うつわやブログ

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November 16, 2009 1:20 AM

釜ノ口のまだら

まだらといっても侘しさが漂う枯れ果てた小皿です。

20091115agano01.jpg

釜ノ口窯(上野)
口径 12~12.5cm 高さ 約3.5cm

上野焼きのはじまりは、豊前小倉藩主 細川忠興により、朝鮮陶工尊楷を招き、16002年(慶長7年)開窯。
(地元ではまだらと呼ばずに藁白という場合のほうが多いようです。)

一見、唐津と似ていますが、高台は高く、撥高台になったものが多くみられるようです。

20091115agano02.jpg

横からみると唐津とは異なる感じがする。

20091115agano3.jpg

土味もなんだか侘しい・・・。

しかし、凛としたロクロは好ましい。
たとえボロをまとっても、武士の心を失わない者のように(笑)

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Comments (4)

私の個人的な印象として、初期の上野や高取は唐津と比較すると、
その造形が丁寧に作られているように感じます。
高台は、若干高めで真円に近く、施釉も釉薬が流れることなく、
几帳面になされている例が多い気が致します。
肥前よりも生真面目な陶工が多かったのでしょうか(笑)

都合により、暫くの間コメントをすることが出来ません。
うつわやさんの今後のご活躍を陰ながら願っております(^^

西家庵さん、確かに丁寧さを感じます。
御用窯としての所以も考えられますね。藩主や陶工頭の指導が厳く、「ダメダメ、こんなんじゃダメだよ~もっと丁寧に作らなきゃ」のような、ダメだしされたりとかも(笑)

私も西家庵さんのよき蒐集をお祈りいたします。
復活(帰国?)のさいには是非コメントお寄せください~。

"たとえボロをまとっても、武士の心を失わない者のように"   がいい!!(^^)♪

まいこのお茶さん、ありがとうございます。
斑は風化し朽ちてますが、好きなんですよね。
ちょうど今頃の、秋から冬へ変わろうとする景色のようでもあり。

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