うつわやブログ

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June 14, 2010 7:45 PM

地道な作業

ここ数日、土作りをしています。

20100614nendo01.jpg

美味しそうにみえますが、泥です。

この状態から、乾燥させ粘土となります。

まずは、石を砕く・・・ノミに金槌がベストです。

20100614nendo02.jpg

これが、最終的に粉引や三島に、なります。

間にある鉄の層を除いていきます・・・(これが鬼板かしら)

20100614nendo03.jpg

左、鉄のない部分。右、鉄が多く残る部分

原料によって、取り除くものが違ってきます。

20100614nendo04.jpg

こちらは高取系統

20100614nendo05.jpg

取り除いた木の根と石ころ、細かい砂

この作業で、もとあった原料の3分の1ぐらいになってしまいます。

他に、灰も水簸(スイヒ)を終え、沈殿するのを待つ。

20100614nendo06.jpg

昨年焼いた銀杏の灰

ものすごく地道です・・・
独立してからずっと同じようにやってきたのですが・・・全てこんな調子では、あまりも手間がかかるので、原陶土さんに電話を入れ、「あの~こんな土、できないですか?」と好みを伝えてみた。来月半ばにもう一度確認する。

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Comments (3)

「美味しそうにみえますが、泥です」なんて、お茶目なご発言の後に
炭鉱労働のような重作業をサラッと語る… うつわやさん恐るべし(^^
ところで、砕石の作業は屋外でされているのですか、それとも御殿内ですか?

もし人手がご入用でしたら、気軽に呼んでくださいね。
四兵衛や九山、または百爺仙などの名前に変える用意もできております(笑)

銀杏釉は楽しみにしております。

素人なんでなんですが土も釉薬も乾燥だけで漉さないのですか?

西家庵さん、砕石作業は屋内です。ある程度手作業で砕き(余分なものを取り除く)、あとは機械におまかせしてます。
気軽にお呼び立てしてもよろしいのでしょうか(笑)
土嚢袋(15~20kg)を、かついで足場の悪いとこ往復とか、大丈夫ですかね・・・。


四月亭さん、漉してます。スイヒっていう作業になります。
原料によって違いはありますが、簡単にまとめると、採取→粉砕→乾燥→水に浸け、スイヒ(漉す)→乾燥→練る
こんな感じです。

銀杏釉、テスト分(土嚢1袋)だけ。どんな色になるか試してみます。

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