April 30, 2009 9:25 AM
かわいいできそこない
先月は生がけによる焼成テストをしていました。時として、予想外の結果を生むことがあります。
長石とわずかな灰だけなのに、黒く上がってしまった徳利。
程よい焼加減ながら、底の安定の悪い山盃。
上と同じく、唐津の原料を使っての制作。
還元がかかりすぎたため、長石主体の釉薬が灰釉ぽくなってしまった。
(山盃と同じ釉薬使用、徳利も同じ長石)
のぞき(筒向)にもつかえるようにと思っていましたが、もう少し背が低い方がいいような・・・。
それと、今回試したのは、粉引や三島の生がけなども。
素焼きをして釉薬を掛けたのもと(左)素焼きをせずに生がけしたもの(右)。
生がけしたものは半数以上は化粧土がういてきて駄目になる。(焼成前だと土にもどる)
画像右はかろうじて助かったものの、見込みに釉剥げあり。他は数点切れ(割れ)がでる。
失敗を重ねることで、生がけによる微妙なタイミングなど少しは分かりはじめたような気がしてきましたが、素焼きをしたほうが確実に失敗は少ない。
Trackback (0)
Trackback URL: http://www.utuwa-ya.jp/mt/mt-tb.cgi/2843
Comments (2)
Post a Comment
黒にかんしては、三十うん年前に曜変天目を見て以来好みの中心なのですが、この黒は写真を見る限りスゴク奥のほうに色の変化が見えるようで好きです。硬さもなく唇への触れはどの様なものか想像をかきたてます。
曜変天目もなかなか言い表せない複雑な色合いですね。
これも全体は黒っぽい色で、部分的にに赤っぽいとこやグレーぽい箇所があります。
触った感じは、しっとりつるんとしたような・・・後はむらこうさんの想像におまかせします。
できれば実物を上回る想像をしてください(笑)