うつわやブログ

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May 10, 2007 10:51 PM

まだらとあめ

これもお気に入りの小皿です。

madaratoame01.jpg

斑釉と飴釉の小皿

もしこの皿が伝世品だったら・・・

コレクターの会話を想像すると
↓ちょっと田舎に住んでますので

「この斑は こりゃ~岸岳たい」
「おっ!この黒は、藤の川内ばい」
ってなりそうな気がするぐらい唐津とよく似ています。


しかし、この皿は紛れも無い古高取 内ヶ磯窯。

madaratoame02.jpg
madaratoame03.jpg

窯道具付きです^^;

madaratoame04.jpg
madaratoame05.jpg

この二枚の皿を合わせると朝鮮唐津に・・・はならないですね。

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Comments (6)
desafinado ( May 12, 2007 2:54 AM ) 返信

いや~、これは古唐津といっても全く不思議ではない姿ですね。

「この斑は こりゃ~岸岳たい」
「おっ!この黒は、藤の川内ばい」

という会話も浮かんできそうな姿形だと思います。
画像で拝見する限り、当時は釉薬の掛け方などが、唐津も高取も同様の製法だったのだと思いますが、いかがでしょうか?

参考のため、古唐津と古高取とを鑑別するポイントがもしあればご教示頂ければ幸いです。
陶土の差で鑑別するしかないとすれば、高台の土見せ部分を見るか、破壊して断面から見るかしないと分かり難いのでしょうか?それとも土見せや断面からでも分かり難いのでしょうか?

それにしても、古高取恐るべしです!!!

高取も唐津と同じく李朝陶工から始まり唐津や備前から陶工が来たと伝えられてますので、同じ製法だったのだと思いますが、違いは採取される原料でしょうね。

この原料の違いっていうのも微妙なところで、緋色で土色が隠れたり、伝世で時代が付いたモノだとさっぱり分かりません。
只、内ヶ磯窯は粘土粒子の中に白い硅石粒がある場合があります。
しかし、この硅石粒が内ヶ磯窯のモノ全てにある訳ではないし、唐津に無いとは限りませんので断定は困難でしょうね。

一旦市場にでれば唐津と類似した内ヶ磯窯は唐津として売られている事、間違いなしですよ。

desafinado ( May 13, 2007 1:31 AM ) 返信

ご教示誠に有難うございます。古唐津と古高取の鑑別が困難なことが良く分かりました。
まあ「かれいとひらめ」のようなものですね。似たようなものだけど、何故かひらめの方が値段が高いという。
古唐津だから価値が高く、古高取だから価値が低いというのも、後世の私たちの価値基準にのっとった判断に過ぎないわけですから、個々の作品を見て一つ一つの価値を見出せば良いことでしょうね。

ちなみに、
> この二枚の皿を合わせると朝鮮唐津に・・・はならないですね。

このコメント、密かにマイヒットコメントです!

「かれいとひらめ」ナイスです!
分かりやすいですね。^^

> このコメント、密かにマイヒットコメントです!
本当にバカでお恥ずかしいかぎりですw

はい。古唐津と古高取まったく区別が付きません^^;。
ただ、ホレボレする品です。
勉強になりました。

私もこの辺になると区別付きません^^;。
この斑が発掘でなければ西岡小十さん作と思うかも

画像は乾いた状態ですけど、水に濡れるとこれがまた一段とホレボレしますです(^.^)。

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