うつわやブログ

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July 16, 2010 1:28 AM

会寧のまだら

今日も雨。仕事は乾燥できずに遅れぎみ・・・。

先日、会寧の小さな高杯を入手しました。もっている黒茶碗とは土味が異なるので、本当に会寧なのか?ちょっと疑問をもち検索してみると・・・

201007015kainemadara02.jpg

口径10,2cm 高さ4,5cm

「青蓮亭」さんのブログに会寧について詳しく記載されていました。

李朝会寧茶壺
http://seirentei.exblog.jp/7342996/

会寧をみると、上野焼きとよく似ているといつも思っていたのですが、その事について「やきもの」にブログに記載がありました。

上野焼とその源流
http://takano001.exblog.jp/2690297

会寧でどのようなものが作られていたかは、「岸岳庵」さんのブログに。

斑片口、斑皮鯨。
http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/archive/2010/01/04
http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/archive/2008/08/03


入手に至った経緯は・・・
一昨日は雨のため、放課後の部活(陶芸非常勤講師もやってます)は中止となり、久しぶりに骨董屋さんへ~

辺りのものを拝見しながら、世間話(ご近所の話題が中心)。

女主人「何か気に入ったものはありました?」
わたし「はい、コレとアレと、コチラが・・・」
女主人「本当に小皿が好きですね~」
わたし「いや~他も好きなんですが、買えるのは小皿ぐらい・・・」
女主人「じゃお安くして、3つで○○円でいいですよ」
コチラの皿一枚分の定価
わたし「えっ、そんなに買えませんよ~。コチラのお皿一つぐらい・・・」
女主人「じゃ、○○円でどうですか?」
いきなり80%off
201007015kainemadara01.jpg

コチラのお皿をいただいて帰る。

不景気もそうそう悪いものでもないと思った。

コレ(ありふれたような黄色っぽい掘りの手小皿)とアレ(見込みが煤をかんで黒くなった白磁茶碗。白磁としては致命的な欠陥)は、多分、売れないと思うので、また今度機会があったら行ってみましょう。
お皿を家に持ち帰り・・・

201007015kainemadara03.jpg

とりあえず、キムチ。

最初見たときは、上野(釜の口)の撥高台と似ていると思ったのですが、この感じは、李朝白磁によくみられる盃台と同じ形だぁ。

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Comments (8)

底がもう少し…だったら盃になったでしょうか?

昔は唐津なら買うけど「会寧は買えねー」なんて言われてましたが、いいもんですね。

東北の会津本郷焼は会寧らしいというか斑っぽいというか…藁灰なんでしょうかね、結局。

多少の深があるので、盃として使えないことはないのですが、この重さには忍耐が必要かもしれません(笑)

今はよい唐津は買えないけど「会寧は買ねー」ですよ~

斑っぽいの、藁灰とよくいわれてますが、実際何の灰を使っていたかわかりません~珪酸分の多い灰を使っていたという事は間違いないようです。
ある人の説によりますと「当時、藁は貴重でしょ。屋根を葺いたり、草履や蓑にも藁が使われているんですよ。粟や稗のほうが多かったんですよ。それを灰をとるために燃やすと思います?」
これをお聞きして、昔の斑は藁じゃないと思いました。

確かに「会寧は買ねー」ですね!
良い感じですが どっしり重そうですね。
自分は重い器 結構好きですが。

「藁灰」の話し 私もある人から聞きました。
たぶん同じ人だと思います。(笑)

「会寧は買ねー」を合言葉に、会寧を見つけたら買いましょう(笑)
小さいわりに重いです。唐津の重いのとは違って民芸を強く感じるような重さです。

「藁灰」の話し。間違いなくその人!同じ人物です。

藁灰釉のお話、興味深いです。

元々、会寧のある北鮮は高緯度で稲作には向かないので、
副産物である稲藁の入手は難しかったのではないでしょうか。
残念ながら、現在の北朝鮮でもコメは民衆の口には入らない食品です。

日本の近世も似たような状況ですが、朝鮮半島での主食は、
大麦、粟、蕎麦、稗などの雑穀への依存度が比較的高かったので、
稲藁と同じく、珪酸分の多いイネ科の雑穀の灰が使用された可能性も…

スイマセン、また取り留めのない妄想に耽ってしまいました(^^;

私もよく妄想が頭の中を駆け巡りますよ(笑)
可能性としては、どこにでもある萱とか竹などが高そうですね。実際に焼いている方々の作品を何点か見ましたが、近かったです。
草は刈って燃やしますし、竹もまびいたほうがいいし・・・合理的だったようにも思えます。

確かに、萱や笹なら放っておいても生えてきますので、合理的です。
実際、上野には萱釉、小代には笹釉の製品もありますしね。
この度もご教示下さり、ありがとうございました。

上野に萱釉、小代に笹釉が、あったのですね~。
こちらこそ、ご教示下さりありがとうございます。

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