うつわやブログ

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October 2, 2009 8:34 PM

お気に入りの陶片

先日いただいた陶片は、弟子入りしている頃から何度も何度も見せていただいており「いつかは全部やるからな」と言われながら、何か頼まれごとがある度に、一つずついただいておりました。(急ぎの注文や教室の代理、パソコントラブルなど)
その中でも次は・・・と狙いをつけていたのが左の陶片です。

20091002egaratutouhen01.jpg

筒型でこんな絵の茶碗は楽しそう・・・

中央の千鳥もかわいく、部分的に乳白の斑がでている。(山に太陽が描かれているように見えなくもないが、嘴がついている)

右、左の陶片の絵は李朝(鶏龍山)が思いだされる。

20091002egaratutouhen02.jpg

図録 鶏龍山のやきもの
大阪市立東洋陶磁美術館より

20091002egaratutouhen03.jpg

鶏龍山陶磁器(韓国本)より

先週、友人のところに行った時、本をぱらぱらとめくっていると、筒茶碗で同じような筆遣いの陶片が掲載されていた。
よくみると、そこには"藤の川内窯"の記載があり。(その本をお借りする予定が、忘れて帰ってしまった。)

"藤の川内窯"といえば、まず朝鮮唐津の徳利が思い浮かぶ。朝鮮唐津といえば藤の川内というぐらいに有名なもので、この絵唐津が"藤の川内窯"である可能性を考えると・・・

以前、朝鮮陶磁にはない白黒の掛け分けを釉をなぜ朝鮮唐津と呼ぶようになったかについて、尊敬する窯元からお聞きした「朝鮮の陶工が作った唐津」"藤の川内窯"="朝鮮唐津"が浮かんでしまった。有力かもしれない・・・。しかし"朝鮮カラス"="朝鮮唐津"は捨てがたい。

20091002egaratutouhen04.jpg

藤の川内窯跡の看板

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Comments (6)

いいなぁ、と思っていた陶片、やっぱりうつわやさんのお気に入りでした。ほしいなぁ(笑)。

あら~Moneyさんもですか(笑)
本当に困った病気ですねっ。

やっぱり右の陶片⑱?の絵はたまらんですね~
どんなバランスで画かれていたのかわかりませんが、
線がいいです。

朝鮮カラスは目から鱗でした。

右の陶片は⑲でした。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/assets_c/2009/09/20090916touhen.karatsu04.html
鶏龍山に似た模様がありましたよ。唐草の間に蕾があるような・・・徳利(2枚目画像)の右端の模様を連続したような感じ。

朝鮮カラス、色合が似てますよね。

こんなんで手間暇かけて、荒川さんのような呼び継ぎの器ができたら最高ですね。

なんだか野望がわいてきます・・・あのような呼継になった絵唐津。
うまくあわせられる陶片を気長に探します。

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