October 12, 2006 11:41 PM
今日の掛け軸「清風払明月」
忙しい日々が終わり、久々にお茶の稽古に行ってきました。
今日の掛け軸は「清風払明月」 せいふうめいげつを払う
よくわかる茶席の禅語 著者:有馬頼底、発行所:主婦の友社より抜粋しますと...ただ明月が一つぽつんとあるだけでしたら、それはただの明月です。そこへ清風がさっと吹くことによって、その明月の美しさ、清らかさがいっそう強調されるのです。それがこの句の最も大切なところです。 のちに、鳥啼山更幽(とりないてやまさらにゆうなり)という句がでてきますが、深山の静けさが、鳥が一声鳴くことによって、いっそう強められるように、月の美しさが清風によってなおいっそう強められるのです。すべてを払って、もう何も払うものがない。一切を払い尽くして、本当の正味だけが残される。そういうすがすがしい境地であります。
そういえば何日か前の月はとても綺麗でした。
しかし、このようなすがすがしい境地には程遠い私は、その日お稽古に使われている碗なりの茶碗が気になってしかたなく、先生にお聞きしたところ「この茶碗は古唐津やで~岸岳系や!」とおっしゃられていました。確かにそう岸岳系にみえます。しかし見込みに飛び込んだような藁の釉薬が少しあり、その発色が内ヶ磯にも見えて、ますます気になってしまいました。
ここ最近、下記の三つの窯から頭から離れなくて困っています。
古唐津 道納屋谷窯(岸岳系)
古上野 釜の口窯
古高取 内ヶ磯窯
発端は高取陶器まつりに来られましたお客様から、古上野 釜の口窯のいい茶碗を 宮原隆窯さん に差し上げたとの話をお聞きした事に始まります。
早速その日の帰りに宮原さん宅にお伺いし茶碗(上画像)を拝見させて頂きますと
えっ!これも古上野?古唐津ではと思える鉄分の少ない軟らかな土味でした。
間違い無く釜の口窯の発掘です。
↑画像は照明の関係で後の画像と色が違ってしまいました。
3枚目の皿はフラッシュ撮影です。
そして陶器まつりが終了後、美術商宅に器の配達に行った時、拝見させて頂きました水指が
またこの釜ノ口窯のものではないかと思えるものでした。
「どこの窯と思いますか?」と聞かれ浮かんだのはこの古唐津(道納屋谷窯)と古上野(釜の口窯)の二つの窯でした。
今日のお茶の稽古で使われていた茶碗は、陶片(下記画像)を見直したところ
先生の言われたように古唐津(道納屋谷窯)のようですね。
そして周りを見渡せば、陶片と本があちらこちらに。。。
明日は掃除ですね^^;
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