May 24, 2010 11:47 PM
展示会前日に
明日より「塩笥のかたち」作陶展がはじまります。
昨日、搬入を終え、会場の写真を撮ろうと思いながら・・・忘れてしまいましたので、自宅にあるなかから出品作をいくつか紹介いたします。
今回の粉引汐景は、用途に応じて選べる三つのサイズにいたしました。
碗は使いやすさを重視した作り、小服茶碗は「かわず」好きのために。茶碗は他の碗に比べ柔らかく焼き上げております。
この時期の塩笥展ですので、春、夏用に浅めで口の広い作りの磁器素材を使った涼しげな碗も三種取り揃えてみました。(他はすべて会場にあります)
無地唐津猪口は、揃いで珍味いれなどに使っても、離れで盃としても使えるお買い得な猪口となります。(会場にあるものは、多少色形に違いがあります)
以前、酒盗を食べた後、酒盗がわずか残っている器にお酒を注ぎこみ、それを呑むと美味しいと聞いたことがあります。そのような行為も、無地唐津猪口や狂言袴小湯呑では、お皿に比べて抵抗なくできます。
定番の藁灰釉碗を今回は無地唐津風にしました。この焼きの甘さで水漏れはなく、貫入は入ってます。
この写真のものは胴にキズがでたので自宅用にしようかと・・・。
明日、会場から写真をUPできるようでしたら↓下記アドレスにUPいたします。(出来ない場合は帰宅後にm(__)m)
http://f.hatena.ne.jp/utw_y/
展示会会期中 器に関してのお問い合わせは、電話もしくはFAXにてお願いいたします。
2010.5/25(火曜)~30(日曜)
12時から19時。最終日のみ17時まで。
ギャラリーとわーる&モッコ
福岡市中央区天神2-8-34住友生命ビル1F
TEL:092-714-3767
ー5月28日追記ー
ご質問いただいたのでこちらにも。
>この中では 「粉引汐景色茶碗」が他の碗に比べ柔らかく焼き上げているということですか?「柔らかく焼き上げる・・・」とはどんな風に焼くことなのでしょうか?
茶碗は生地が堅いよりやわらかいほうが、お茶が冷めにくく、保温力があります。
それで、荒い土を僅かに混ぜ、窯の中の温度が一番低いところで焼いています。
そのぶん染みが入りやすくなっていますが、お抹茶を飲むぐらいなら問題のない程度です。
毎日使う碗や、茶箱に仕込む小服茶碗はあまりやわらかくなると、耐久性に欠けてきますので、碗は生地を堅く(焼きしまるように)して窯の中の温度が高い所に。その次に小服という順番に入れました。
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Comments (2)
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質問させてください
"小服茶碗は「かわず」好きのために"とありますがこの「かわず」とはなんでしょうか?
よろしくお願いします。
自分で書いた文章を改めて読んでみると、もの凄く説明不足ですね・・・(汗)
「かわず」とは、益田鈍翁が所持していた李朝粉引の塩笥茶碗の銘です。
(汐景小服茶碗はそれとほぼ同じサイズに作ってます。)
詳しくは、下記アドレスをご覧ください~。
http://www.utuwa-ya.jp/blog/2009/09/post-139.html