うつわやブログ

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August 6, 2008 9:58 PM

くらわんか茶碗

この茶碗を見るまでは、くらわんか手にさほど興味がなかったのですが・・・

kurawannka01.jpg

左 口径 10.8cm 高さ 6.3cm
右 口径 10.6cm 高さ 6.1cm

手にすると、口はやや薄作りながらも底には適度な重みがあり、ここちよい安定感。

格子模様に多少の歪みがありますが(その辺もかわいい)、過去にみたくらわんかよりも丁寧な作りでさっぱりとした感じが好ましい。

くらわんか茶碗とは
大阪府枚方市が江戸時代に淀川通いの船着場であった頃、船に酒食を売る商人たちが用いた厚手の染付茶碗。有田周辺の波佐見・三河内などの窯を主に、砥部焼・古曾部焼などで焼かれた製品が用いられた。
やきもの事典より抜粋

「飯くらわんか、酒くらわんか、銭がないからようくらわんか」の掛け声で売られていたようですね。詳しくは→こちら

かわいくて気に入っていますが、問題は・・・

kurawannka02.jpg
kurawannka03.jpg

この茶碗が手元にきて半年にもなりますが、代金の支払いしてません~
(書いとかないと、忘れそう・・・)


・・・・・

後日お支払い完了いたしました!

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Comments (5)

うつわやさま
これはどこの産か判明しているのですか?
三川内でしょうか。

左の物は、
http://www.iris-hermit.com/arita/history.html
掲載の物と似ているような。
持ってみてよくみて匂って比べないとわかりませんかね?
見込みの猫掻きみたいなのもいいですね。
使ってみたい形と釉加減わかりました。

私、左のとおんなじの持ってますが…ご飯が足りないです。

wassenaarさん、これをもっていた骨董やさんは平戸あたりではないかと。友人から聞いたような記憶があるのですが・・・(骨董屋→友人→私にと渡ってきました)
てっきり三河内(平戸)と思っていたのですが、↑リンク先のくらわんかの釉調を見ると、とても似た感じですね。もしかしたら、この茶碗は波佐見かもしれませんね~持って匂ってみたら、なんとなくわかるかもです(笑)

ひろさんも同じのお持ちなんですね~どこかで茶碗同士が一緒だった可能性もあったかもですね。(この茶碗は関東からやってきました)
私は逆に、ご飯茶碗(自作)が大きくて、食べすぎです。

「うるさい」感じのくらわんかでなく、簡素で脱力した絵付けがいいですね。特に、左の格子柄の手は、線の微妙なよろけ具合がいい感じです(笑)
「用の美」なんて言葉を使うとかっこいいのですが、当時の扱いとしては雑器だったこの手の器を造った当の陶工達は、そこまで気負ってはいないのでしょうね、きっと。

肥前磁器の技法はあまり知らないのですが、左の格子手に見られる様な、近接して並行する二本や三本の線は、複数の筆を握って描いたのでしょうか。ご存じなら、ご教授下さい。

雑器のほうが親しみやすい気がします。

>左の格子手に見られる様な、近接して並行する二本や三本の線は、複数の筆を握って描いたのでしょうか。
わたしもよく分からないのですが、この茶碗の線を見る限りでは一本ずつ書いたように思えます。横線は腕を固定しロクロを回せばきれいな線が引けますが、縦線はちょっと引きにくく、格子柄の濃い線は模様がもの足りないような気がして、後から書き足したのだと、茶碗が言っているようです(笑)
本当かどうかは分かりませんが・・・

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