August 2, 2010 1:46 PM
釜の口窯の撥高台
やっと仕事の方は落ち着き・・・
先日の会寧とよく似た、初期の上野焼に多くみうけられる撥形になった高台です。
撥高台は、高取の古窯にも多少はみられるものの、上野のほうが圧倒的に多く、知人はこの手のものをみると「武士が裃(カミシモ)を着て、凛としている」と言われます。
このゆるぎなき立ち姿は、細川三斎様のお好みだったのでしょうか・・・
「へうげもの」という本の中に、おもしろいページがありました。
忠興(三斎)は織部に向かって「いずれその方の物なぞ それがしが創る器にて 駆逐してくれよう」との台詞。
これが後の上野焼き開窯にと繋がっていくのですね・・・これだけで忠興さまのファンになりそう(笑)
最初は、なかなか読めなかったこの本も、読み進むうち展開の面白さにのめり込み、
朝鮮の窯に行き原料を見てる場面などは、ワクワクしてしまうこの頃です。
Trackback (0)
Trackback URL: http://www.utuwa-ya.jp/mt/mt-tb.cgi/2977
Comments (5)
Post a Comment
小皿でしたか…形から言うと今の時期なんか、とてもいい茶碗かなぁ…と思って拝見してました。御見立次第じゃ馬上杯型の椀でべつな時期にも使えるし。
暑中お見舞い申し上げます。
釜ノ口の撥高台と「へうげもの」
両方とも大好物ですな…
折に触れ、釜ノ口や内ヶ磯の秘蔵品をご紹介くださりありがとうございます。
いつも眼の保養をさせていただいてます。
新しいご自作の白磁、涼やかで良いですね。
暑いですがご自愛くださいますよう。
四月亭さん、小皿が専門なもので(笑)
桁違いの茶碗になると、なかなか手がでません~。
茶籠に入れるには、深さもありちょうどよさそうなサイズです。また向付ぽく、何かのせてみましょう。
山蔵屋さん、暑い日が続きますね~。
「へうげもの」以前勧められて購入したのですが、絵が強烈すぎて、ずっと読めないまま放置してました(笑)
最近面白さに気付いた次第です。
来春、古唐津と古高取の展示会が直方であると小耳に挟みました。またお会いできるかもしれませんね。
こういった形の撥高台を「武士の上下」に例えるとは秀逸です!
いいなぁ、こういう小皿…。
で、「へうげもの」ですが、ここ最近更に面白くなってきておりますよ!
カミシモと言われたのは、↓ほっこりさんです。
http://hokorin.exblog.jp/
今、信楽です。「へうげもの」11巻を買いました〜帰りの新幹線で読みます!京都も楽しかったですよ。