うつわやブログ

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March 30, 2013 9:45 PM

窯の焚き加減

今日の夕方、桃青さんに韓国の通度寺(トンドサ)で焼いた作品をいくつか持って行きました。

窯焚きを担当した3の間は全体に焼けすぎて、どれも黒く焦げた感じとなりました。 三分の一を通度寺の記念展のために残し、残りの三分の二を持ち帰り、そのなかからよいものを選び持って行っています。

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通度寺で最後に製作した茶碗

そのなかで、釉薬を厚く掛け火裏に置いたこの茶碗だけは、焦げがでず面白く焼けたと思います。

他にも・・・

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汐景茶碗と撥高台の茶碗。


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通度寺の焼成、ぐい呑みいろいろ


先日、教室の帰りにお茶の先生にご報告をかね、火ぶくれがでた焼き上がりの茶碗を持参しました。悪くはおっしゃられませんが、「茶でん飲まんね」のDMに使った茶碗のほうが断然よく、あの茶碗のほうか欲しいと言われていました。・・・わたしも同じように思う(笑)

そういえば、自作の器をみて、よく質問を受ける。
薪窯ですか?電気窯で焼いてます。と答えると、驚かれる。
何故薪窯で焼かないのですか?とも、よく言われる。

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電気窯で焼いた塩景の酒盃


今のところ電気窯のほうが無駄が少なく、木を燃やして作るほどの勇気もなく、電気窯で出せるたけの限界まで頑張りたいと思っています。
帰国し、桃青さん行きからはねた酒盃がよく見えてきたので、この2点もついでに追加する。

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一番上の茶碗の高台

韓国での窯の焚きは、とてもよい経験となりました。薪でやいたから、いいとは限らないし、電気窯だから悪いとも思えない。
土、釉薬、窯の焼成具合があい、よい風合いをだすほうが重要だと思う。 好きな焼き具合は、土は焼きしまり、釉薬にはわずかに吸水性があり、しっとりとした上がりです。

明日は会場にいます。是非お茶を飲みにこられてください!

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Comments (3)

窯焚きお疲れ様でした。
電気か薪かは、いろいろな条件次第なので、確かに一概には比較できないですね。
上の塩景の酒盃などは、テカリも少ない落ち着いた黒で、すぐにでも使ってみたい作品だと思います。
大阪行きたかったです。。。!

いい茶碗です。
ガス、電気、ともに特質があり、その特質を生かすのも作家さん技量のうちでしょう。
しかし、いい茶碗です。
「女光悦」「田川光悦」への道筋が明るいものになってきました。

凛青さん、コメントありがとうございます!いつか関東方面行きたいですね。
ちょうど焼肉と同じような感じで、炭火で上手く焼ければとても美味しいのですが、
下手に焼けすぎると焦げて食べれない感じですね。

座長さん、おかげさまで、このようなコメントによって成長しております!
「女光悦」「田川光悦」いえいえそんな・・・と思いながらも、内心、密かに頑張りたくなります。

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