November 19, 2011 8:32 PM
山の中の女主
舗装されていない凸凹した山道を、車を大きくゆらしながらどんどん登りつめていくと、木々を束ねた門の家があった。
飛び石がほどよい感覚に置かれ、自然にとけこんでいる。
なかには石臼もあり、長年使われて磨り減り、ここに眠っているようでもあった。
それからさらに山道を歩き、散策する・・・女主の家にもどった時には少し日は傾きはじめていた。
お茶と菓子をごちそうになる。菓子はややボソッとした感じの素朴な味。お茶はほんのりと甘味があり、和ませてくれる。
横の柱には太く墨で書かれた「立春大吉」。掛軸をみるようでもあり、茶の心を感じる。
遠く離れても、女主の健康と幸せを祈り続けたい。そこには、そう思えるぐらいのあたたかさがあった。
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