うつわやブログ

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November 27, 2011 10:31 PM

古唐津~中里家寄贈品展

一昨日は、虹の松原ホテルにて"SAK48 "サガサケ48銘柄を唐津の酒器で楽しむという企画があったのでいってきました。酒宴は6時半からなので、その前に、河村美術館へ。

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飯洞の型紙摺りの大皿、可愛らしい小振りの柿の花向付、斑のぐいのみの立ち姿も凛々しく、藤の川内の筒茶碗もとても印象に残ります。


会期:平成23年11月12日~12月18日(日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は4時半まで)
会場:河村美術館 佐賀県唐津市北城内6番5号

カタログがなかったので目録と記憶をたよりに、忘れないよう覚書。

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展示室1
大振りの茶碗3点。次に山瀬の斑、薄作りの平茶碗、高台が小さくやや黄色っぽい上り、縁の下の線がやさしい。飯洞の馬盥、やや歪んだ形に深い黄色、内側腰の箆目が面白い。絵唐津、古那甲の辻窯、図録に掲載されてたような気がする。 藤の川内の筒が2点。一つは写真の陶片と全くの同手で絵がシンプル。もう一つの筒は深めで、 釉薬の熔けがよく鶏龍山の絵を思わせる。 黒天目2点と祥古谷の沓形系茶碗2点。大草野の三島茶碗も実物をみたほうが断然よかった。
中央には、摺り絵が施されたの飯洞の大皿。中央が大きくへたった大皿(上部にキティちゃんのお花)中心部に窯ワレ、それを消そうとした跡、黒い窯くず?釉薬?。家の絵が描かれた大皿、 ボーッとした釉調、焼山か甕屋どっちだったんだろう。
小峠の絵唐津。鳴海織部のような絵唐津、縁と見込みにも鳥の絵があり、一箇所多少焼色が異なる同手の陶片で呼継されている。絵唐津平茶碗(チラシ写真)。川古の型紙摺りの皿。斑唐津茶入はやや荒れた肌に風情があった。
入り口右手に、岸岳の代表のような斑ぐいのみ。その横に碗ナリ、思わす「一ノ瀬?」と問う。 次に人が入ってきて同じように「一ノ瀬?」問うていたので、同じ反応に思わす笑ってしまう。

20091002egaratutouhen01.jpg

サイズ、焼色、作り、左の陶片と同じ手だった!

展示室2
右側に金で繕われた大振りの斑片口、腰の張った線がとても美しい。絵唐津飛鳥文方口も面白い。
ここでは"でもどり"という銘の絵唐津水指の由来が面白く、箱書きをじっくり拝見した。
最後の徳利は内ヶ磯の斑にとてもよく似ていた。

展示室3
筋目が入った叩きの四方水指。横には底に"L"が刻まれた甕屋の谷の陶片が置かれている。 蓋はあわせで違う窯のものを合わせていたが、ぴったりとあっていた。裏の漆文字「福の神」が消えかかってる。
チラシに掲載されている絵唐津弓矢平向付、焼色と質感がひときは目立っていた。
柿の花向付(道園)五客、絵の線が不揃い。皮鯨輪小皿(祥古谷)五客。ロクロ引きで縁をカットしている絵唐津平向付、五客。

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この小皿も展示品とよく似ていた。

観覧無料なので翌日も見に行くものの、目録がなければ記憶できてるものは20点ぐらい。目録をみても思い出せないものも数点ある。いつか常設でみれる日がくるといいですね。

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Comments (7)

行きたいなぁ、無理かぁ。

わたしももう一度ぐらいは行きたいなぁ。やはり唐津っていいですね!

古唐津は本当に素晴らしいですね。
うつわやさんのブログで唐津が取り上げられる度に、
ますます好きになるようです。
日帰りで唐津に行こうかなと思います。
これからも更新楽しみにしています。
今度はお稽古でお会いできると幸いです。

はじめまして。
10月に初めて北九州を旅しました。
唐津にも行きましたが、唐津城から海を眺めていると、古唐津を作った陶工達も同じ眺めを見たのかなぁ、と感慨深いものがありました。
何箇所からか土をちょっぴり採取してきました。
古唐津の粘土原料には興味があります。

takashi.Iさん、こんばんは。
こちらのほうこそ、いろいろと拝見させていただき、熱が増すばかりです。
いつかお買い物できるように頑張ります!
お稽古は月1回にしていただいたのでなかなかお会いできませんね。またお店のほうにお伺いいたします。

雑記さん、はじめまして。
唐津城からの眺めも素晴らしいですね。
現代の作り手で古唐津の原料に近いのは、梶原さんだと思っています。
現代陶と古陶、原料にも大きな違いがあるようです。

こんばんは。何とかして行きたいです。

何とかしましょう^^

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