April 6, 2006 7:00 PM
象嵌のできるまで
どうやって出来てるかを簡単にご紹介します。
まずロクロを挽き、内側に雷紋を入れるための線を2本入れておきます。
それから外側に印花をおします。この印は石膏を削り作ったものです。
内側に雷紋の線書きします。これは根気が入ります
たまに集中力が無くなり、線が曲がったり、はみ出したりもします。
そして高台も削ります。(写真撮り忘れました)
次に化粧土を塗ります。器の中は白い方が料理入れた時に映えるので、
中にもたっぷりと。
外の印花にも、まわりは黒にしているので黒土を!
後で削るのではみだしてもOK
少し乾燥したところで、削って模様をだして
碗の方は出来上がり!
この削りの作業は気持いいですね~朝からワクワクします。
その後の経過は後日追記します。
(撮影した日は天気が悪く、写真も曇りです)
左側の蓋はロクロ挽きをしてすぐのもの、右側は仕上げを終えたものです。
左右の形と大きさが違うの分かりますか?右は乾燥し収縮していますので、縁が起き上がり深くなってます。
粘土の収縮が大きいと作った時の形と焼き上がりの形ってかなり変ってきます。
この土は筑豊で採れる、かなりわがままでデリケートな土で
収縮が大きく乾燥するのもゆっくり時間をかけてないと、乾燥する途中でキレがでてしまいます。
最初は分からず失敗の連続でした。
焼成後は焼きしまりが良いので、この土をなんとか上手く生かせたら良い器になるかも!と何度もテストを繰り返し、近頃はこの土も少し理解でき仲良くなれたような気がします。
これは↑素焼きを終えた状態。
普通素焼きは700~800度ぐらいでしますが、この土は900~1000度でないと割れがでてしまいます。この後、釉薬を掛けて本焼きの窯にいれます。
ちょっと写真のピントがズレましたが、本焼きを終えて出来上がりです。
かなりの収縮で2割は小さくなったでしょうか。
横より縦の方が収縮しています。蓋は特に浅くなります。
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Comments (2)
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うーーん、久しぶりに見に来たら、僕の琴線にびしびし引っかかります。笑
実は、最近高麗青磁のきれいなお茶入れをみそめていたところです。。笑
こうやって作るんですね。。
初めて知りました。
ありがとうございました。
私も高麗青磁好きですよ。
高麗青磁の茶入いいですね。
私もみたら欲しくなりそうです(笑)
借金が沢山ありますので、買えませんが・・・^^;