November 19, 2011 8:52 PM
土産ばなし
本を読んで得たり、人から聞いた知識にも感動や喜びはあるのですが、実際に自分の足で歩き、目で見て、頭で考え、得たものにはもっと大きな何かがあるように思えます。
梶原さんは10年以上前、一人で青松郡に来られ、バスを乗りつぎ、長い距離を歩き、結局窯跡を見つけられずに帰られたそうです。その後も、地質図を調べ、歩く時も必ず周囲の地層をみながら、石を手にとっては、割って断面を見ていきます。疑問に思うことを、質問しても、納得させられる答えが返えり、ご一緒させていただいていると、多くを学べます。
韓国のある蒐集家が「カイネイの窯は19世紀以降からで、それ以前には焼いていない」といわれ、衝撃が走りました。
日本に流通している"カイネイ"はいったいなんなのか?確実に19世紀以前でそれ以降とは考えられず・・・疑問点をぶつけてみると、カイネイから南に下ったあたりで焼かれたものではないか、ということでした。
他にもう一つ興味深かったのは、熊川港から日本に入ってきた熊川茶碗は、北で作られたものではないかということ。
腰の膨らんだ形状からして、納得させられてしまいます。
購入して得たものには、興味も一段と増してくるようで・・・確かな真相はわからずとも、新たな発見と共に、ますます深みにはまってゆきます。
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Comments (5)
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日本でも同じ見解でせう。
ご存知の場合はスルーしてくださいm(__)m
そんな高額で買ってないでせう。くよくよせず元気出して。
?。
多分、人によっては理解しがたいと思われますが、時代が後でも先でも、例え傷があっても、好きなものにかわりはありません。
ふふ、よかった。コレクタは独自の価値観が崩れると脆いものですから。