うつわやブログ

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January 23, 2012 1:03 AM

桃青さんの発送の前に

今日、やっと大阪の桃青さんに、菊池さんとの二人展の作品を発送しました。何点か写真を撮っていたので、UPします。

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斗々屋茶碗 「奈良!」

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斗々屋茶碗 「彩雲!」

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「斗々屋茶碗 隼!」
口径 約13.5cm 高さ 5.7cm

今回は斗々屋茶碗が一番の気がかりでしたが、何とか斗々屋に近づいたのでホッとしています。

「奈良」は伊羅保に近い感じで、3点製作。会場に持っていくのは、この写真の茶碗と、もっとよく焼けてコゲがでた感じの2点。

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目跡があったほうがよかったかなぁ・・・

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高台のほうが釉薬の熔けが悪く、かさっとした感じ。

「彩雲」は赤上りで、窯からだしてすぐは、何の変化もなくもの足りないように思えてたものの、高台にヤスリをかけ、水にくぐらせると、しっとりとして、少し青味をおび、とてもよい肌になったので、これもよしとする!他にベージュ上りも1点あり。こちらの赤いほうがいいと思う。

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水分を含むとよい肌合いになる。

「隼」はもともと向付の離れではないかと思い、そのイメージで5客製作。それぞれ色調が異なり、楽しめると思います。

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5客、それぞれ微妙に異なります。

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高台の処理を終えて、しばし眺める・・・

下は大好きな斑唐津茶碗「山雀」を写した高台。

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縮緬の出方が揃いすぎてるようで少し気になる。削りにも強弱があったほうが面白い。

他に胴紐シリーズも作ってみました。最初は小さな湯呑だけでしたが、ご要望があり、茶碗も製作。天汁入れが欲しいとのご注文もあり、向付けにも。

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胴紐シリーズ!いろいろ

以前、参加している研究会で、唐津焼の有名な先生に作品をみてもらい、指導を受ける。という企画があり、この胴紐筒茶碗を見ていただいた事がありました。
最初に言われたのが「薪窯?」と問われて「いいえ」と答え、次に「穴窯?」と問われ「電気窯です」と答える。それで、プロがみて薪窯で焼いているように見えるなら、焼きはそう悪くないだろうと自分で判断してしまう・・・
その後、胴紐はいらない、小さいので、もっと大きく作るよう指導を受けた。本当にそうなのか?そのままうのみにしていいのか?よくわからないので、自分でその時見ていただいた2客の茶碗を使ってみることにした。

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これでお茶や、コーヒーを飲むと美味しい

胴紐はあったほうがすべらなくて持ちやすく、毎日使うにはこのくらいの大きさでもいいように思える。

汐景(しおげ)も1ヶ月使い、使用後サンプルとして会場入りする。

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最初は真っ白だけど、使うと陰影がでてくる

ご要望があり、てびねり茶碗を製作。
火前、火裏ができるように慎重に釉掛けをする。

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てびねり茶碗 

上手くいった!と思ってたら、形のよい大きいほうの茶碗の焼上りの見込みには大きな亀裂、ザーザー漏れになってしまう。小さな方は見込みにきれいな釉たまりがあります。

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傷がなければ・・・惜しいっ

もし、気になる器がありましたら、ギャラリー桃青さんへ、是非おでかけください。
皆様のご来場おまちしております。m(__)m

菊池さんと私の二人展「茶でんのまんね」
ギャラリー桃青さんにて 2011年1月25日(水)~31日(火)
hp:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tosei/daimaru/index.html

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Comments (7)

手捏の茶碗、おしいこといたしましたね。
二人展のご成功お祈りしてます。

ととや茶碗、いずれも良い出来映えですね。
写真を見たところでは小生は「奈良」が好みです(伏せてある方のコシがたまらん魅力)。
唐津茶碗の高台もええ感じですね。
手拈りの亀裂は残念ですが、実物を見てみたい。
という訳で、力作のご来阪、楽しみにしております。

たつみさん~ありがとうございます。
会場に行った時、他の器も写真を撮ってきますね♪

吉田屋さん~お褒めいただきありがとうございます。
実物をご覧いただいて、ご批評に変わらないことを祈っています!(批評も嬉しいのですが・・・)
てびねりの茶碗も会場にありますので是非ご覧ください♪

陶 迦葉 ( January 25, 2012 1:44 AM ) 返信

本物みてきましたよ!!
設置していたらあっという間に8時になり強制退去。1枚も写真撮れませんでした。明日撮ります。
林屋晴三さん監修の「高麗茶碗」のコピーを持って行ったので、今回のテーマの茶碗の画像はすべて会場で見られます。
やっぱり奈良がよかったかな。じっくり鑑賞する暇がまったくなく、明日またゆっくり見ます。グイノミの種類の豊富さにびっくりしました。日頃の精進の賜物ですね。
いよいよ開幕です!

準備に、初日、お疲れ様でした。
私も早く見に行きたいですね!
大きなものは土を作るのが大変なんで嫌なのですが、ぐい呑みは土を使う量が少ないので、作るのはとても好きです!お酒は呑めないので使えませんが(汗)
会場で「茶のんでまんねん」って言う人がいたら、教えてくださいねっ!

ええっ!うつわやさんは、お酒を呑めんのにぐい呑みをこしらえたはるんですか。それは酒呑みの気持ちもわからんと、あかんやんと言いたいところですが、考えようによると、酒も呑まんのによう頑張ってはるともいえますわね。でも使う楽しみ、育てる楽しみを味わえんでお気の毒さんです。
私は会場で、お茶碗を手にして「茶のんでまんねん」と
言うかも知れませんが、うつわやさんは、ぐい呑みを見ているお客さんに「酒呑めまへんねん」とは言わんようにして下さいね。

↓呑めなくても研究は怠りません!
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2008/10/post-344.html
呑めなくても、なぜか酒の肴は大好きで、そこそこ楽んでます(笑)

会場で「酒呑めまへんねん」ならいいと思うのですが、間違っても、ぐい呑み片手に「酒のんでまんねん」って言わないよう注意したいです!

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