うつわやブログ

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October 19, 2009 12:55 AM

器の修理

緊急を要する修理があったので、昨日は窯の焼成の合間に、気になっていた器をいくつか修理してみました。

この小皿はオークションにて、キズがあったためお手頃な価格で落札。

20091019utuwanosyuri01.jpg

一見、傷がないようにもみえますが、よくみると色が変わっているところがあり、水に浸けておくと色の変化がはっきりとわかるようになりました。

20091019utuwanosyuri02.jpg

韓国からはいってきたものに、このような修復をほどこされたものをよく目にします。
水分を含むと、爪で強く抑えただけで剥げ落ちてきてきました。このままでは使えないので、修理をしなおします。

暫く水につけておくと、補修された箇所は簡単にはずれ、断面をきれいにして、エポキシパテにて下地をつくる。

20091019utuwanosyuri03.jpg

他の修理途中の器・・・。

20091019utuwanosyuri04.jpg

修理もやりはじめると、楽しくなってきます。

10月20日 追記

縁の切れた箇所の横には土をくっ付けた跡があり、

20091019utuwanosyuri05.jpg

ヒビを埋めようと努力したんだなぁ・・・その努力を無駄に終わらせず、完全にヒビを埋めてあげます・・・など思い浮かべて修理してます(笑)

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Comments (7)

生来のぶきっちょなんで、私にはとてもできやしないのですが、こうして所持者自身の直しを施されると器もよろこんでいることでしょう。

一時期頑張っていましたが、今はもう業者さんまかせです。
Respect!

四月亭さん、私も器用とはいい難いのですが、こうやって器をいじってると、細部のつくりやいろんな発見など(画像追加)もあり、心が落ち着きます。


Moneyさん、小さな修理と、安く手に入れたものは、自分でやってみようかと・・・これで上手くいかなかったら業者さんにお願いします(笑)

こう云った陶磁器の修繕にも、それぞれお国柄が出そうで、面白いですね。

いつも土を扱っておられるだけに、似たような風合いのエポキシパテなら
お手の物といった感じですね。もしかしたら、本業の傍らで出来る内職として
好適なのではないですか(^^

一点、質問させて下さい。
私も、自己流でエポキシパテを使って修繕をした事が何度とあるのですが、
サンドペーパーをかける際には釉薬を傷つけないよう神経質にやっていました。
本体と補修部分の境を自然に仕上げる為に効果的な方法をご存じでしょうか。
以前、木賊を使用されているのを拝見しましたが、その効果はいかがでしたか。

内職できるほどの、腕も時間もなく・・・修理中の器を横目でみながら(漆を塗りたい~)、今日は一日粘土作りです。

木賊は釉薬を傷つけることなく、漆の表面をならすのに使っていました。
パテを削るときは、カッター(100均とかの薄くて柔らかい刃だと釉薬も傷つきません)で荒削りをし、きめの細かい耐水ペーパーで仕上げてます。
聞くところによると、サンドペーパーは釉薬を傷つけ、カッター(上等でないもの)は釉薬を傷つけることがないらしいです。

やはり、木賊はエポキシパテを削るほどの強度はないのですね。
ご指導ありがとうございました(^^

いえいえ、どーいたしまして。
簡単にできる自己流修理なんで、上手くいかなかったらゴメンナサイです。

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