November 5, 2009 1:03 AM
残された小皿
小皿はなりゆきで・・・
増えていく。
陶器まつりの時、ご近所の骨董屋さんが亡くなられた事をお聞きした。
お悔やみに行くと、大量にあった道具や棚も片付けられ、すっきりと整理さた展示部屋に2組のお客様(業者?)が、道具をみていた。
お仏壇に手を合わせ、茶碗をいただいた時の場面が浮かんでくる・・・。
(あの数日後に入院されたらしい)
奥様としばしお話をし、「よかったら、そのへんにあるのを何か見てください」といわれるので、沢山ある箱の中から何気に一つ手に取り、箱をあけてみると一番上に志野の菊皿があった。
陶器まつりの時、訃報とともに聞いた「あの志野の菊皿はあなたにっていってましたよ」という言葉が頭の中をよぎった。
この小皿も、志野の小皿も、昨年亡くなられ、大変お世話になった蒐集家の持ち物だった。
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吉川英治がなくなって、小林秀雄に形見として端渓の硯が贈られたのを、小林が吉川未亡人に、
「じつは、これよりもあちらを頂きたい」
といって紅志野の盃を貰ったのですが…よく小林さんやお孫さんの信哉さんの本にでてますが…。
なんかそんな話を思い出しました。
私はまだ業者や収集家の訃報に接しないので、そういう機微はわかりませんが…この皮鯨いいですね。志野の皿もようございましたが、これはいい。
私の場合は形見として貰うほどのお付き合いもなく・・・
「この志野はおいくらでしょうか?」とお尋ねしたところ、
安くはなかったので、あさましい行為は避けたいと思いながらも「この小皿と2つで、○万円でいかがですか?」と交渉してしまいました(汗)
(紅志野の盃を貰えるんだったら、あつかましくなれるかも・・・怖)
奥様のお話によると、いろんな方がこられたようで「死人に口なしですからね」とぼやいてました。
この皮鯨は、ほっとけないタイプですよね。
連れて帰って、ちゃんと面倒みてあげないと(笑)
素朴な姿がなんともよき按配です(笑)
自然な歪みが、野育ちなれど・・・という感じでしょうか(笑)
いい雰囲気ありますね。小さくとも力強い。
ありがとうございます。私も気に入ってたのですが残念なことに、この皿は2016年1月に手元を離れました。