うつわやブログ

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August 2, 2010 1:46 PM

釜の口窯の撥高台

やっと仕事の方は落ち着き・・・
先日の会寧とよく似た、初期の上野焼に多くみうけられる撥形になった高台です。

20100801kamanokuchi02.jpg

撥高台は、高取の古窯にも多少はみられるものの、上野のほうが圧倒的に多く、知人はこの手のものをみると「武士が裃(カミシモ)を着て、凛としている」と言われます。

20100801kamanokuchi01.jpg

撥高台小皿 口径 約11cm 高さ 約4cm

このゆるぎなき立ち姿は、細川三斎様のお好みだったのでしょうか・・・

「へうげもの」という本の中に、おもしろいページがありました。
20100801kamanokuchi03.jpg

忠興(三斎)は織部に向かって「いずれその方の物なぞ それがしが創る器にて 駆逐してくれよう」との台詞。
これが後の上野焼き開窯にと繋がっていくのですね・・・これだけで忠興さまのファンになりそう(笑)
最初は、なかなか読めなかったこの本も、読み進むうち展開の面白さにのめり込み、 朝鮮の窯に行き原料を見てる場面などは、ワクワクしてしまうこの頃です。

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Comments (5)

小皿でしたか…形から言うと今の時期なんか、とてもいい茶碗かなぁ…と思って拝見してました。御見立次第じゃ馬上杯型の椀でべつな時期にも使えるし。

暑中お見舞い申し上げます。
釜ノ口の撥高台と「へうげもの」
両方とも大好物ですな…
折に触れ、釜ノ口や内ヶ磯の秘蔵品をご紹介くださりありがとうございます。
いつも眼の保養をさせていただいてます。
新しいご自作の白磁、涼やかで良いですね。
暑いですがご自愛くださいますよう。

四月亭さん、小皿が専門なもので(笑)
桁違いの茶碗になると、なかなか手がでません~。
茶籠に入れるには、深さもありちょうどよさそうなサイズです。また向付ぽく、何かのせてみましょう。

山蔵屋さん、暑い日が続きますね~。
「へうげもの」以前勧められて購入したのですが、絵が強烈すぎて、ずっと読めないまま放置してました(笑)
最近面白さに気付いた次第です。
来春、古唐津と古高取の展示会が直方であると小耳に挟みました。またお会いできるかもしれませんね。

こういった形の撥高台を「武士の上下」に例えるとは秀逸です!

いいなぁ、こういう小皿…。

で、「へうげもの」ですが、ここ最近更に面白くなってきておりますよ!

カミシモと言われたのは、↓ほっこりさんです。
http://hokorin.exblog.jp/

今、信楽です。「へうげもの」11巻を買いました〜帰りの新幹線で読みます!京都も楽しかったですよ。

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