うつわやブログ

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April 13, 2016 9:37 PM

中国陶磁器三昧

陶磁器の最高峰といわれる汝官窯の青磁、最も美しい白磁とされる定窯。鮮やかな辰砂の鈞窯、優れた装飾の磁州窯を観に行ってきました。
福岡空港から上海へ・・・

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上海博物館を見学
清明節で予想以上の待ち時間、予定の豫園見学が食事のみとなる。

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定窯の白磁 このころから横を丸めたデザインがあったとは・・・。
魚文皿の上がりが美しい。上海博物館にて。撮影OKなので嬉しい!

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March 29, 2016 10:04 PM

贋物を知る

幕末から明治頃に制作された柿右衛門写しの向付をいただいた。
大聖寺で焼かれたものらしい・・・

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本当にいただいていいものなのか何度も念を押して確認すると、大聖寺で焼かれた伊万里写しは、贋物と言われることが多く、値段がなかなかつかないらしい。しかし、作りにといい絵付けにしても高い技術があると思う。
贋物といわれると、毛嫌いされるけど、そこに製作された時代までもが繁栄されて、手頃な価格であれば充分楽しめる。

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現代作家にこの向付と同じようなものを注文するとしたら、高価なものになるようにも感じる。

大聖寺はよく最盛期の伊万里を写し、伊万里もまた明の染付を手本としていた。
様々な時代背景のなか需要に応じ作られてきた。この頃は中国で伊万里や古九谷の写しが作られるとも聞く。

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January 9, 2016 8:02 PM

農耕民族と狩猟民族

年賀状を拝見しながら古陶磁の買い方にもいろんなタイプあると思った。ひたすら一つのよいものを追い求め探しゆく人。多くの出会いに歓喜できる人。予算内で愉しめる人。それぞれに楽しみ方がある。

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昨年の秋景色

陶友から"狩猟民族"と呼ばれるようになってしまった。後のことなど考えず、とりあえず何でも捕獲しすぎて、気が付けば大変なことになってしまってる・・・。

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トンボを捕獲した濱野さん

昨年は、全く計画性のない買い方をしてしまった。

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素敵な風景

今年は反省して、考えを新たに頑張ろうと思う。

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October 4, 2015 7:35 PM

古陶磁売ります

古陶磁を買い始めて、十数年が経過した。見る目も好みも変わりつつある。
新たなものを買うために、少し整理していこうと思う。

古唐津売ります!

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長葉山の斑唐津盛鉢 
↑形状は初期伊万里で、釉薬は斑です。数が少なく貴重性は充分あると思う。

一ノ瀬高麗の片口 
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片口の高台

もし呼び継がなかったら、かなりの出世をしたと思いますが・・・継があることで普段気軽に楽しめる片口です。


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June 28, 2015 9:19 PM

京都での勉強会

京都での勉強会に参加させていただく。人数制限のあるなかお声かけいただけたのは本当に有難い。せっかく行くので、ついでに見れるところは、出来る限り見たいと思い、可能な限り動く・・・・

朝は大阪に向かい東洋陶磁で「黄金時代の茶道具-17世紀の唐物」と常設展もゆっくり見学。
珠光の「此の道の一大事は、和漢之さかいをみきらかす事」は心に強く残る。雨漏堅手、井戸、狂言袴"ひき木""浪花筒"もよかった。象嵌青磁の香炉"老女"にも惹かれる。
それから、京都に向かい高麗美術館の「朝鮮のやきものがたり」へ・・・

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高麗美術館にて

上がりのよい李朝白磁の色は美しく、白っぽいのもよければ、青みがあるものもよく、染みがあればそれはそれで美しく・・・やはりいいものが集まってるんだなぁと納得する。
それから川口美術さんへ行く。運好く「木ノモノ・木工品」の展示がまだあったので、拝見させていただき、茶卓になりそうな小さな台皿を2つ購入する♪これにあうお湯呑を作ろう・・・

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自作の白磁の猪口をのせてみる。

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June 6, 2015 6:30 AM

寄せ向付

いつかお茶事ができれば、と考えながら・・・唐津の向付を寄せてみた。

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絵唐津向付

お客様にだすには、継の大きいものは使いづらいかなぁと思うし、普段もなかなか使わないので上の写真(右下)の絵唐津は手放すことにする・・・

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絵唐津向付いろいろ

他に、沓茶碗をもってきてもよさそうだし、あの向付も欲しいと思う・・・・・

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March 30, 2015 9:00 PM

日峯社下窯跡の発掘調査説明会

日峯社の崖の傍にキブシの花が咲いていて、簪のように垂れ下がりとてもかわいかったので一枝いただいて帰った。
あの日からもう15日が過ぎ、花は開き、新芽が出始めた・・・

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白磁花入れにキブシ

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鍋島直茂公を祀ってある 「日峯社」

横の崖は、いくつもの小さなブロックが下から盛り上がって出てきたような凹凸があり、下から見上げると、もの凄く圧倒される。

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February 26, 2015 9:16 PM

李朝の粉引茶碗

400年前に作られた粉引の茶碗の写真を手近にあった図録より集めてみました。

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十石 福岡市美術館蔵

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 松永耳庵コレクション図録より

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三好粉引 三井文庫

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河原書店「唐物茶碗と高麗茶碗 」より

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大高麗 永青文庫 細川家の名宝より

このような粉引に憧れを抱き、制作しています。

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August 25, 2014 7:00 AM

ガラパゴスのゾウガメ

京都に行く前、ちょっとした集いがあった。
最初にお会いしたのは大徳寺のお茶会でご一緒させていただいた時で、 その時も初めてお会いしたとはとは思えなような親しみを感じた。 一言、言葉を交わすだけでで大量の情報が流れこんでくるような・・・・茶席を出た後点心席に座り、横の柱に目を向け「この柱は私たちと同じようですね」と言われた、白木でちょっと傷が目立つような柱だった「この柱も、もう少し時代が経ってやけて茶色くなってくるとアジになってくるんでしょうね」そう言いながら内心、目立ってきている微妙な白髪を隠すことなく、いづれ真っ白な白髪になるのを待ってるような、そういう心境(世代)のように感じた。
茶席から点心席へ、庭の木や食べ物について、話題は広がってゆくけど、ズレがなく、 昔なじみに再会したような感覚で、「なんだか初めてお会いとは思えないですね」というと
「我々は絶滅危惧種ですよ、ガラパゴスのゾウガメのような」
「それほど減少してるんですか(笑)」
そう返事をしながら、お茶席のなかの美しい着物姿のご婦人らを前に、 そこでも、物凄く納得してしまった。

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福岡のアブラゼミ


その茶会から二度目の再会。興味の対象が近くて、打てば響き渡るようなそんな感じがする。古陶磁を拝見しながら、使いながらのお食事。ちょっでも間違いがあると大変なことになるのに、わざわざお持ちいただいのは本当に嬉しい。会話の中でふと思い出し「日本の歳事としきたりを楽しむ 茶の湯の宗匠が教える和暮らしの手引き」 買ったばかりの本をだしてみても、話がはずむ、この本、ください♪と言われたので、プレゼントする♪またいつかお会いできますように・・・はじめて手にとった『古鍋』は初期伊万里の延長のようで馴染みやすかった。この機会を与えてくださり、いつもお世話になってるやまさんにも感謝。

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December 20, 2013 12:29 AM

東京のお土産

京都の個展が終わり、今年も残すところわずか、干支の製作に追われる・・・

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お土産の黒楽

東京でいただいた和菓子でちょっと休憩。

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護国寺にて

この前の日曜日、根津美術館に井戸茶碗を見に行く。
その前に、お茶券をいただいたので、護国寺の東京茶道会主催のお茶会へに行くことになった。
10時過ぎに池袋に着き、お聞きしてたとおりタクシーで入り口まで。それから待つこと2時間以上・・・ やっと席にも入れ、お道具も拝見でき、濃茶もいただけ、 水屋にも挨拶ができ、それから根津美術館へ♪

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May 30, 2013 12:22 AM

瀬戸のお茶碗で一服

何年ぶりだろうか・・・瀬戸の茶碗をだしてみる。

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古瀬戸平茶碗

縁から下に向かって数箇所にニュウがみられ、使われてきた時も感じられる。

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May 16, 2013 1:19 AM

兄弟の出世

同じ窯で生まれながらも、なんらかの理由で捨てられ、陶片となります。窯跡に捨てられた陶片は盗掘者によって拾われ、収集家の元に収まっていきます。また、収集家の元に収まった陶片のありかたは、大きく異なっていくようです。

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ABOU 中里

この陶片は、陶片のまま、研究資料として大きな注目の的となりました。
下記の陶片は同じ窯で生まれた兄弟でありながら、全く異なった道を歩んでおります。

欠損部分を修理された陶片→http://www.utuwa-ya.jp/blog/2006/09/post-73.html
そして、呼継された兄弟との再会→http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/11/post-221.html
かたや冴えない田舎暮らしの陶片ですが・・・兄弟です。

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May 14, 2013 11:49 PM

youtubeの骨董

このごろTVはほとんど見なくなりました。たまたま目にした鑑定団・・・驚きの結果に驚いてしまう。


以前もってた青磁の大皿→ http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/03/post-485.html

この大皿、唐津の沓茶碗の下取りにだしてしまった・・・

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January 17, 2013 9:06 PM

収集を考える

修理にだしていた小皿ができあがった。

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傷が大きい小皿は安く手に入るが、傷が大きいものほど、修理の価格は高くなる・・・考えてみれば当たりまえだけど、あまり考えてなかった(汗)

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November 11, 2012 9:35 PM

岸岳の見学

昨日は岸岳を見学に行く。

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階段を上ってゆく・・・

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青磁の陶片を発見!

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見晴らしもよい・・・

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September 24, 2012 10:22 PM

写しと贋作

同じ物でも、見る人によって、違ってうつる。

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写しの場合「なかなか、上手いね~」と褒められる。

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July 18, 2012 11:26 PM

阿房谷窯と内田皿屋窯

似ているようでもありながら、なんだか違うような気もする。

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日本の陶磁5 唐津 中央公論社 p120より

解説によると・・・

(上)高台の作振りから推して内田皿屋窯の作と思われるが、阿房谷から似たものが出土しているので判然としない。
(下)くっきりと削りだされた高台の作行きから推して、これも内田皿屋窯の作と思われる。しかし、 この絵文様の皿は他の窯でも焼かれている。絵唐津の向付として優品であろう。

これらはよく似てて、同じ窯のように思える・・・。

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日本の陶磁5 唐津 中央公論社 p122より

解説によると・・・

(左上)これも武雄系内田皿屋窯の作であろう。高台は片薄に削りだされている。
(左下)円形の皿の四方を摘んで入隅にした向付で、見込みには薄(ススキ)のような文様がなよやかにあらわされている。阿房谷窯の作であろう。

こちらの違いは分かりやすいかもしれない。

松浦系と武雄系、距離はけっこう離れている。

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日本の陶磁5 唐津 中央公論社 p176より

絵唐津の四方皿は流行によって、似た感じのものが作られたのだろうか・・・

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May 31, 2012 7:43 PM

暴れ買い

骨董は次から次に欲しいものがでてきて、きりがない。もう止めようと思いながらも、押さえきれない衝動が押し寄せてくる。

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まだらいろいろ・・・青まだら、黄まだら、乳白まだら、ピンクまだら!

いろんなまだらにも魅了されてしまう。

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December 2, 2011 11:33 PM

もしかして飯洞甕なの?

小皿も日増しに増えていくので、少しを整理しようと思い、写真のものは同じ手が2枚あったので1枚を選んで、酒宴の会で販売を試みたところ、「この皿は飯洞よ、貴重よ~」と言われて、また手放せなくなってしまう。

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黄唐津小皿

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以前は平戸系統かと思っていましたが、飯洞(岸岳系)といわれれば、そう思えなくもなく・・・結局、小皿の数が減ることはことはなかった。(別の一枚が売れて、一枚は交換・・・もう買うのを止めようと思いながらも最近また数枚購入)

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June 19, 2011 5:29 PM

研究会、波佐見と武雄

昨日は久しぶりの研究会に参加。10時に波佐見「陶芸の館」に集合。

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「陶芸の館」隣接する、世界の窯
(エジプトの窯だったと思う)

いろいろと拝見し、移動し、学習でき、とても充実した1日でした。

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畑ノ原窯跡にて

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May 18, 2011 7:32 PM

李朝と唐津

蒐集家宅にて、愛蔵の品を拝見させていただく。

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こちらは、李朝。

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こちらは、唐津。

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May 7, 2011 10:52 PM

高取と唐津

谷尾美術館での展覧会も無事終了いたしました。

カタログを購入されたお客様より、高取と唐津の違いについてご質問いただきましたので・・・
形状などの違いから分かりやすく区別をつけやすいものもあれば、分かり難いものもあるように思えます。

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左、唐津(岳野山窯)右、高取(内ヶ磯窯)

岳野山窯(唐津)の陶片をはじめてみたときに内ヶ磯と思えるぐらいよく似たものでした。内ヶ磯の土には小さな珪石の白い粒が混じっているといわれています。岳野山窯の陶片にも同じような粒がみられました。

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February 12, 2011 10:30 PM

忘却メモ-唐津の開窯について

ここ数日はやっと暖かくなりそうな気配を感じながら、今日は寒さがもどり朝からみぞれまじりの雪。

昨日は夕方からギャラリー一番館さんで開催されてる矢野さんの展示会をみに福岡へ。6時過ぎから、ギャラリーオーナーさんの企画による作家の方々との懇親会に参加する。

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数日前に芽をだしてた"ふきのとう"

その時に、先日、福岡市の博物館での講演「桃山の茶陶-美濃焼と唐津焼その親しい関係」がよかったので、内容を竹花さんにお話するが、あっちこっち頭の中で欠損してる箇所がでてくる・・・なんだったけあの山の名前、鶏龍山に似たような・・・金鶏山じゃなくて?どの山か?探すだけで支離滅裂になってしまった(笑)

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January 17, 2011 1:44 PM

伝世の高台

頼まれていた写真の整理がやっと一段落すると、なぜか歯の痛みが消えた!
整理してた写真は高取と唐津展に出品される予定の古陶。

写真に写った小さな高台を拡大していくと400年の経過が写しだされている如く、細部にも圧倒される。まるで高台に刻み込まれた歳月が語りかけてくるように・・・

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2~3cmの高台を拡大してみた。

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こちらも盃の高台

堀の手にはない伝世独特の味がある。やきものも人と同じく人生経験豊かなほうが味があるのでしょうか・・・

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December 11, 2010 9:04 PM

須佐唐津?

先日、野村美術館で須佐青磁の茶碗を見たとき、横に高台の写真が添えられていました。 その高台の写真が、この借りものの茶碗の高台と似ている感じがして気になる・・・

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もしかして、これが須佐唐津なのだろうか?

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November 18, 2010 1:22 PM

藤川内の筒茶碗

別冊太陽「古唐津」をみてたら、この筒茶碗が目に止まった。

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別冊太陽より、

この筒茶碗の解説に「推定、藤ノ川内窯」とある。

最近みたカタログに掲載されていた筒茶碗と同手。この陶片も。

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いただきものの陶片

この陶片もおそらく藤川内。地元の方々はこの窯を"ふじんこうち"と呼ぶ。

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September 29, 2010 10:24 PM

お茶の時間

斑のお皿に羊羹をいれると・・・

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朝鮮唐津の色合い

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August 26, 2010 11:44 PM

奥高麗の筒

コメントをいただき、奥高麗の定義といっても、よくわからないので、調べてみました。

やきもの事典 より抜粋

奥高麗とは、唐津焼きの茶碗のうち、高麗茶碗の特徴を採入れた初期の茶碗をいう。奥高麗とは古いという意である。

先程、ロクロを挽いてて、粉引茶碗(三好)と、奥高麗(碗ナリ)って、同じ形だぁ・・・って思ってたら、やはりそのようですね。

下の写真が出光でみた筒茶碗です。

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「古唐津」出光美術館図録より

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August 8, 2010 10:33 PM

暑い京都の涼

京都の2日目、午前中は高麗美術館に。(午前とはいえもの凄い暑さ・・・)

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展示メモ
染付の涼しげな線で描かれた草花文面取壷、生活に使われてできた小さなキズや染みがより一層やわらかさと生活のぬくもりを感じさせられる。
白磁の面取された乳瓶は、母乳の保存容器だったせいかチマチョゴリをまとった女性の立ち姿のようにも見えた(笑)
伯教氏が愛用されていた茶碗(馬盥に近い形)、控えめで静かな落ち着いた印象を受け・・・そこから所有者を想像してしまう。

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July 11, 2010 12:45 AM

一昨日は唐津へ

先日は陶片の見学会があり、唐津に。

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帰りに撮った高島の夕日

この写真を撮ったのは、7時過ぎぐらいだっただろうか、辺りにはトンボが飛び、ひんやりとした空気が心地よかった。

「宝島」と名付けた沓茶碗が思い出された。今度は鏡山から撮影してみたい。

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June 4, 2010 7:25 PM

高台婦人会

高台研究に取り組む殿方を応援する婦人会です。

緊急特別事例(ブログにだしてくださいといわれるもので・・・高台だけ)

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藤の川内古窯の高台です(多分)。枯れた風情のなかに、ふつふつとみなぎってくる底力が感じられます。平凡なようで、決してそうではない、かといって、珍高台といえるほどでもないのでありりますが・・・これを言葉に代えて言い表するならば、唐津の大自然そのものといった高台であります。

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January 27, 2010 12:14 AM

骨董屋になれない理由

先週、頼まれてオークションにだした、落札分の売り上げをお渡しに行ってきました。

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多分、山瀬古窯

その時、「これもオークションにだしていいから」と言われ、
預かっておきながら、未だにだせない斑の大きな鉢。
好きなものは、傍に置くと手放せなくなる。
逃すと二度とお目にかかれないようなものは、特に。

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December 24, 2009 8:01 PM

歳末のたすけあい運動

先日、唐津のよいものを度々譲っていただいているところで、
古唐津の程度のよい小服茶碗などを「最近売れなくなったから、5客で○万でいいよ」と言われ、安い!と思いながらも、金石原窯の碗(数倍の価格で購入)はもっているし、5客もいらないし、最近そちらで大きな買い物をしたのもあって、他に買えない状況に陥り・・・
「あ、オークションにだしてみましょうか?」と言ったところ
「それだったら、沢山あるから」とおっしゃられ、
他に古伊万里なども預かってしまいました。

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古伊万里 豆皿 口径 約6~8cm 高さ 1.4cm

ちっちゃな豆皿ですが、額に入れられた一枚の絵の如く、愉しめます。
最初は気が付かなかったのですが、写真で見ると、釣り人までもが描かれており、
裏の細い線にも、現代陶に失われつつあるような、情感ある趣ようなものを感じております。

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画像を拡大しすぎて、かわいさが半減してしまった・・・

作り手が古陶を学ぶにしても、蒐集するにしても、数年前に比べよいものが安く買えるようになってきました。

古唐津に興味がありましたら、是非、この機会にご協力をお願い致します。m(__)m

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October 19, 2009 12:55 AM

器の修理

緊急を要する修理があったので、昨日は窯の焼成の合間に、気になっていた器をいくつか修理してみました。

この小皿はオークションにて、キズがあったためお手頃な価格で落札。

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一見、傷がないようにもみえますが、よくみると色が変わっているところがあり、水に浸けておくと色の変化がはっきりとわかるようになりました。

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韓国からはいってきたものに、このような修復をほどこされたものをよく目にします。
水分を含むと、爪で強く抑えただけで剥げ落ちてきてきました。このままでは使えないので、修理をしなおします。

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September 14, 2009 12:23 AM

高台症候群

気になるやきものをみつけると、必ずといっていいほど高台を見ます。
展示会会期中などに、うつわを裏返し高台をじっとみつめるお客様に出会えると、お友達になれそうな予感さえも感じさせられる時があります(同じ発病患者です)。特に古唐津は高台を見ぬまま購入することはあり得ない~といっていいほど重視されており、真贋の見極めとしても重要な役割を果している高台。

今回の高台学習は「古唐津シンドローム展」にちなんで、古唐津のなかに出品者(新陶)の高台をまぜてみました!

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この16の画像の中から、新陶の高台が見抜けますでしょうか?
(いくつかあるかもお考えください~)

また、どなたが制作した高台であるかまでわかれば、立派に発病されてることとお察しいたします。もう贋作さえ恐れることなかれ・・・です。

9月15日 追記
出品者のご要望により一部の写真を入れ替えました。m(__)m
これにて全員の高台がでそろいました。

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September 1, 2009 12:08 AM

最も愛された塩笥

3年前、いただいたコメントにより、この塩笥茶碗の存在を知りました。

「掌の美」より "最愛"のかわず 粉引茶椀 

可愛いっ。どうしても欲しい!!・・・(中略)・・・掌にちょうどすっぽりとおさまる小作りな姿。これも粉引ならではの、とろりとやわらかい肌さわり。飲み干して内側を覗けば、長い歳月が、クレーの世界のような景色をつくっている。粉引が大好きな私だが、それ以上にこの一碗は、魔法の力をもっている。魔法、といったのは、これを手にしたとたん、人間がもっている美しい感覚や性質がすうっと掌にはいってくるような気がするからである。すると私は、穏やかに素直になり、性善説の権化のようになってしまうのだ。茶碗は存在を主張することもなく、ただ静かにいるだけなのに。・・・・

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粉引塩笥 可和津 「掌の美」 175p

ニュウが入り、縁が欠け落ちていながら、それさえも慈しまれる、
長い年月、愛情を注がれ続けた最も有名な粉引の塩笥茶碗。

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May 31, 2009 1:18 PM

出生窯の調査

先日、九州陶磁文化館で開催されていた現代作家の作陶展を見に行くときに、以前「古陶磁の鑑定いたします」といった内容の張り紙があったのを思い出し、気になっていた青磁大皿を持参しました。(その青磁大皿は→こちら

連絡もせずにお伺いしたため館長さんはお留守。しかし他の方が快く見てくださり、図録によって発色の違いなど丁寧に説明いただいたうえ「多分、波佐見のほうではないでしょうか」との見解をいただき、その時付き添ってくださった友人が波佐見焼の学芸員の方とお知り合いということで、真相を確かめるべく波佐見まで足を伸ばすことにしました。

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波佐見焼 中尾上登窯跡

波佐見で学芸員の方に持参した大皿を見ていただくと・・・
奥から陶片を持ってこられたので拝見する。
中心の陰刻だけが違うものの色の発色、周囲の彫り、高台の感じも同じでした。
その青磁の皿が作られたのは、波佐見の木場山窯と判明。

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May 21, 2009 1:40 PM

トップモデル

あるときは、専門誌の表紙をかざり。

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昭和廿二年 唐津 日本陶磁協會編輯

唐津の特集にも登場する。

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昭和49年 日本の陶磁 第5巻 唐津 中央公論社
(阿房谷窯と記載される)

ときには、故郷での展示会もあり。

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昭和53年 古唐津展~肥前陶器の歴史と美を探る~佐賀県立博物館

その後も、幾度となく写真や記事が掲載され続ける。

続きを読む: トップモデル

May 14, 2009 9:49 PM

日本のこころ

この頃、宗達下絵・光悦筆の図録を見て、美しいと感じる。
参考画像→こちらこちら

忘れかけてたものを思い出すように、なつかしくも感じる。空間の美しさというか、間のとりかたというか・・・

ふと浮かんだのは、この茶碗の絵の位置も計算されて描かれたのではないかと思う。

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三方の絵の位置(↑参照)
違う角度から→こちら

空間がここちよさをつくってるようにも感じる。

続きを読む: 日本のこころ

January 20, 2009 11:08 PM

陶片探しの旅(終結)

何年か前に手元にきた茶碗。最初は唐津と思ったものの、いろんな方にみてもらううちに「違うんじゃない」といわれれば、そんな気にもなり。この三島の茶碗がどこで焼かれたものなのかが益々気になりはじめ、様々な情報をたよりに同じ陶片がないか調べていたその旅もついに終わりを迎えることとなりました。
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椎の峰窯 三島茶碗

年末に偉大なる唐津収集家とお会い出来る機会に恵まれたので、かねてから気になっていたこの茶碗と、同手の兄弟沓茶碗の写真を持参しお見せしたところ、その時は確かな情報は得られず、写真とともに僅かな望みを託しておりましたら・・・。

一昨日、電話が・・・

「先日の茶碗ですが、アレ分かりましたよ!間違いなく椎の峰です!」
との嬉しい連絡。詳しくお聞きすると、同じ象嵌の陶片をお持ちの方がいらっしゃり、時代は後になるものの確実ですとのことでした。

恐るべし椎の峰窯!(←深い意味はありません)

続きを読む: 陶片探しの旅(終結)

November 20, 2008 9:03 PM

小代焼と八代焼

ネットで見つけた一枚の陶片の写真が気になり、小代・八代焼について調べてみると・・・
はじまりは、細川家が寛永9年(1632)に豊前小倉から移る以前から開窯されており、朝鮮系の象嵌や唐津(上野)系統などが見受けられます。

「八代焼ー伝統の技と美」図録より

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狂言袴香炉は、高麗の象嵌青磁を思わせます

20081119yatusiro02.jpg

奈良木窯の出土品は古上野のようにも見えます。
(陶工が移動してるので当たり前なのですが・・・)

八代焼奈良木窯跡出土陶片は八代市立博物館で拝見できます→こちら

「日本陶磁大系15上野・高取・八代・小代」 に狂言袴茶碗について書かれてましたので抜粋しますと

利休が秀吉から蟄居を命ぜられ、堺へ下る時、淀の渡しまで見送ったのは、織部と三斎であった。それから利休の立場が深刻化する中で、亡くなる1ヶ月前に三斎に贈られたのが、銘「引木の鞘」と呼ばれる狂言袴の茶碗である。
~中略~この茶碗は三斎と共に八代に移った。その後、三代細川光尚から堀田加賀森へ贈られた。この頃より、八代の奈良木窯にも象嵌手が焼かれている。平山窯に移ってからは、そのほとんどが象嵌手といってよいほど象嵌一色になる。どうしてこのように象嵌に固執したのか、徳川幕府の体制成立という時代背景があったとはいえ「引木の鞘」が何か因をなしていたのかもしれない。

定かな事はわかりませんが、「引木の鞘」が後の八代焼に影響を与えたのではないかと捉えているあたりは、細川家の人物像も浮かび上がってくるようで、興味深く拝読しました。

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November 16, 2008 7:59 PM

李朝と唐津

先週、韓国でお世話になった朴さんが唐津に来られており、李朝と唐津の共通点が見たいと言われるので、似たような小皿を持参し、唐津に行ってきました。

その時に持参した小皿は・・・

20081116rityoutokaratu01.jpg

質感、焼色など、よく似た釉調

直ぐに李朝か唐津か見分けが付くようでは、共通性も感じられず、あまり意味がないのではと気になりながら、お見せしたところ・・・。

続きを読む: 李朝と唐津

October 1, 2008 7:19 PM

酒待不至徳利

陶磁器フェスタの会場で、隣のブースだった間さんから本をお借りしました。

パラパラと本をめくり、このページで心臓が高鳴り

sakamamatite01.jpg

解説を読む。

sakematite02.jpg

この徳利の模様は李白の「玉壷繋青糸 沽酒来何遅」からイメージされたらしい。

以前、この首から下に垂れ下がる線がおもしろい模様だなぁ・・・いったい何の模様だろうと疑問をいだきながらも、わからないままでした。

それが、徳利(玉壷)に結ばれた紐(糸)だとわかり、ちょっとすっきりです。

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August 22, 2008 9:00 AM

蒐集

小皿が集まると同じサイズごとに重ねています。

egawari01.jpg
egawari02.jpg

このような図変わりも面白いと眺めながら・・・

同じサイズの違った図柄がまだあると、もっと面白いのではないかと考える。

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June 20, 2008 8:28 PM

唐津の育ち

古唐津なかでも使っていくうちに変化していく器もありますが、なかなか変化をみせないしぶとく頑固な器もあるようです。

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すくすく育つ

写真の小皿は何度か使用しただけですが、以前より貫入が目立つようになったためか色に深みが増したようにも感じます。

変化のしかたは焼きや素材によって違いがあり、また使い方によっても異なりますので一概にはいえませんが、貫入やピンホールからシミが入り込み、やや黒っぽくなって表情をつくっていく場合や無貫入のものは使うことで、表面がしっとりと艶をまし、落ち着いてくる感じでしょうか。

骨董は買ってみないとわからいといいますが、わたしの場合使ってみて、なんとなーくわかってきたような・・・。

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May 19, 2008 1:23 PM

現在の借金

借金を公開するのもなんですが・・・

これだけの借金があります。

karatu000.jpg


すべて未納というでなく、僅かながら支払いはしています。

支払い比率を画像で表すと・・・

丸いカラー部分が支払済み
白黒部分が未納ぐらいかなぁ   
(などと考えながら画像をいじって遊んでみる^^)

それにしても未納の方が多い・・・
いつになったら払い終えるのだろうか。
(支払いが完了したら改めてUPします)

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April 7, 2008 7:40 PM

信じられない出来事~その後

以前紹介した 黒徳利 のその後ですが・・・

aburatori01.jpg

油が取り除けすっきりとして日なたぼっこをしています

最初、この徳利が贋作ではないかという疑問を感じたのには、もう一つ理由がありました。

正面にあります"十"の彫り文様。疑いをもちたくなるほど収まりがよく、あまりにも堂々として格好良すぎたために、このような徳利があるわけがない!と思えていたのです。

その後いろんな情報を頂きまして、
いじりまわしたあげく、疑いもはれて私の手元にと収まりました。
(李朝飴釉徳利であることには間違いないようです)

そして、この徳利の臭いの元となっていた油を取り除いた方法は・・・
掃除好きの友人から、油をとるには重曹が環境にやさしく、人体にも無害な最もよい方法であると聞きましたので試してみました。
(↓グロテスクな画像が含まれますのでご注意ください)

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March 8, 2008 11:21 PM

キズとアジ

ものの見方は人それぞれ違いがありあります。

同業者と話をしている時に度々感じるのですが、
つい先日も、若手作陶家(古陶磁に興味アリ)の方と骨董を前に話をしましたら(所有する古陶磁自慢です)つくづく見方の違いを感じさせられました。

aji01.jpg

内側の一部分に窪み(キズ)があります

古陶のなかには土の間に枝か何かが入って、それが焼け抜けた跡や石ハゼなどのボソッとした窪みがみられるものがあります。(画像参照)

このような土の風合いがうかがえると、古陶磁好きならアジとして楽しみますが、現代の作陶家の大半はキズものとして判断します。

この味わいという感覚は茶陶の世界や古陶磁好きならではのようです。

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February 29, 2008 7:06 PM

心霊スポット?

昨日は唐津に行ってきました。

過去何度となく通った道に、今までは全く気づきませんでしたが
"おまん塚"という看板がありました。

omantuka02.jpg

波多氏の重宝を預かる女中であったお万さんの塚(墓)のようです。
看板には、「番町皿屋敷のお菊は、お万の伝説から作られたといわれる・・・・」
この塚にはお万さんの遺骨と共に岸岳唐津(↑看板の絵参照)が埋葬されいたようですね。

お万さんは、この墓のなかで岸岳系斑皮鯨皿(↑看板の絵参照)を
一枚、二枚~・・・と数えていたのでしょうか。

続きを読む: 心霊スポット?

February 24, 2008 7:55 PM

書道の時間

月に一度、書道の稽古に通っています  ♪ 

syodou01.jpg

こちらのお宅も唐津がお好きで
お茶の時間は「この茶碗でお願いします」と催促をします。

毎回この茶碗で頂いてますと、かなりの愛着がわき
いつか手に入れたいと、頭のなかで計算してみますが、
当分は無理なので(茶碗の支払残ってます)

しばしの時間を楽しみます。

続きを読む: 書道の時間

January 31, 2008 4:06 PM

骨董街

昨日はアンティークショップ街を通ってみました。

DSCN6971.JPG

日本の陶磁発見!
これは、伊万里ですよね

またもや東洋陶磁と思ったら・・・

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この唐草模様の書きかたは、東洋じゃありません
手前、犬と猫も西洋的な顔してますよね。

続きを読む: 骨董街

January 30, 2008 8:00 AM

骨董市

骨董市に行ってきました。

DSCN6896.JPG

使いこまれた古い道具

DSCN6901.JPG

使われなくなった生活用品など。

そういえば、印判手の八寸四方皿がありました!写真とればよかったと後悔してます。

続きを読む: 骨董市

January 20, 2008 7:12 PM

続 信じられない出来事

「信じられない出来事」から1年と数ヶ月が過ぎました。

その後、と言っても最近ですが、徳利の持ち主宅にお伺いした時に
「あの徳利を窯の中に入れて焼いてみようか」と言っておられたので
(あの徳利とは以前紹介した疑惑付の徳利です)

過去に焼き直し失敗例が多い私には、窯の中に入れるのはちょっと抵抗があり
「いや~もっと他の方法がいいのでは?」と言いながら、
もう一度、拝見させていただくことにしました。

お湯で煮立てれば汚れや色付けは取れそうな気にもなり
徳利を手に、そうこう言ってるうちに・・・

hatenanotoxtukuri01.jpg

口作りは高麗を思わせますが、キレがなくやわらかな仕上がり
元々は黒かったのですが色落ちし、部分的に赤味を帯びた色が出てます

hatenanotoxtukuri00.jpg

腰のあたりも一部色落ちしました。

どこまで色付けされてるのか?などの好奇心が湧き始めるとともに、色落ちしたのは汚れの付着が落ちただけ?だったのではという疑問が浮かび、そして、気になるクレヨンのような臭いは油壷の油のニオイでは?と頭の中を過ぎり、不安と僅かな期待を抱きながらその徳利の正体を暴くべく、結局は持ち帰る事にしました。

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November 12, 2007 7:30 PM

陶片探しの旅(4)

先日、蒐集家宅にお伺いしたのには、もう一つ理由がありました。

私が三島茶碗(↓画像右側)の陶片を探している事をこのブログでお知りになり、
「この茶碗と似た三島唐津の陶片がありますよ!」との嬉しい連絡を頂き、
大喜びで三島茶碗を持参したのです。

その三島唐津の陶片と、持参した三島茶碗を並べ比較してみました。

misimatouhensagasi32.jpg

左 大草野窯の三島唐津 右 ?の三島茶碗

土の感じ、似てるといえば、似てる・・・
砂目跡(茶碗は見込みの方にアリ)も同じといえば、同じ・・・
うん~かなり近い・・・

確実な断定はできませんが、可能性はアリます!

過去の記事は→「陶片探しの旅(3)」 
発端の記事は→「三島の茶碗」 

続きを読む: 陶片探しの旅(4)

November 9, 2007 7:29 PM

兄弟の再会

お世話になっている方から
「あなたがブログに掲載している同じ絵唐津の皿をもってますよ」
との電話を頂きましたので、その皿を持参しお伺いしてきました。

同じ阿房谷窯で焼かれ、離れ離れになった皿が400年ぶりに出会った瞬間です。

2abontani.jpg

左、古唐津蒐集歴40年以上の方の所有 右、私の所有

同じ窯というよりは、同じ人が書いた絵ですよね。
筆のはこび方はどーみても一緒の線。

しばしの再会を喜びました。

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October 10, 2007 8:15 PM

気になる陶片

蒐集をしていると、継いである陶片にさえ目がいきがちになり
もしかしたら・・・といろんな妄想が浮かんできます。

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先日、麦さんに行った時に拝見させていただいた平鉢ですが
呼びで継がれていた陶片に見覚えがあります。

声にだしては言いませんが、
内心は もしかしたら・・・
この大きさといい、この形といい

まさか・・・
ウチの 平鉢(夏茶碗) の失われた部分じゃー?

なんて考えなががら、写真だけはしっかり撮ってきました。
ちょっとドキドキしながら、この写真と平鉢の欠損した部分を
比較しながら確認してみると

namimonntouhen02.jpg

鉄絵の濃さが違い、線もつながらず
うちのカケラではなかったようです。
なぜかちょっと安堵

呼継ぎコレクターの心の内はこんなこと考えてます。

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August 22, 2007 11:17 PM

10年前の蒐集

古陶磁を買い始めた頃、
とある古本屋さんの片隅でこの唐津の陶片を見つけました。
何度か足を運んでいると、売れずにいつも同じ場所に置かれています。
やはり気になる。

陶片といっても、継ぎ合わせると一つの碗になるもので
呼び継ぎされた茶碗よりはお手頃な価格
これなら試しに自分で直してみようといただいて帰りました。

陶器用の接着剤とエポキシパテを使って接着し
その上から釣りの浮に使われる漆を塗り
十分使えるものとなり、満足な仕上がりでした。

mujipachi02.jpg

当時は、3、400年前の唐津が手元にあるというだけで
最高に嬉しかったのです。

仕覆は自分で布地を選び紐をあつらえ、
この碗のためにと、愛情こめて縫いました。

しかし、年月と共に人の心は変化します。
人の欲というものも果てしなく深い!

新たなモノを入手する度、喜びは増し
すでに、この碗を完成させた時の感動すら忘れ
より魅力的な古唐津を求めていますw

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August 18, 2007 11:18 PM

漆修理の仕上げ

先日の茶碗に、金を蒔く作業を ♪ 

kinnsyuurisiage01.jpg

金繕いの講座に通ったものの途中で断念し
かなり自己流の修理となりました。
上画像はその時に揃えた道具と材料

赤漆を塗り重ねた後、透明漆を 吉野紙 でこすのですが、
なかったので省略。

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透明漆をそのまま塗り7~10分放置し
少し乾いたころに金を蒔く

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昨年修理を始めたこの皿もついでに仕上げを。

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July 22, 2007 1:00 AM

古陶磁の呼名って複雑

普段は、何も考えず適当に呼んでいる陶磁器に関する名称ですが
これを人に説明するとなりますと、
ややこしくって、とても複雑で紛らわしい。

例えば、「高麗」と名の付くところでいうと

高麗茶碗」は
朝鮮茶碗で高麗時代の青磁よりも李朝時代のものを指す。

kourai001.jpg

やきもの事典より

「奥高麗」といえば古唐津。

kourai002.jpg

〈とんぼの本〉 唐津 やきものルネサンスより

「絵高麗」でも、
面白い事に「絵高麗梅鉢」といえばは中国(磁州窯)を指す。

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中国・磁州窯陶器名品展図録より

高麗茶碗とは

李朝時代の朝鮮で焼かれ、わが国に舶載された茶碗。高麗時代のものは僅かで、わが国で朝鮮を呼ぶ名称として高麗が用いられた。村田珠光によって侘茶が提唱される室町後期の16世紀末、それまで主流だった唐物茶碗に替わって茶湯の世界の登場、大いに賞賛された。


奥高麗とは

唐津焼きの茶碗のうち、高麗茶碗の特徴を採入れた初期の茶碗をいう。

 

絵高麗とは

高麗とは朝鮮半島における一時代を指すが、日本では李朝やきものを高麗と呼ぶ。そのうち、絵付のあるもの、例えば絵刷毛目・絵粉引・絵御本などを絵高麗と呼ぶ一方で、中国明代に華北の磁州窯系で焼かれた鉄絵物をも絵高麗と呼んだ。

やきもの事典より抜粋

古陶磁を好きになり、自然に耳慣れてきた言葉ですが
これを一度に説明するのは難しいですね。

続きを読む: 古陶磁の呼名って複雑

July 5, 2007 7:30 PM

陶片探しの旅(3)

以前紹介した「三島の茶碗」、気に入っていればどこの窯のものでもよいと思いながらも、古唐津であるという確実な証拠が欲しくて陶片探してます。

お伺いしたのは一ヶ月前になりますが、以前に数点の陶片を拝見させて頂いた「店主曰く、これは椎の峰窯ですよ。私の父が40年前に掘ったのだから間違いありません。」と言われるお宅です。
もしかしたらまだ他にも椎の峰窯の陶片をお持ちではとないかと思い立ち寄ってみると、やはりありました!

あの三島茶碗の見込み(内側)の砂目跡(茶碗を重ね焼きする時に使った砂の跡)は通常より粒が大きく「こんな砂目は古唐津にはないよ~」などといわれる方もいらっしゃいましたが、椎の峰窯には、この粒子の粗い砂を使用したものがありました。

touhen031.jpg

粗い砂目ありました!

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さすがに同じ削り、同じ土味は見受けられませんでしたが
かなり近いかなぁ~と感じております。

続きを読む: 陶片探しの旅(3)

June 21, 2007 8:35 PM

高台大好き!

自分でもバカな事をするなぁ と思いますが・・・高台学習を。

koudai003.jpg

色といい形といい見所が溢れんばかりの高台達。

やきもの事典によりますと
高台とは:茶碗や皿鉢類の底に付けた台。一般的に糸底、糸尻ともいわれる。
茶碗では観賞上の重要なポイントとなっており、その形状によって竹の節・三日月・蛇の目・撥・兜巾・桜・釘彫・縮緬などと呼ばれ、またその一部を切取った切高台・割高台などもある。

やはり様々な高台っていいですね。

では!

大変長らくお待たせ致しました。(待ってないと思いますが)

この16の朝鮮陶磁の高台のなかで・・・

あっ!そうそう 朝鮮陶磁だけでは寂しさを感じましたので

古上野(釜ノ口窯)と古高取(内ヶ磯窯)を加えましたw


では改めて・・・・・
この16の画像の中に1つ古唐津の高台が含まれており
それを見つけた方はかなりの数寄者とお見受けいたします。


さて 古唐津を 見抜けますかな?

6月24日追記
正解は↓

続きを読む: 高台大好き!

June 10, 2007 9:47 PM

高台が好きです・・・

突然ですが
古陶磁はもちろんの事、それにも増して高台が好きです。
 


koudai001.jpg

古陶の高台って削り方、土、焼き、それぞれに違いがあり面白いものです。

聞くところによれば、目利きになりますと
高台を見た時、そのヤキモノのすべてが分かるとさえいわれ
又、それを作った陶工の精神までみえるそうです。

現代陶では道具も便利になり、高台の削り方も同じ調子です。
高台を気にするのは茶道具のみになってきております。
量産品には無い、この様々な高台って失われたくないものですよね。


さて!
この16の高台画像の中に1つ李朝の高台が含まれております。
どれだか分かります?

他はすべて唐津ですw

見つけた方はかなりの目利きとお見受けいたします。
では、李朝を探せ・・・

6月12日追記
正解は↓

続きを読む: 高台が好きです・・・

June 2, 2007 10:30 PM

知られざる古高取 その3

もう一つ忘れてました!瀬戸や美濃の影響を受けたものを・・・

uchgaso301.jpg

古高取 内ヶ磯窯

この形はどーみても 織部ですよね。

高取焼っていうと、薄作りの茶色っぽい釉を想像されると思いますが
初期の高取は画像のような織部様式もあります。

続きを読む: 知られざる古高取 その3

May 23, 2007 9:53 PM

陶片探しの旅(1)

陶器まつりのときに収集家と交換した茶碗が確実に唐津であるという証拠が欲しくて、陶片探してます!(椎の峰の三島唐津)

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三人の方から、ここの人が古唐津の陶片をもっていたという情報を得て福岡歴史の町 骨董村まで探しに行ってきましたが・・・

koxtutoumura02.jpg

入り口が閉まっていたので裏口から入ると
何故か人がいない!お客さんはもちろんお店の人もいない。
居合わせた人に聞いてみると、月曜日は定休日だそうです^^;。

続きを読む: 陶片探しの旅(1)

May 19, 2007 10:30 PM

仕覆買いました。

仕覆を作りたいと思いながら、作る時間も無く
ヤフオクをみてましたら作るより安い!しかも可愛いい!
落札していくうちに徐々に増えています。

shifuku01.jpg

最近、過去に購入したやきものを出してみる機会が多くなりなりました。
持っているものの大半は発掘(堀の手)で箱が無く、ただ紙で包んでいるだけなのです。それではなんだか味気なくって・・・
ちょっと仕覆を着せると可愛さ倍増!

shifuku02.jpg

おまけでこのようなクッションも付いていました。

こうなると箱も欲しくなりますね。(箱が無いと使えないですw)

続きを読む: 仕覆買いました。

May 19, 2007 8:34 PM

「葭の元窯」と「柳の元窯」の補足

ちょっと調べてみましたので・・・

yanaginomotozuroku.jpg

葭(よし)の元窯は、慶長八年(1603)金久永によって開かれ、後年木原山の源流となったという[原色陶磁大辞典993頁]この窯から熊川(こもがい)形奥高麗茶碗風のものが出土している。
柳の元窯は、葭の元窯の側にあり、寛永三年(1626)金久永の高弟小山田佐兵衛により開かれたという[原色陶磁大辞典962頁]作品は柳の元窯のものとよく似ている。この窯から絵唐津蝦文大皿が出土しているが、松浦古唐津の甕屋の谷窯の紋様とよく似ている
佐世保市木原町の柳の元窯、葭の元窯は、古唐津時代の窯で、17世紀後半時代に、半磁器の染付けを焼いている。なお、柳の元窯には絵粉引の製品がある。

「唐津焼の研究」「古唐津の流れ」144頁より抜粋

続きを読む: 「葭の元窯」と「柳の元窯」の補足

May 11, 2007 8:21 PM

知られざる古高取 その2

今回の古高取内ヶ磯窯は斬新なデザインを紹介。

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高さ 約6cm 厚さ 約2cm

この変な顔のようなものは甕などの耳(取っ手)ではないかと思われます。
偶然ではなく、意識的に目と口が入れられているようですが
もしかして当時誰か(子供心持つ人)がいたずらしたとか?
それとも、真剣にこれを作ったのでしょうか・・・。

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皿の見込み 斑釉に彫り模様は洒落てます

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銅鑼の形をした鉢
これこそドラ鉢!

このドラ鉢は好きで以前に真似て作ってみましたが横の鋲を沢山付けるのは結構大変な作業でした。

続きを読む: 知られざる古高取 その2

May 7, 2007 10:18 PM

知られざる古高取 その1

ちょっと大げさなタイトルですが・・・初期の高取焼きを

takatoriuchigaso01.jpg

内ヶ磯窯、発掘調査説明会にて
97年10月撮影

古唐津とよく似た高取焼きを取り上げてみます。
古高取 内ヶ磯窯の発掘調査では鉄絵の皿(上画像)などもあり、伝世しているもののなかには古唐津の中に紛れている高取があるのではないかと思われます。

「高取焼展 出土品が語る筑前陶磁のはじまり」図録より
唐津と多くの共通点を持つモノを抜き出してみました。

uchigaso01.jpg

uchigaso02.jpg

続きを読む: 知られざる古高取 その1

March 21, 2007 11:00 PM

うつわの中の鏡

この鏡(丸い窪み)っていったいなんだろう・・・

kagami01.jpg

李朝初期にみられる

この茶溜りは、作る側から見れば
底ワレを防ぐ為、ヘラをあて土を〆た跡って考えますけど
それだけではないように思え、何らかの理由があったのか?
と気になって↓こちらを拝見すると
http://www.nurimono.net/yawa/index_4ya-zenpen.html
要するに金属器のコピーだったみたいですね。
州浜のようにもっと神がかり的なことかと期待してましたが^^残念~

続きを読む: うつわの中の鏡

January 11, 2007 7:53 PM

なぜか肩に激痛・・・

昨日から肩が急激に痛む
もしかして"○○肩~"かなと思いつつ
肩から首にかけて痛みが増して、
いったい何故こんなに痛むのか?なんかやったかな~と考えていたら
思いだしました!

houjyoukohiki01.jpg

購入時

5日前、仕事で器の底を磨るついでにと(←あくまで仕事のついでです。)

以前購入した(と云っても残金まだあります) 「宝城粉引」 の鉢
金修理と一文字が上下にあるのがどーも気になって気になって・・・
どちらか片方だけがいいなぁ・・・
思い切って一文字はとってしまおうとグラインダーで削りました。
その後、耐水ペーパー延々延々延々・・・
慣らしていると、どんどん慣らしたくなり
下の釉薬の上まで削ればキズが消えるとまで考えましたが
失敗して釉薬の下まで削ると取り返しが付かなくなるのでここでストップしました。

houjyoukohiki02.jpg

現在の姿

これでね~納得!痛みは後からやってくるのですね。

続きを読む: なぜか肩に激痛・・・

October 20, 2006 7:01 PM

信じられない出来事

ちょっと前の話なのですが、眼を疑うような信じられない出来事がありました。
展示会の準備が続く忙しい時に、お世話になっている方から
骨董の売却を頼まれたのです。

いくら忙しくても、もしかしてその売却するものの中によいものがあるのではないかと思うと、心落ち着かず。お世話になってる方も急ぎでしたので、直ぐにお会いし7,8点の品物をお預かりする事になりました。

お預かりしたものの中に、形と発色、釉薬の流れ、
すべてにおいてバランスのよい李朝飴釉徳利があり、
李朝や古備前を多く扱う信用のある古美術店からの購入したものでしたので
何の疑いももたず持ち帰りましたが...

なんだか高台の土色が2層に分かれているような?と気になり始め
李朝飴釉徳利で高台が碁笥(ごけ)底で土みせがあるのって、あったの?
と、思い始めるとますます疑問は膨らみ
徳利の中の臭いを嗅いでみると

クレパス?油絵の具?ような臭い!
えっ!?なに?これ? 

取り合えず洗ってみようと しばらく水につけて放置。
かなり汚れがでて水が濁る。

そしてタワシでちょっと擦ると
なんと、高台の土色がはげて、下からは素焼きのような色がでてくるではないですか!
おまけに釉薬の黒い部分も色落ちしてくるし

これは最悪~!

どこまで落ちるか試したい好奇心もありましたが、返品できなくては困るので途中でヤメにして
理由を話し、即座に持ち主に返品しました。

あの信用のある古美術店がこれを?
売っていたとは信じ難いものでした。
こんな事もあるのですね。

人の眼をたよりにする事に危険を感じ、自分の眼で見極めようと
出川 直樹 著 古陶磁 真贋鑑定と鑑賞 買いました(-.-;)

続きを読む: 信じられない出来事

October 1, 2006 7:50 PM

おおいしさんの今月の逸品

先日、古美術おおいしさんに行ってきました。

毎月一度はお伺いしてますので、せっかくですから
おおいしさんに逸品を選んでもらいました~というか遊んでます(^.^;)

ooisisan1.jpg

おおいしさんの今月の逸品

すべて李朝です↑~なにせ膨大な数の中から選ぶのですから
どの組み合わせにするかはとても楽しく、時間の経過も忘れ、つい夢中になってしまいました。
逸品に関するお問い合わせなどありましたら→こちら

今回は伝世の李朝中期の御本茶碗や宝城粉引の大振りの茶碗なども拝見させて頂き
その後に、なにやらゴソゴソと出して下さいましたのがこの徳利です。

kouraihakuji1.jpg

高麗白磁徳利

今まで見たこと無いものでしたので
見て直ぐに中国モノ?と思ったのですが、お聞きすると 高麗白磁で、とても珍しいとのお話。
初めて眼にするもので、この首回りから下に垂れている鉄絵も非常に面白く、とても品のよい美しい形。
おおいしさんのお気に入りだったようですが、非常に残念なのは事故に遭ってしまい
裏側は↓このような姿に、、、

kouraihakuji2.jpg

めったに御目にかかれない
高麗白磁の断面

おおいしさんにとってはとても残念で、悔やんでも悔やみきれない事とだと思いますが
このような見事な割れは やきもの屋からすれば かなりレアな代物!

まず、モノの厚みも眼でみて分かりますし、粘土もカオリン質だという事
断面により釉薬の厚さも見て分かり、焼成なんかも想像できます。
面白いのは胴の厚みより腰の部分が薄くなっていて
ただ削りすぎたのでは無くロクロ挽きの時から薄く作られているようです。

そんな会話をしているうちに おおいしさんは「あなたに、この徳利をあげましょう!」と
「えっえっ」「そんなぁ~申し訳ないです~」と言いながら私はしっかり
いただいてしまいました\(^O^)/

おおいしさん、ありがとうございますm(__)m 。
よいやきもの作りを目指し頑張ります!
この度も満腹です。

August 12, 2006 7:34 PM

まだら五十三つぎ?

お盆前に用事を済ませようと、昨日ギャラリーにうつわの納品をし
その他いろいろを済ませて
久しぶりにK氏宅を訪問しました。

yobitugi.madara1.jpg

K氏の膨大なコレクションのなかで↑こちらがK氏の初期の呼継、
すべて帆柱の斑(古唐津)の陶片を呼継して茶碗にしたもの。
パッチワークもここまでいけば凄い!w(0o0)w

一つの茶碗で、帆柱窯の斑釉の変化が一目でわかり、
発色の違いも面白く、小さな陶片が使えるものとなっています。
桃山時代の陶工が作ったというよりも、もうこれはK氏の作品!?

yobitugi.madara2.jpg

有名な "よびつぎ"茶碗に鈍翁の「東海道」という銘の志野茶碗があります。
白州正子さんの本 風姿抄 の"よびつぎ文化"のなかで
瀬津雅陶堂の先代は、「東海道」の茶碗を見て、
一生のうちに自分もこのようなものを作りたいと思ったという。
そして "志野寄筒茶碗 茶友瀬津雅陶軒主人の苦心作 耳庵九十五"と箱書きされた「五十三次」という茶碗の事が書かれていました。

「五十三次」の茶碗はこの本で初めて知りました。
どんな"よびつぎ"かみてみたいですね。

yobitugi,o.jpg

こちらは荒川豊蔵さん旧蔵の呼継茶碗
風姿抄」世界文化社より

続きを読む: まだら五十三つぎ?

July 27, 2006 1:23 PM

一昨年の今頃 ~仕覆づくり~

夏場の肉体郎労働はバテます。(土練機ありません~)
汗だくでつらいので休憩時間が長くなり、つい他の事にハマリがちになります。

一昨年の夏は仕覆づくりにハマっていました。
骨董もエスカレートしてくると
お気に入りの茶碗が裸だと気になりまして、
洋服の1枚でも作ってやって着せたくなります(笑)

本を参考に、見よう見まねですけど、なんとか作ってみました。
参考にした本は 「茶器の袋もの―仕覆をつくる」 です。

まず、お気に入りの器に似合う布を探し紐の色合わせます。
この段階も楽しみの一つです。
次に寸法をはかり、型紙をとり、その器にぴったりと合うように作っていきます。

完成すると嬉しくて、
人に見せると、「私の茶碗にも作って下さい」と注文までいただき、
この年はかなりの数の仕覆をつくりました。

沢山作るといつのまにか興味も薄らいでしまい、
よく考えるとこの時以来仕覆は作ってないですね。

sifuku-karatu.jpg

これは以前「唐津の金継」で紹介した茶碗の仕覆です

sifuku-rityou.jpg

李朝の平杯(小皿)の仕覆

sifuku-madara.jpg

斑唐津の平杯(小皿)の仕覆

中身の器はまた次回にでも・・・。

June 17, 2006 9:05 PM

金繕い 再開

昨年漆の研ぎに使う為に植えた木賊が成長しました。品種はスーパートクサ!

tokusa1.jpg

tokusa2.jpg

丈夫な新芽もでて、来年も充分使えそうです。

tokusa3.jpg

天気がよいと一日で乾燥できますので、天日干ししてます~

器を金修理にだすと、けっこうお金がかかりますしオークションで買った2000~3000円ぐらいのものでしたら自分でも出来るかなと思い、昨年金繕い講座に5,6回通いなんとか段取りはマスターできたような?気がしてます。というのは仕事が忙しくなり中断してまだ出来上がったものがまだありません。
高温多湿の今の時期が漆の乾燥に適してるみたいですので再び挑戦します!

mujihake1.jpg

この画像の無地刷毛(堅手の様にみえますが焼けすぎた無地刷毛)の小皿が昨年途中まで塗ってたものです。オークションで3000円ぐらいで購入してものでキズは5mm程度。
漆を塗っては取り除き(薄くする為)、乾燥するのに3~4日(冬は一週間)
これの繰り返しです。たまに はみだした部分を取り除くのにスーパートクサで研ぐ作業です。

mujihake2.jpg
この画像を拡大するとよく見えます。(自分で見て驚きました。肉眼では見えないものが見える) これは周りをテープでマスキングして塗ってたような記憶がありますが何故か貫入に漆が入ってるみたい? まぁ細かい事は気にせずに、今日から一塗りします。


mujihake3.jpg

ビニールテープでマスキングをして一塗り終えました。5分ぐらいの作業でしたのでこちらも載せました。なぜか写真撮る方が時間かかります。


fugujirusi.jpg

これが使ってる漆で、一般にふぐ印と呼ばれているようです。

June 11, 2006 7:50 PM

骨董 おおいしさんに行ってきました。

ooisi.jpg

なぜかやたらと壷が気になります。画像↑右下は務安の無地刷毛。

ooisi1.jpg

奥右の粉引大徳利(花入)も迫力満点。(水柱の下、黒壷の後)
それにしてもすごい数です。

ooisi2.jpg

裏側もすごい数です。仁寺洞(インサドン)より面白いかも。

今回は李朝白磁の初期(道馬里)中期(金砂里)後期(分院)発色の違いと見分けかたなど丁寧に教えて戴き李朝の珍品なども拝見でき、よい学習となりました。o(^-^)o満腹です。
しかし借金も増えました。(^-^)

おおいしさんは福岡市中央区大手門3丁目の交差点すぐ傍。
李朝、中国磁州窯好きな方は是非!

June 8, 2006 11:29 PM

白磁壷

大阪市立東洋陶磁美術館 にあります白磁壷

sirobakama.jpg

「別冊太陽101人の古美術」抜粋 「朝鮮物第一流のものは焼物、百万中に一つなり」と称して、青山二郎はこの壷に「白袴」と銘を記した。とありました。多分この写真のもの。

sigasan.jpg

「心のやきもの李朝」抜粋 「志賀さんの壷」作家の志賀直哉から友人の東大寺別当の上司海雲師に送られ、長らく東大寺塔頭の観音院に飾られていた。しかし1995年に盗みに入った賊が追い詰められた末、壷を地面に叩きつけ粉々にしてしまった。その破片が大阪市立東洋陶磁美術館 に寄贈されることになり、驚異的な修復を経て、以前と変わらぬ姿がよみがえった。

先日いろいろみてましたら面白かったので、エントリ-してみました。
ブログ御覧の方でお気に入りの壷ありましたらコメントください~
私もいつか愛蔵のお気に入りの壷みつけたいですね(もちろん買えるものとなると限られますけど)

 seikatubo.jpg

浅川伯教旧蔵の「青花辰砂蓮花文壷」
コメントより追加致しました。

2008年 6月25日 追記

mingeikannotubo.jpg

こちらが民芸館の白磁壷

「心のやきもの李朝」抜粋 本品ほど姿と釉調に趣があるものは稀である。口は工具によって削り落とされ、緩やかな屈曲をみせている。胴裾も外反し、優美ながらも緊張感のある曲線を形作っている。・・・・

続きを読む: 白磁壷

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