June 30, 2015 9:24 PM

高台の記憶　焼山窯

研究会で沓茶碗を拝見させていただいた。
裏返すと、とても低い高台で周りを切り取ったような箆跡、見覚えがある・・・

沓茶碗イメージ　図録「土の美　古唐津」より

「この高台は、アレ！ほら、あそこで見た！あの窯の陶片！」
「内田皿屋？」
「いや船井さんとこですよ！」
「伊万里？」
「そう！甕屋の谷ですよ～」 と言っても誰の記憶にもなかった。

陶片見学会で数回は同じ陶片をみてるのになかなか記憶には残りにくいのか、その珍しい高台を誰も覚えていなかった。

焼山の陶片

焼山は内田皿屋ともちょっと似ていると思う

帰宅後、すぐに写真を調べたら、陶片がでてたのは、甕屋の谷ではなくお隣の焼山窯の陶片だった。私の記憶も曖昧でした＾＾；

焼山窯　珍しい高台♪

こうやって窯を調べるのは九州人だということもよく理解できるようになってきた。伝世品をみるよりも出土品をみることが多いからだと思う。