うつわやブログ

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September 10, 2010 8:06 PM

粉引の実験

先日の焼き上がりのなかに、釉薬のかかりが薄く、触った時にカサついた粉引がいくつかありました(片口と茶碗)。

20100910kohiki01.jpg

この粉引片口は縁のところから胴部分までカサついた感じがあります。

20100910kohiki02.jpg

使うとすぐに汚れてきそうな感じがしたので、高台の安定が悪いこの片口を実験的に使ってみることにしました。
まず、コーヒーを入れた後の粉で煮てみましたが、変化はなく(9月1日)、その後もお茶やコーヒーを入れて使い、たまに放置したままにして置くが、大きな変化はみられず(9月6日~10日)。

20100910kohiki03.jpg

釉薬の薄い方が染みが入りにくいような気がしています・・・こちらの片口もひき続き観察していこうと思います。(9月7日撮影)
注意:これはあくまで、実験ですから、くれぐれもコーヒーの粉で煮たりしないでください~m(__)m


昨日は、福岡三越に展覧会を見に行き、帰りにギャラリーに寄って、粉引がどれだけ変わっているか観察してきました。

20100910kohiki04.jpg

5月の個展の時に製作した汐景碗で、キズがでたため販売できない3客を使っていました。個展終了後、こちらのギャラリーでひき続き使ってみたいとのことで、2客(大きな鉄粉有、高台割れ。)を置いて帰りました。
(あと一つは口部分のヒビ、観察日記4つ目の汐景参照)

20100910kohiki05.jpg 20100910kohiki06.jpg


使い方によっても、かなり違いがでてきそうです。
粉引の縁は欠けやすいので、ぶつけないよう注意しながらご使用いただけますと、嬉しいです・・・。

それと、千葉カンパニュールさんのグループ展は明後日まで。

20100910kohiki07.jpg

会場で観察日記もご覧いただけます。

追伸:お買い上げいただきました粉引につきまして、もし、汚なくなった場合などありましたらご一報ください。

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Comments (6)

こんばんは

川口さんで塩笥をいただいたものです。
うちの子もちょうど右最下段のような感じに育っています。成長曲線に乗っているのが分かって
うれしいです。

nararaさん、コメントありがとうございます。
ピンホールの周りがぼや~っと黒っぽくなってきた感じですね。
外側にでてるまだら染みも一年ぐらいすれば落ち着いてくるとは思うのですが、私もこの先いったいどう変化するんだろう?って・・・いま同じ窯の汐景でお茶飲んでます。古陶の粉引を見るときはそのあたりも気にしてます(笑)
あまり黒くなるようだったら、1日ぐらいお休みさせて乾燥させるといいですよ。
コーヒーより紅茶やほうじ茶がいいという情報もいただきました。

 先日は、虫食い入りのマグカップ、ありがとうございました。気に入って使わせていただいてます。
 私が先日、京都でいただいた粉引汐景茶碗は、火間がくっきりと浮かび、その周辺の青みがかった釉の部分がさらに青みを帯びたように見え、良い景色にになってまいりました。これからが楽しみです。
 しかし、朝鮮では、粉引はすぐに汚れるので、その技法は長く続かなかった、などと聞きますが、そのような真っ当な感覚の人たちから見れば、私たちは汚れを景色だとか雨漏りだとか云ったり、釉の剥げを虫食いと愛でたり、「アホとちゃうか…?」と思われているのでしょうね(笑)。アホでよかった…。

yamaさん、こちらこそありがとうございました。
あの茶碗は、火間の上に釉垂れができ面白い具合になっていましたね。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/assets_c/2010/05/20100526kohiki04.html
こうやって交流ができると、とても嬉しいです。いつか見せてください~。

アホならではというか、毎日、飲んだり食べたりするなかで、ささいな事ですが・・・楽しいですね(笑)

ウチのは、なかなか外に抜けません。

多分、中から外にぬけるのではなく、化粧土と釉薬の間の部分のような気がします。
私の経験からいきますと、洗う時、外側にもたっぷり水分を含むようにするとか、外側が乾燥しにくいよう大きい器を下に重ねる、置き方を変えて伏せて置くなどが自然にじっくりとやっていく方法だと思われます。
あと、かんたんな方法は↓こちら。
http://shihoge.exblog.jp/12386602/

参考までに、上の写真のギャラリーで使っている汐景は、洗った後、熱湯をかけ、そのままカウンターの引き出し(木製)にしまっています。
(いつもは厚手の磁器を使用。陶器は2客のみ)

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