April 11, 2010 12:33 AM
批評とやさしさ
先日の展示会で白磁六角猪口を買われたお客様より、お電話をいただいた。
そのお客様は、3年ぐらい前にご縁があり、ご愛顧いただいている。
その電話は、なにかいつもと様子が違い、厳しい批評を受けた。
「だいたいあの白磁はよくない、盃には向かない・・・あんなものは売るべきじゃない」
自分のなかでは気に入っていたもので、思わず「えっ~?」押し売りしたわけでもないのに、大きな疑問が残り、色々と質問してみるが、言われてる意図がまるで分からなかった。
「使われました?見込みに細かな釉薬の揺らぎがでて面白くありませんでした?」
「いや、使ってないから」
「?返品されます?」
「いや、そんな事をいってるんじゃなくて」
「???」
とりあえず、笑ってごまかし、批評を受け入れ、電話を切った。
いったいなんだったんだろう?酔っぱらってたのだろうか?
後日、写真が送られてきて、やっと理解できました。
確かにいい!桁違いに・・・2桁か3桁は確実に違うと思う(笑)
寸法まで細かな記載があり、写真も細部までわかるように撮影している。
(見込みは一枚の絵画のようでもあり、モネのパレットみたいだった)
やさしさが感じられた。同時に厳しさも・・・。
これを求められても(?)答えられるだろうか・・・とりあえず「まいりました」と、お礼の電話を入れた。
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Comments (2)
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「御趣向」と取るか「写し」(これも臨書か本歌とりか)取るかですね。
「趣向」を取りつつ「写し」も、どこをどう取るかですよね。
「写し」は、形だけをそのまま真似ても、(勉強にはなりますが)病的な感じがするように思えて・・・
ものまね王座決定戦みたいになっても、困りますよね。