May 20, 2010 11:26 PM
粉引の試行錯誤
今日は窯を焼成しながら、過去の失敗作を見直し、かたづけする。
粉引の主な失敗は、剥離。生素地の状態で、化粧土と釉薬を2度かけるので、最初はなかなか上手くいかず、失敗の連続でした。(汐景、酒器、茶碗のみ。定番の粉引は素焼きしてます)
生地の状態により、釉薬の吸い込み具合がかわり、最初は釉薬をかけるころあいがわからず、失敗を繰り返し、なんとなくつかめてくるようになりました。
地元の土(頁岩)を使用しているため、土の層がかわると、同じようにいかず・・・調整するのがなかなか難しい。
もう使えないものは、ださないようにしたい。
5月24日 追記
今回の粉引は、このような感じの上りとなりました。
2010/06/02追記
図録をみてて思い出しました・・・
肉眼では、貫入が全くわからないのに、写真だとわかる。カメラって凄い!
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Comments (4)
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私のところには うつわやさんの選りすぐりの優品しかありませんが
やはり かなり失敗や試行錯誤を繰り返し 苦労して作品を焼き上げているんですね。陶芸家のご苦労を知っているつもりでいましたが やはり現物を見るとその大変さが一層伝わります。
自分は仕事で過去の失敗を教訓に出来ずに同じ過ちを繰り返しています(笑)
わたしも何度も同じ事を繰りかえしてますよ~。
薪窯で焼かれている人の話をおききすると、一窯全部ダメだったりなどもあるようです。
電気窯だから焼成は安定しやすいのですが、原料が安定しないから難しいところです。そのぶん面白いものが出来る場合もありますね。
この失敗も次の作陶に上手く生かせると、また違ってくるような気もします。
高取、上野、萩焼等のよくある剥離の様子がなんとなく理解できました。
有難うございます。
先日、出光美術館でじっくり見ると、奥高麗にも剥離がありましたよ。
上野焼は、かなり剥離のある伝世を見たことがあります。同じ手法なんでしょうね。