うつわやブログ

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September 9, 2007 9:51 PM

三島を作る!

陶磁器フェスタに向けて、昨日は三島手の皿を作りました

misimaworks01.jpg

昨晩の工房

そもそも三島手の技法とは 李朝時代に焼造されたもので、韓国では粉青沙器といい 高麗時代の青磁の技術が衰え、その象嵌技術の名残といえる。 花三島、絵三島、釘彫三島の他、掻落し手などもある。 暦手は、三島神社発行の和暦の仮名書風に白象嵌が施されたものをいい 三島手の名称もここから起こった。

やきもの事典より

では、どのような工程で作られるかを

(1) ロクロを挽き、線を入れる

misimaworks02.jpg

後で模様を入れ易い様に線を引いておく

(2) 高台を削る

misimaworks03.jpg

シッタという台に乗せ高台を削ります
削る前はこのような状態

misimaworks04.jpg

削りを終えた高台

(3) 印を押し、彫りの線などを入れる

misimaworks05.jpg

今回は3種類の印を使用
この後、内側の縁に彫線を入れます

(4) 全体に化粧土を塗る

misimaworks06.jpg

溝に入るように、しっかりと塗ります

(5) 裏側にも化粧土を塗る

misimaworks07.jpg

このまま刷毛目にしようかと思いましたが
物足りないので

misimaworks08.jpg

線を入れる

(6) 乾燥後に削り模様をだします

misimaworks09.jpg

ちょうどよい乾燥具合です


misimaworks10.jpg

削り終え、模様がでた状態

この最後の削って模様を出す作業が、
なぜかたまらなく好きです。

9月10日 
泥付きでお見苦しい点がございますが、画像を追加いたしました。

inka01.jpg

石膏で作った印

ちなみに中央印のサイズは 縦 2.8cm 横 0.5cm
これを連続して押していくと与太った碁盤の目のようになります。

皿の製作時寸法は18.3cm

これを作る人は、きっと少ないでしょうね。

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Comments (6)

上手すぎます。
この与太った碁盤の目はどうやって?
真物に迫る出来はさすが古陶好きのうつわやさん^^
それとちょうどよい乾燥ってどれくらいでしょう?言葉では表現が難しいとは思いますが・・・。

お~っ、この三島は上品で素敵ですね。
製作工程を画像で丁寧にご説明頂いたので、良く分かりました。
ちなみに、♪のリンクがまた良いですね!グールドを聴きながら作業されることはありますか?

なんとかして伺いたいと思います。
三島手、大好きでっす←舌ったらずなカンジでw

くらいけさん、ありがとうございます。
この与太った碁盤の目は、石膏で作った印(印鑑です)を限りなく押します。
果てしなく限りない数ですよw(明日にでも印の画像アップしますね)
乾燥具合は全体が同じ乾燥具合になるように調節し
やや硬めが好みなんですが、ちょっと乾燥したカントリーマアムくらい
伝わりますかぁ~

desafinadoさん、ありがとうございます。
工程伝わってよかったです~♪も気付いて頂けて光栄です
ipodの多分500曲ぐらいはグールドかな~仕事中の大半は聴いていますよ。
(ipod更新が出来なくなってそのままなのもありますw)

ろこおさん、今DMの準備を終えた所です~
ろこおさんちにも送っときますでっす←ちょっと強引にw
三島手は見た目よりすっごい手間がかかってますよ~


DM(入場券)希望の方がいらっしゃいましたら、若干残ってますのでご一報下さい。

う~ん、すごい。

いつかうつわやさんの作品をじかに拝見したいものです。東京で個展やってください。

bion5555さん、ありがとうございます。
東京ですかぁ~
数年は先になりそうですが、頑張ります!

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