February 8, 2009 7:01 PM
お話の時間
訓練校で臨時18時間(6回)の講師を頼まれました。
せっかくなので、ブログにも。
これからやきものをはじめる人の為に、何を話したらよいか分からず、初心にもどり弟子入り前の自分を振り返ってみる。訓練校で制作したものをだしてみると、当時のロクロは下手ながらも、好みはあまり変わっていない。
九州陶磁文化館の「福岡の陶磁展」で、はじめて高取古窯の器を目にし、なんとなく惹かれた記憶がよみがえってくる。
図録を真似て耳付も作った覚えがあるものの、手元には残っていない。
その頃も作る事が楽しく、他は何も考えてなかったような・・・
やきものの世界がどんなものなのかさえ全く分かっていなかった。
そこで、多少は進化した脳内のやきもの世界を図式化してみることにしました。
これからやっていく実技が、やきものの流通の中で、狭い世界のごく小さなところに位置するかを説明するにも分かりやすい。
食器の中で、高台(土味)に興味をもつ人は圧倒的に少ない。同業者でさえ古陶は汚いという。しかし、一番の感心は古陶にあり他の事は話せないので、需要の少なさを苦労話とともに説明をした上で、古陶のもつ味わいを現代陶と比較し、陶片を参考に歴史的な流行の移り変わり(利休さんの時代に長次郎さんという作り手が生まれ、織部さんの時代になると、美濃はもちろんのこと唐津なんかでも流行ラインの生産をし、後に乾山や仁清にとって代わり、現在は古美術として君臨している)など話してみる。
(聞いてる生徒は総勢4名、上手く話せないのもあり、興味がなさそうだった・・・)
1回目終了。
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Comments (3)
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先生、あるなしの違いがわかりません。
土や技法、好みの違いとしか認識できません。
唐津や李朝ものの上手品は極めて精巧に作られています。
いい徳利ですね。興味あるなぁ…。
Buhiさん、李朝のなかでも後期分院(唐津は献上手かなぁ)になると精巧に作られてますね。ロクロの時間で指している李朝は違う所のような気がします。例えば、李朝白磁壷と高麗青磁梅瓶の比較とか、比較対照が変われば、あるなしも変わってくるようにも思えます。唐津の中でも細かく分けると、あるなしに分けられるかもです。(簡単にいえば左右対称とそれを崩した感じかなぁ・・・)
四月亭さん、ありがとうございます。しかし、高さ19cm、重くて徳利には使えません~この頃は、高台を知らず、皿のような高台になってますよ(笑)
(画像が暗く、影があるからよく見えるだけのような・・・)