うつわやブログ

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October 16, 2011 12:04 AM

些細な憂鬱

クリーニングをとりに行く。お葬式がたて続けにあり、その時に着た黒のジャケットをだしていた。

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元々のボタンホール

このジャケットを着る度に、なんとなく落ち込む・・・お葬式の会場で残された遺族の悲しみにくらべると、着てるものなんて大した事でないと感じながらも、見るたびになんとなくため息がでて憂鬱になってしまう。
このジャケットはイタリアに行った時に、アウトレットで購入し、袖丈が少し長かったので、地元でお直しにだした。そのお直しが大きな失敗で、地元でお直しにだした事が大きな間違いだった。

お直しに持っていったとき、リフォーム店のご主人がとても丁寧に対応してくださった。袖口がわずかに広がったデザインだったので肩から丈上をお願いするものの、人の体型の左右の違いなど事細かに説明して、袖もデザインが変わることなく袖口だけで補正することができるからそうするように勧めてくださった。あまりにも、弁がたつというか、納得させられるをえない状況だったので、ご店主のいうようにお願いした。

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お直し後 袖のボタンホール

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袖裏の縫製

その後、出来上がったお直しをみて、仰天してしまった。冗談かとも思え、すぐさま「ボタンホールの縫い目、真っ直ぐではないのですか?」となげかけてみるものの、店主には私の言っていることの意味がわからない様子。元のボタンホールや縫い目を参考に説明をして、やり直しをお願いした。しかし、やり直しをして少しよくなったのがこの写真のお直し。もちろん、袖口のデザインも変わっている。
巧みな言葉は、腕の悪さを補うために上手くなったのではないかと思ってしまった。

地元には言葉が巧みな人が多い、それを疑うことなく信じる人も多い。あり得ない事が真実だと思い込んでる人も多くいる。この前も、「内ヶ磯の初窯の陶片はこの地元の財産だ」といわれる人がいた。初窯なんてわかるほずもない、珍しくも無い焼け爛れた窯クズがついたただの陶片なのに・・・

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