うつわやブログ

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May 7, 2011 10:52 PM

高取と唐津

谷尾美術館での展覧会も無事終了いたしました。

カタログを購入されたお客様より、高取と唐津の違いについてご質問いただきましたので・・・
形状などの違いから分かりやすく区別をつけやすいものもあれば、分かり難いものもあるように思えます。

20110507karatsutotakatori01.jpg

左、唐津(岳野山窯)右、高取(内ヶ磯窯)

岳野山窯(唐津)の陶片をはじめてみたときに内ヶ磯と思えるぐらいよく似たものでした。内ヶ磯の土には小さな珪石の白い粒が混じっているといわれています。岳野山窯の陶片にも同じような粒がみられました。

茶碗の陶片(左下)が内ヶ磯窯によくみられる土味の特徴がよくでているように思えます。

20110507karatsutotakatori02.jpg

高取(内ヶ磯窯)

朝鮮唐津(左下)は高取に比べると、多少違うように思えます。

20110507karatsutotakatori03.jpg

唐津(藤の川内窯)

ほんの一つの陶片だけを見比べて、違うというのも説得力に欠けますが、多くをみて、沢山のデーターを蓄えておけば、だんだんと違いが見えてくるような気がします。

そして、陶片を見れば見るほど似ているものがある事も教えられます・・・。

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Comments (5)

おっしゃる通り、陶片を見れば見る程似ている物がありますね。まぁ、ここまで突っ込んでいるってことはある意味凄い事ですが(笑)。

質問したカタログ購入者です。
いやーっ、恥ずかしいのですが、ますますわからなくなりました。

utuwa-ya ( May 8, 2011 8:31 PM ) Reply

Moneyさん、カタログ購入の方々からの質問は、とても嬉しいかったです。
ちゃんとみてくださってるんですよ!それにくらべ地元の方々は見ていないです(笑)


kakko2さん、コメントありがとうございます。
わかりやすいものは、No18の高台は唐津にはなく(萩にあるような可能性も)、No19は高取の代表的な掛け分けといってもよいように思います。
No21は、唐津というには、土がおかしいかなぁ~という感じから、高取か上野だろうと想像できます。
No、25、26は一度高取と覚えたら、もう間違いなく高取です!
同じような形の唐津はこちら→http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/11/post-570.html

というわたしもあまりわかっておりませんが・・・

英次郎 ( May 9, 2011 8:25 AM ) Reply

8日に研究会があり図録の購入希望者がたくさんいます。10冊お願いしたいのですが、どうすればよろしいでしょうか。ご高配お願いします。

英次郎

utuwa-ya ( May 9, 2011 8:38 PM ) Reply

英次郎さん、ご注文ありがとうございます。
いまゲストブックのほうにコメントいれておきました。

宣伝もしていただき嬉しい限りです!重ねて御礼申し上げます。

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