うつわやブログ

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February 8, 2009 10:34 PM

ロクロの時間

2回目の学習を・・・。
学校では学ばない、削りの少ないロクロを挽いてみる。
偉大なる川喜田半泥子の文章を参考にさせていただく。

「川喜田半泥子展」図録より抜粋

急所だけ力を入れ、その外は気を抜いておくこと。茶碗ならまず高台をしっかりと締めておいて、(中略)扇でいえば要。次に腰を張らせて充分に力をもたせる。(中略)それから力を軽く抜いて胴を無心で上げる。いよいよ飲み口まで来たら、キューツと一呼吸あるべきだ。(中略)このイケコロシは古田織部や光悦にはある。小堀遠州や仁清にはない。李朝にはある。高麗にはない。・・・・

自己流に解釈してみる。

20090208arunashi01.jpg

光悦にはある。長次郎にはない。

20090208arunashi03.jpg

李朝にはある。高麗にはない。

20090208arunashi02.jpg

織部にはある。遠州にはない
乾山にはあり、仁清にはない

この"ある""なし"は、動と寂、陽と陰のように対比し
現代は、学校で教えるものを含め"ない"ものが主流となっている。

さらに自己解釈は進み、李朝からの流れを汲む唐津には"ある"、中国の影響を受けた瀬戸モノには"ない"となる。(時代や窯によって例外もあります)
そこで、九州で使われる牛ベラと瀬戸で使われる団子ゴテの道具によっての"ある、なし"を分け、ロクロを挽いてみる。

20090208rokurojitugi01.jpg

牛ベラにはある。団子コテにはない。

力の強弱を入れるロクロは牛ベラが使いやすく、一定の厚さで歪無く挽くには団子ゴテが向いているように思える。蓋物などには団子(丸)コテを使っている。

作るものや土によってロクロの挽き方は変わってきますが(砂っけの多い粘りの少ない粘土などは一気に挽くと破れる)基本は"イケコロシ"。高台を締め、力を入れ底を締める、胴は力を抜きなだらかに、口を作る前には一呼吸、を自分なりに実演してみる。

20090208rokurojitugi02.jpg

様々な口作りを

わずかな口の反り、徳利の用途による口作りの違い、皿の様々な口作り(強弱)などもやってみる。
2時間半が経過。最初に作った小さなものを削る(乾燥しやすいよう石膏ボードを敷いておく)
ぐい呑みなどの小さなものは、ロクロを使わず手にもったまま削る。削りにも強弱があり、電動ロクロだと強弱が出にくく、土のチリメンなどは土により、乾燥具合により、出かたが違ってくる。

20090208rokurojitugi03.jpg

土がもつ土味。

3回目は原料についての説明と、残りの削り(様々な削り方)を終え、次の型物の準備をする。
(2回目にして、牛ベラに興味をもつ生徒がいた。少しは役立たようです。)

2・3回目終了。次回は型物を。

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Comments (10)

長次郎・光悦がろくろを使ったのがどの茶碗だかわかりませんが…(手捏の後の成形のことでしょうか)半泥子は自分でも言ってるように光悦を越えてる面がある作家だと思いますが、数がなくて…。

長次郎・光悦はてびねり成形です。一応、比較参考のために・・・よいものはより多く知った方がお得なような気がして。

美術館で半泥子作「雪の曙」という茶碗を見たときに、あまりの美しさに感動し、技術だけではないと思い知れされましたよ。
自然の景色をみるように、理屈ぬきで美しいと感じました。

思い当たるのは口作りでしょうかね。

志野みたいな「畝」じゃないけど、長次郎はきっちりきって丸めてますが、光悦は口は手捏で延ばしっぱなし&厚さもそう均一でないような…。

長次郎の場合茶だまりへ内側へベクトルが働いてるようで、光悦や半泥子は外に力が放散してるような印象を受けます。

そういう状態に持っていくために、ろくろのどこで力を入れるのか…?たしょう口縁がいびつでも、ぐいっとおもむくままにひっぱてみるとどうなるのか…素人の印象批評ですが、実作者の実作を瞠目して待つことにいたします。

四月亭さん、横でご指導していただきたい程です、非常に学習になっています。
私にとっての長次郎や光悦、半泥子は手の届かぬ雲の上にあるような存在で漠然とみておりました。コメントを拝見し、感情で見るのではなく、どうのように作られたかをもっと細部までみなくてはいけないと反省しております。

今回は半泥子の文章を参考にさせていただき、身近な唐津風と瀬戸風の違いのロクロを挽いてみるぐらいしかできませんでした。
(よいものを作るには、私自身にもっと学習が必要です)

いや~ここ数回のうつわやさんのブログ勉強になりますね!
たのしい楽しい!!(生徒になりたい!)

半泥子 好きなんですよね~わたしも。
器体全体よりも「高台」に興味が集中する こんなわたし(笑)
>「土がもつ土味。」の写真を携帯電話の待受け画像
  にするのを著作権的に許可下さい。 

一度で良いから長次郎、光悦、半泥子の茶碗で茶を点てて
服してみたい。まあ夢ですね。

お役にたててよかったです~。
小服さんのような生徒がいると、より深り、私も勉強になりそうですよ。
(来て下さい・・・笑)

携帯電話の待受け画像OKですよ~光栄ですが・・・もっといい写真がありそうな(笑)

一度、お茶の稽古時に、借物の半泥子作の茶碗を使った事があります。
大振りで、手取りはかなり重いものでしたが、それすら気にならないぐらいよかったです。
(今となっては、もっと細部をしっかり見とけばよかったと・・・今後そのようなチャンスがあるかどうか)
夢が叶ったら、是非お知らせください。

なるほどイケコロシのあるなしが器の好みになってますね~もちろんある方ですが。
力の入れ方の強弱を考える余裕もないですが意識して挑戦してみたいと思います。
それにしてもチリメンの出方が素晴らしいです。道具は何ですか?到底まねできませんが参考までに。

好みといえばそうかもしれませんね。
私はぞれそれによさを感じて・・・高麗、李朝、両方好きかも(笑)
(片方だけじゃ好さもひきたたないような・・・)

チリメンは藁釉に使ってる高取の土で、乾燥の頃合さえみれば、誰が削ってもこうなります。
道具は鉄のカンナ(切れすぎないもの)と親指(ぐい呑みの外側)。もしかしたら、くらいけさんのほうが上手そうな・・・。(土の味を残したまま焼しまるようにするのが難しく、土を作るのが一番大変なんです・・・笑)九州の原土から作れば、できます!

半泥子のお茶碗には勿論楽茶碗もあります、
李朝を倣った器、では孤を描きながら上端部、外に
向かって行く、
日本独自~楽、は内に抱え込む様に削って行く、
随分違う工程の中、半泥子はどちらも自分流
で貫いてますね!
お弟子さんが作られた作品も多いので
半泥子自身の作で一服頂ける機会があると
指で挽いていた事を感じられます。
見込みの渦巻きは素晴らしい~ですよ。

半泥子の自己流は素晴らしいですね、もともとそなわっているものが違うような気がします。
>お弟子さんが作られた作品も多いので
今まで、特有の箱書き「○○ト云」は半泥子作かと思っていましたよ。
(たまに中身が入れ替えられたものなどがあるようで・・・)
>見込みの渦巻きは素晴らしい~ですよ。
って・・・お持ちだったりすると驚きますよ。

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