぶりです。
この高取の手鉢絶妙のひしゃげかたですね。僕は好きですよ。たまに、僕もコレクションの整理をする事があるのですが、、もう、整理出来なくなります。
なんと言っても懐かしい(買ったのに記憶から抹消されていたもの)物に出会えたときなんて、そのままこねくり回して、整理どころではなくなります。笑

Buhiさん~高取内ヶ磯古窯”堀の手”の写しです(笑)
団扇に扇風機というのも風情があり、地球にやさしそうです。

ぼんぼんさん~ありがとうございます。
コレクションの整理もまた楽しいものですね。忘れていたものをとりだすと、買った時の記憶や、その頃の生活までよみがえってきますよね。
整理どころではなくなったら・・・一声頂ければ、整理整頓のお手伝いに参上します(笑)

VICK K Nishimura ( July 21, 2008 10:44 PM ) 返信

 素人陶芸家 三島でトラブッテおります、自作の夏茶碗でお薄を夢見て 駄作が 猫の食器となっております。

先日窯の掃除にボランテヤしたところ底の耐火煉瓦の隙間に かって手ひねりで焼いた だぼ鯊の箸置き2匹 目お剥いてころがっているのを見つけて 発掘の気分で取り上げて 人前もわきまわずに 手に取り キスっしてやりました。かわいいものです。
   Vick、西村。

うさぎ三色一個づつとっといてください。

鉢も後の二碗もいいですね。

水滴は確かに…(-_-;)
あれで生掛けで辰砂がほわっと出ればよかったのでしょうけど…。

辰砂も赤いのと苔色に出るのとありますし…そうれがうまく出れば李朝の水滴に匹敵しますね。

紅葉?桔梗?(シナ料理に使う五香みたいな形)の箸置の青い方は緑釉ですか?

木型はいずれにせよ飾る以外に、ペーパークラフトの人たちがさいきん使い始めてまして、和紙の風合いが、木の鋭利な線まで出していて、なかなか面白いものができています。

ぼくは蓮のものを一つもってまして、それは小さい仏様のお厨子にしています。

VICK K Nishimuraさん~三島の製作なかなか大変なようですね。
土と釉薬、焼成、この三つを上手く合わせるといいのでしょうが、使っている原料が違うのでなんともわからない所です。三島の食器を与えられた猫はきっと喜んでいると思います(笑)

ダボハゼの箸置も、Vick、西村さんに発掘されて嬉しかったはずです!
キスしたら呪いが解けてお姫様(王子)になったりとか、はないですよね(笑)


四月亭さん~ありがとうございます。詳細は後日メールにて。

水滴は、やはり・・・これじゃ味も素っ気もないですよね(笑)
そういえば、昔は近くで銅(辰砂の原料)が採掘されておりました。李朝の水滴に匹敵するぐらい、がんばりたいかなぁ・・・

>箸置の青い方は緑釉ですか?
過去に織部の手洗いが欲しいという要望がありまして・・・そのあまりの釉薬(緑釉)です。

木型を何かに使えないかと考えてましたが
ペーパークラフトにも使えるのですね!

蓮のお厨子にちいさな仏様、たまらなくよい感じです。

織部ですか、じゃ、真ん中の釉だまりのいいやつも取っといてください。

はい!ありがとうございますm(__)m

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