うつわやブログ

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September 17, 2006 9:51 PM

陶片:その3・絵唐津

今日は台風の為、突然できた空き時間。
仕事をする気にもなれず(外は突風!吹き荒れております)
陶片の紹介します。

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阿房谷窯(松浦系)

この古唐津の皿は福岡の骨董屋さんで購入したものです。
陶片も縁が残っていれば形はできるのですね。

なんだかよくわからないような絵ですけど、不思議と春蘭にみえます。
阿房の絵も、とても好きなものの一つです。
この修理で失われた絵の部分が上手く書き足されているのも面白いかな。

古唐津の陶片は、いただいたものや購入したものなどありますが
まだ未整理ですので、まず手近にありました絵唐津から

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阿房谷窯(松浦系)


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阿房谷窯(松浦系)

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阿房谷窯(松浦系)

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川古窯か金山谷窯?(武雄系)

唐津の古窯跡も、飯洞甕、帆柱、道納屋、椎の峰、道園、阿房、といろいろ行ったものの、かなり以前の事で記憶も薄らぎ、その場所の僅かな記憶が残っているだけです。

唐津は高取や上野の窯跡とは違い、
あちらこちらに盗掘の穴が多くあり、木まで倒されていました。
木の根元には掘られていない陶片があるらしく、そこを掘って木まで倒れているようです。

なんだか、どんよりとしたものが漂っていました・・・

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Comments (8)

絵唐津大好きです。
以前伊万里の絵付けを見て、
囚われる事の無い自由の筆を感じましたが、
古唐津の絵付けを見た時に、さらなる衝撃を受けました。
しかも陶片の絵でさえ伝わってくる広がり感の凄さは、
いつ見ても新鮮です。
言葉では言い尽くせないです。
すばらしい陶片を拝見させて頂き、
とても癒されます。ありがとうございます。
実際、窯跡や盗掘跡に行ったり、
見たことは無いのですが、
文化財破壊行為となる盗掘は
心痛い物だと思っています。
しかし李朝や古唐津に心惹かれてしまう私は、
古陶の経緯は譲り受けた方々からの
良心に頼る外無いのですが・・複雑な気持ちです。
「どんよりとしたもの」ですか・・・。

喜んで頂けてよかったです。

どんよりしてたのは季節や天気のせいというのもあったかもしれませんね。
記憶もあいまいでして、多分12月頃に行ったのかな
写真でもあればよかったのですが、残念ながら撮ってませんでした。
もし行った時は必ず撮ってきますね。

海保 佳由 ( May 14, 2015 7:20 PM ) Reply

うつわや様

こんにちは。唐津陶片のブログを拝見し、ご連絡致しました。

阿房谷窯の絵、本当に良いですね。当方も大好きにて、とても魅かれていますが残念ながら未だ手に出来る機会が無く、気に入って手元に置いてあるのは意匠が全く違う、多久高麗谷と思われる群生する菖蒲を配した光琳の菖蒲図にもまごう(笑)絵皿の陶片のみです。ご掲載の「春蘭」ではないか?との絵、素晴らしいですね。福岡の骨董店で出会われた由、さすがに地元ならではのものと言えるのでしょうか?こんな品を日常目にする事が出来たらと、うらやましく拝見する事しきりです。

何も知らなく誠に大変恐縮なのですが、ご作陶を本業となさっておられる様に拝察するに付け、今回は直接それに対さずの内容を平にご容赦下さい。ですが、ご作品の趣きとも通じる何かを感じさせて頂いた次第です。

                海保佳由 拝(東京在住)

海保さん、はじめまして。
この陶片、なつかしいですね~今でも手元にありますよ。
多久の絵にも細いペンで描いたような、この絵よりもっと細く繊細な絵付などもあって、好さがありますよね~。福岡だけでなく都内にもあるところには、あるように思うのですが・・・どこだろう?ほとんどが収集家のところに収まってるんでしょうかね?

一応資料として蒐集がはじまったのですが・・・徐々に深みにはまって、今では大変なことになっています。いずれは整理しないと次の支払いができない状況になるとは思うのですが・・・今のところ、なんとかもちこたえてます(笑)
その時期がきたらお知らせいたしますね。コメントありがとうございます。

海保 佳由 ( May 15, 2015 11:47 PM ) Reply

うつわや様

トンチンカンであったか?と心配もした内容へのご返信を頂けまして有難うございました。

次元が違うものとは拝察しますが、魅かれるものが次々と現れる骨董蒐集。当方も幾度の火の車状態に陥った事か知れません(笑)が、整理を繰り返して来ての近々やっと、無数にも有る良い物としてでは無く、少数の真に好きなものだけに絞り身辺に置きたい心境とはなったかな?と言ったところです。正確には、なりたい(笑)ですが。

その真に魅かれる春蘭図皿(笑)の事、まさしくパッと春蘭が咲いたかの如く、かなりの期待を持って拝読させて頂いた次第です。どうか宜しく、幾重にもお願い致します。

                     海保佳由

次元が違うなんて・・・そう大して変わらないような気もするのですが、金額の違いですかねっ(汗)
いざ手放すとなると、離れがたく、このシンプルさがいい!とか、いや、もっと初期の時代を感じられるものがいいとか、この焼が!このカーブが!もっと傷が少ないほうが・・・などなど頭の中を駆け巡り、結局下取りに出す以外は手放せないままです。

いつもこんな感じです、期待せずにごゆるりとm(_ _)m

海保佳由 ( May 18, 2015 4:06 PM ) Reply

大変恐れ入りました。

では、心静かにゆるりとその時をお待ち申し上げます。

その時がきましたら、ご連絡差し上げます。
m(_ _)m

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