うつわやブログ

  • /

April 13, 2007 7:09 PM

昨日の掛軸「一 天地玄黄」

過ごしやすい季節になってきました。
山の木々は新しい芽をだし始めたのか少しずつ緑が増してきているようです。
田舎に住んでますと車での移動はこの時期とても気持ちのよいもので
昨日のお茶の稽古に行く道のり、たまには違った音楽が聞きたくなります。
ちなみにお茶の先生はこの「ハバネラ」が大好きですw

さて、昨日床の間に掛けられていた軸は「一」の文字は大きく中央に書かれ、左端に小さく「天地玄黄」てんちげんこうとありました。

これは千字文の最初に出てくる句で”天は黒くして地は黄色”
「玄」には赤も含まれ赤っぽい黒であり、地は黄土の色。

書の墨の色はやや青味を帯びており先生のお話によりますと、青墨(松が原料)で書かれたもので、他に油墨(菜種油が原料)があり、こちらを使ったものは黒く発色するとの事でした。
また、硯につきましても端渓(たんけい)歙州(きゅうじゅう)羅紋硯 (らもんけん)澄泥硯(ちょうでいけん)などがあり澄泥硯は粉を練り固めたのもで、他の硯は天然石。

書いたところで、なかなか覚えられませんね。

覚えられたのは、
稽古時、最後の方のお点前でが一番良く出来
先生の言われた言葉の

前者の覆りは後者の戒めである。
(分かりやすく例えると:前に走っている車が横転し、後から走ってる車はそれを見て横転しないよう注意して進みます)

もちろん私は前者のくつがえりのほうです。。。

Trackback (0)

Trackback URL: http://www.utuwa-ya.jp/mt/mt-tb.cgi/2219

Comments (4)

> 前者の覆りは後者の戒めである。

「他山の石」のような意味のことでしょうね。なるほど。良い言葉ですね。
硯についても、とても勉強になりました。硯にはまったく疎く「なんでも鑑定団」で見て、凄いなあと思うくらいなので。

それにしても、音楽の取り合わせが凄い!
お茶を習いに行く途中の車中では、ガムランを。
そして、先生は「カルメン」がお好きなんですね。マリア・カラス。真に不世出なミューズだと思います。
オペラは勿論、映画『王女メディア』での「雰囲気」も、印象に残っています。

「他山の石」調べてみると面白いですね。
何の価値も無いつまらない石かと思えば、これが結構人様のお役に立ってるんでしょうね。
硯は、拝見させて頂き、触ったものの全く分かりませんでした^^;。

映画『王女メディア』御覧になられましたか
私にはこの映画のストーリー理解不可能でした。
分かったのは映画『イノセンス』の中に使われていた音楽が
この映画からヒントを得たのたのか、ほとんど同じような曲だったという事だけです。
『永遠のマリアカラス』は何度もみましたよ。
50年代のシャネルと声の出ないカラスが蝶々夫人を歌うシーンが好きですw
カルメンのシーンも。

確かに『王女メディア』は、意味が分からない映画かも知れませんね。
私も、15年近く前に観たので、細部までは覚えていませんね。
またマリア・カラスの歌がないばかりか、科白もほとんどないので、オペラ好きの方はがっかりされると思います。
音楽の使い方も奇妙。何故か長唄(三味線の音色が???)を使っていたと思います。
まあ、アリアも科白もなく、王女メディアを演じられるマリア・カラスの存在感、そして美術と衣装が素晴らしかった映画です。
映画としては『永遠のマリアカラス』の方が、マリア・カラスのファンには堪えられないでしょうね。

オペラはたまに聴くぐらいで詳しくは分からないので
私の中では『永遠のマリアカラス』がマリア・カラス像になってました。
『王女メディア』は、期待が大きかっただけに見た時はガッカリでしたが、マリア・カラスの存在感は確かに印象強く残っています。
ちょっと冷静になって美術と衣装などを重点にもう一度見ることにします。desafinadoさん、ありがとうございます。

Post a Comment

カテゴリ
最近のブログ記事
アーカイブ

↑