うつわやブログ

August 21, 2016 9:55 PM

瀬戸の盃

先日、瀬戸の盃を入手する。この頃手放した瀬戸生まれの「豆吉」を思い出すが、使っていただける人のところに行ったのでよかったと、未練を残さずあきらめをつける。

20160821setohai01.jpg

この盃は、陶芸教室の帰りによく立ち寄る古美術店の棚に好い感じで置かれおり、その横に記載されてる価格をみたら、一桁まちがってるんじゃないかと思えるようなお値段で「価格、間違ってないですか?」と3度も聞きなおしたところ、間違いないとのことで、いただいて帰りました。

続きを読む: 瀬戸の盃

January 19, 2010 11:45 PM

赤楽の筒向付

この赤楽を知り、もっている楽との大きな違いを感じさせられました。

20100119akaraku01.jpg

無駄がなく機能に優れ、強く主張することもなく、かすかに作り手の心がうかがえる。
職人がつくりだす、技とでも申したらよいのでしょうか・・・
以前お教えいただいた「技巧を尽くして、技巧を感じさせない手垢にまみれない芸術」という言葉が思い出されます。

続きを読む: 赤楽の筒向付

October 31, 2009 10:06 PM

はじめての志野

縁あってやってきました、菊小皿。

20091031shino01.jpg

たぷりとかけられた釉薬が飯洞(唐津古窯)を思わせる。
(が、比較するとかなり違った・・・)

続きを読む: はじめての志野

April 2, 2007 8:00 PM

蛇蝎釉の火入

多分、薩摩と思うのですが・・・

dagatu01.jpg

随分前ですが、この火入れを購入したときは、
高台の土をみて上野かなぁ~
もしかしたら唐津の可能性が多少はあるかなぁと思っていましたが、蛇蝎が作られた李祥古場窯の陶片を見ると、土の感じは唐津ではないようです。

唐津焼の研究」中里 逢庵 (著)を拝見しますと

「鹿児島県の古薩摩に白蛇蝎釉・黒蛇蝎釉があるが、武雄古唐津の李祥古場窯の蛇蝎釉と非常によく似ている。白黒の蛇蝎釉を焼いた窯は、鹿児島県加治木市西郊の西餅田の元立院(げんりゅういん)窯である。元立院窯は、寛文三年(1663)小野元立によって開窯された。元立に協力した北村伝右衛門は、有田皿山で陶工をしたといわれている。彼は、李祥古場窯・祥古谷・牛石窯の蛇蝎釉を知っていたのであろう」と記述があり、

最近、知人の古薩摩を拝見すると、土はこの火入れの土と非常に似ており、薩摩の蛇蝎釉の可能性が高いのではないかと考えております。
(↑薩摩の蛇蝎釉の実物を見たことも無く、信憑性の無い妄想に近いです^^;。)

続きを読む: 蛇蝎釉の火入

March 13, 2007 8:24 PM

古瀬戸の茶碗

この茶碗もまた中国青磁(珠光青磁あたり?)
の影響を受けて出来たようですね。

koseto01.jpg

古瀬戸平茶碗
口径 15.5cm~16.5cm 高さ 6.8cm

koseto02.jpg
koseto03.jpg

この茶碗は山茶碗が進化したのでしょうか
高台外側は削った跡があるものの
高台内側にはくっ付けた様な跡がみられ
畳付き部分からみても、どーも後から付けた高台のようです。

珠光青磁とは

村田珠光が侘茶の境地から好んだといわれる中国福建省の同安窯などで南宋代に焼かれた青磁茶碗。酸化焼成されたため淡黄褐色をしており、俗に猫掻きとよばれる櫛目文が碗の内外に施されている。


古瀬戸(こせと)とは

近来一般に中世(鎌倉・室町時代)瀬戸窯の施釉陶器を指す言葉で、無釉の椀・皿・鉢類(俗に山茶碗窯の製品)は含めない。また元来陶祖藤四郎作の茶入及び同類の黒色の天目釉をさす古瀬戸(ふるせと)とは全く別の概念。

やきもの事典より抜粋

続きを読む: 古瀬戸の茶碗

March 3, 2006 8:32 PM

キズの迫力

kohagi01.jpg

古萩茶碗←茶碗の全体の姿が見たい方はここを

この写真は萩茶碗の高台部分です。
すごく迫力があり圧倒されます。

いつも作っている食器は、どちらかというと静かな脇役的なもの
このような堂々とした迫力のあるものには、とても憧れます~

February 27, 2006 10:41 PM

撥高台トリオ

bachikoudait01.jpg


生まれも、育ちも、違えども、3碗とも撥高台!
バチこうだいとはバチ形(裾広がり)になった茶碗の底(裏側)の事。
小振りの茶碗ですが三碗そろうと面白いものです。

左は継ぎはぎだらけで指で塗りつけた様な面白い絵付けの茶碗は高麗時代のもの
ぶち割れでも立派な?高麗茶碗でしょ!?

右は古唐津の一位ノ樹山窯、江戸時代中期ぐらいでしょうか、
画像では分かりにくいのですが、胴の三箇所と見込み(内側)にものびやかな絵付けがあり、唐津では珍しいバチ高台と云うおまけが付いてきたようで得した気分です。

中央は古高取の内ヶ磯窯(1614年~1624年)の発掘品で、発掘者より購入したもの。
ただで掘ったものを高値買うのは...と思いながらも、斑の釉薬の美しさもあり3碗並べてみたかったのもありで結局購入しました。

李朝陶工が唐津に連れてこられ、唐津から内ヶ磯にきたと云う。
茶碗を並べ色々と想像するのも愉しいものです。
大いに満足! 満足! 
だが支払いはつらい...

カテゴリ
最近のブログ記事
アーカイブ

↑