October 1, 2008 7:19 PM
酒待不至徳利
陶磁器フェスタの会場で、隣のブースだった間さんから本をお借りしました。
パラパラと本をめくり、このページで心臓が高鳴り
解説を読む。
この徳利の模様は李白の「玉壷繋青糸 沽酒来何遅」からイメージされたらしい。
以前、この首から下に垂れ下がる線がおもしろい模様だなぁ・・・いったい何の模様だろうと疑問をいだきながらも、わからないままでした。
それが、徳利(玉壷)に結ばれた紐(糸)だとわかり、ちょっとすっきりです。
帰宅後、すぐに過去にUPした写真を確認する。
(実物を出すより、写真のほうが早いので)
こちらの方が古いけど(オリジナル?)首に巻かれた線といい、高台横の丸線なども同じ。
他のカケラもあるので、時間ができたら中をきれいに洗って修理にだそう・・・
(幸か不幸か、割れてるので中は洗いやすい)
改めて、凄いものをいたいていたのだなぁと実感しています。
(2年前に頂いた時の記事を読み、私の腕は果して成長しているのだろうかとの疑問も浮かぶ・・・)
8月2日 追記
酒を待ちて至らず
玉壺(ぎょくこ) 青糸に繋(か)け
酒を沽(か)ひて来たること何ぞ
遅き山花(さんか) 我に向ひて笑ふ
正に盃を銜(ふく)むに好き時
晩酌す 東窓の下(もと)
流鶯(りゅうおう) 復た茲(ここ)に在り
春風と酔客(すいかく)と
今日(こんにち) 乃ち相宜(あいよろ)し
本日、配達を兼ね、お茶の稽古に行き、先生にこの徳利の話をすると
「李白の漢詩が理解できるようになれば、もっとよいものができる、岩波からでてる本があるから読みなさい」とお勧めいただきました。→李白詩選 (岩波文庫)
今日の掛軸は 一辞故国十径秋(一たび国を辞して、十の秋を経る)
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Comments (2)
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私の仲良くしていただいてるかたの堅手徳利にも鉄絵でこんなのが書かれてるのをお持ちの方がいます。
草じゃないし?なんて言ってましたが、いいアクセントになっていて…今度受け売りさせていただきますm(__)m
四月亭さん、他にもあるんですね~。
仲間がいると思うと、それだけで嬉しくなります。
春の鶯が鳴く時期に、この徳利下げて会いにいってもいいでしょうか・・・(笑)