うつわやブログ

  • /

April 30, 2009 9:25 AM

かわいいできそこない

先月は生がけによる焼成テストをしていました。時として、予想外の結果を生むことがあります。

長石とわずかな灰だけなのに、黒く上がってしまった徳利。
程よい焼加減ながら、底の安定の悪い山盃。

20090430.jpg

山盃 口径7.3~7.5cm 高さ3.2~3.9cm
徳利 高さ 約11cm

200904301.jpg

素焼をしたものより、釉薬と素地のなじみはよいように感じる

上と同じく、唐津の原料を使っての制作。
還元がかかりすぎたため、長石主体の釉薬が灰釉ぽくなってしまった。
(山盃と同じ釉薬使用、徳利も同じ長石)

200904305.jpg

小湯呑 口径 約5.8cm 約8.1cm

200904306.jpg

のぞき(筒向)にもつかえるようにと思っていましたが、もう少し背が低い方がいいような・・・。

それと、今回試したのは、粉引や三島の生がけなども。

素焼きをして釉薬を掛けたのもと(左)素焼きをせずに生がけしたもの(右)。
生がけしたものは半数以上は化粧土がういてきて駄目になる。(焼成前だと土にもどる)

200904302.jpg

狂言袴小服茶碗 口径8,7cm~9.2cm 高さ 約8.4cm

画像右はかろうじて助かったものの、見込みに釉剥げあり。他は数点切れ(割れ)がでる。

200904303.jpg 200904304.jpg

右側の高台にうっすらと窯キズがあり。

失敗を重ねることで、生がけによる微妙なタイミングなど少しは分かりはじめたような気がしてきましたが、素焼きをしたほうが確実に失敗は少ない。

Trackback (0)

Trackback URL: http://www.utuwa-ya.jp/mt/mt-tb.cgi/2843

Comments (2)
むらこう ( April 30, 2009 5:59 PM ) 返信

黒にかんしては、三十うん年前に曜変天目を見て以来好みの中心なのですが、この黒は写真を見る限りスゴク奥のほうに色の変化が見えるようで好きです。硬さもなく唇への触れはどの様なものか想像をかきたてます。

曜変天目もなかなか言い表せない複雑な色合いですね。
これも全体は黒っぽい色で、部分的にに赤っぽいとこやグレーぽい箇所があります。
触った感じは、しっとりつるんとしたような・・・後はむらこうさんの想像におまかせします。
できれば実物を上回る想像をしてください(笑)

Post a Comment

カテゴリ
最近のブログ記事
アーカイブ

↑