うつわやブログ

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November 11, 2010 10:06 PM

野育ちなれど格高し

この陶片を入手した時、"野育ちなれど格高し"この言葉が浮かぶ。

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三百年ぐらいは野で育った(捨てられていた)陶片。その陶片の縁を金蒔絵で彩り、格調高きものに仕上げている。

カケラにさえ深い愛情を注ぎ、高価な装飾を施した愛陶家に敬意を表したい。

"野育ちなれど格高し"言葉の意味を理解したく、久しぶりにこの本を開く。

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別冊太陽「古唐津」より抜粋

その中のあるものは、茶の湯の高度な審美眼に耐え珍重された。 野育ちながら野卑に落ちず、また技に媚びず、また品格を失わないやきものは少ない。古唐津はそうしたやきものである。
身近において邪魔にならず、自己主張せず、いつの間にかその滋味に包まれ、手放したくないというやきものは少ない。古唐津はそうしたやきものである。

文章を読み、なるほど!納得する。小皿も手放したくないので、増えていく。
さらによい唐津は借金まで増やしてくれる・・・

この陶片も一つだけいただくつもりだったが、

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また増えてしまう。「古唐津」とは、ある意味怖ろしいやきものかもしれない。

11月18日 画像追加。

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Comments (12)

城山三郎の小説に「粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯」というのがあります。


>小皿も手放したくないので、増えていく。
さらによい唐津は借金まで増やしてくれる・・・

おのろけ聞いてあげてるんですから、放出なさい(笑)


こうすると急に使いやすくなった感じがして、いいですねえ。左下なんかいいかも。
放出するなら私も手伝いますよ(笑)

四月亭さん、興味深い小説ですね。
晴耕雨読の生活に入ったら、読んでみたいです。
放出は、そのうち考えましょう、、、

showさん、この陶片は、まだ未払いなうえにおまけで小皿までいただいてしまいました。
ここで放出すると、骨董屋さんに怒られてしまいそうです(笑)

う~ん 素敵です!
陶片の縁を仕上げるなんて!
思いもよりませんでした。
そして どの高台も勢いがあり すごく魅力的です。

小服さん、ありがとうございます。
私も以前、頑張ってはみたのですが・・・ちょっと努力がたりなかったかも。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/07/post-536.html
密かなブームになりそうな予感ですね(笑)

古唐津、僕にとっては麻薬です。

激しく同感です!

購入したときには、喜びに満ちあふれ、暫くするとそれも薄れ、倦怠感がおそってくると・・・骨董屋に向かう。
この繰り返しですね。なかなか断ち切れません。ほんと、どーしましょ(笑)

この塗りは非常にゲテで趣味悪いす。いけません、いけません。
ワシなら全部落としますぜ。もう削らんと落とせないかも(笑)

この塗りは萩の元田さんの仕事で、針のように細い線にも味わいがあり、唐津とも相性がいいように思えます。
とても好きなものだから絶対に落しません(笑)

追加画像は、金継講座に通われてるお客様のために、参考になるよう拡大しています。陶片の断面は5㎜程度です。

うつわ屋氏はすぐ怒らんからええわ~♪
機能上、覆輪や鉄釉かけることはあってもね・・・。
名前出したらあかん、あきまへんってば。
ほんまの直し屋もっとうまいよ(笑)
また余計なこと書いてごめんあそばせ。
やった人がみると、いけないので消去してね(笑)

こんな事でおこりませんよ(笑)

>ほんまの直し屋もっとうまいよ(笑)
そこが問題なんです・・・上手すぎる蒔絵は唐津にあわないような気がして。かといって下手すぎると古唐津は台無しになってしまいます。(もっている唐津の良い修理は全てこの方の手によるもので、お気に入りなんです)
やった人はあの世からしっかりみてますよ~。

絵唐津は野趣溢れる生きた線と申します。
内緒でつが、元田氏はワシの画とそう変わらんです。死際線と申します(笑)
お後がよろしいようで

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